他人の桜を咲かせたために、自らの桜が散った男の話! | 最近の古いモノは!

最近の古いモノは!

「最近の若い者は…」とよく言われますが、
そう言う「古い者」はそんなに立派だったのでしょうか?このブログでは過去の新聞記事等をベースに、「古い者」の昔を検証してみます。
「最近の…」と言われたら、「あなたの時代はもっと悪かった」と言ってやりましょう。





1990年代の事件




来年の春に笑うために…!



今は夏休み!



子どもたちは大はしゃぎ。


海へ山へと出かけていき、
毎日楽しい思い出を作る時期。



夏休みの思い出は…

何らか心に残っているもの。



因みに筆者の思い出と言えば…

練習!



ある運動部に入っていたが、
毎日炎天下で練習していた。



それも…水も飲まずに!


いやっ…本当に!



昔は「水を飲むとバテる!」



そう言われており、
運動中に水は飲まないようにしていた。



実際にこの野球漫画でも…

 

ドカベン(36) (少年チャンピオンコミックス) [ 水島新司 ]

 



向ヶ丘高校の監督がそう言っている。









それでけた!





このようには今では考えられないことを
昔はやっていた。





ところで今も昔も変わらないのは…

受験戦争!



多少の違いはあっても
今でも大変な思いをしている受験生がいる。



この夏休みは…

来年の受験に向けて、
ライバルに差をつける時期だ!



だから夏休みに…

遊んでいる暇などない!




と…いう人もいるだろう。





ところで今も昔も
受験戦争は変わらないだろうが、



変ったこともある!




昔は夏場の練習でも

「水を飲むな!」

という指導者が普通にいたように、



今では信じられないことで
当時の受験生は悩んでいた…

そういう人もいた!




それは…地方出身者だ。




地方から、例えば東京の大学を受験する場合、

大学まで来るのは大変だ。




まあ受験当日は仕方がない。

来ないといけないから。


今では地方でも受験できるようになったが、

昔はそんなものは無かった。



それ故に親戚の家なり、
もしくはホテルなどに泊まって

受験に備えていた。




そこまではいい。


それは仕方がないことだから。







しかしその後は…?



つまり合格発表だ!



合格発表は…

今ではネットでも確認できるが、

当然、昔はそんなものはない!



だから合格しているかどうかは…



大学構内に張り出される
合格発表で確認しなければならない。




つまり…そこに行かなければならないのだ。




まあ受験日翌日なら
1日泊まるのを増やせばいいのだが、

数日後なら大変だ!



そのためにわざわざ出向かなければならない。


当時でも大学では、電話での合否確認は
受け付けていない場合がほとんど。




じゃあ…どうすればイイのか?




当時でもあったサービスに

合格電報があった。



つまり…「あなたは合格しましたよ」

というのを電報で教えてくれるのだ。



それも短い文章で!



よく言われるのはサクラサクだ。





これだと合格したことになる。

 

 

逆に不合格の場合「サクラチル」だ。




こう言ったサービスが当時にもあった。




しかし…もっと確実な方法があった。




それは…


政治家の秘書に頼むことだ。



大学受験などは大体2月頃に行われる。

その時期は国会の会期中だ。




それ故に地方出身の国会議員も
その時は東京に張り付いている。


もちろん秘書も!




その秘書に頼めばいいのだ。



国会議員たるもの
有権者のためにならなければいけない。


有権者の幸せは議員の幸せ

議員の幸せは秘書の幸せ




ということで

国会議員の秘書が受験生に成り代わり

確認することになった。





うーむ!



安上がりだな!
 

 

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議員  常識だ!
 

議員  常識の範囲内だ
 

議員  だって有権者だよ
 

議員  有権者が困っているのに
 

議員  邪険にする議員がどこにいる?
 

議員  だから私が…
 

議員  一肌脱ごう!
 

議員  まあ…とはいっても
 

議員  大したことではない
 

議員  私の選挙区は地方
 

議員  そこから電車に乗ってはるばる
 

議員  東京まで受験に来た。
 

議員  まあ受験自体は仕方がない。
 

議員  替え玉する訳にはいかないし、

議員  だから受験自体は本人が
 

議員  受けるしかない!
 

議員  でも…ね
 

議員  その後は関係ない
 

議員  だって受験は終わっているのだし、
 

議員  誰が何をしようと
 

議員  問題!
 

議員  大体、遠い新潟から来て
 

議員  そのまま合格発表日までいろ。
 

議員  そんなことできるか?
 

議員  だから…
 

議員  受験生には帰ってもらって
 

議員  代わりにうちの秘書が
 

議員  合格発表を見に行く
 

議員  たったそれだけだ。
 

議員  それだけでも受験生や
 

議員  その親御さんには助かる
 

議員  だって合否の結果を
 

議員  一日千秋の思いで待っている。
 

議員  その思いを少しでも早く
 

議員  報いてあげたい。
 

議員  大体、合格したらしたで
 

議員  すぐに上京する手配をしなければ
 

議員  そのためにもなおさら早く
 

議員  合否の結果だけでも
 

議員  知らせないと…!
 

議員  たったそれだけだ。
 

議員  何が悪い?
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まあ悪くないよ


それだけなら…





それだけなら問題ない。



それだけなら…










常識外の礼金!


ところでこのことで
ある国会議員に疑惑が浮上した。




その国会議員とは…

新潟県選出の国会議員 渡辺秀央氏だ。






19921月31日の新聞夕刊に
以下の記事が載った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「礼金、常識の範囲内
ーーーーーーーーーーーーーーーーー



渡辺議員にも先の例と同様に、
秘書が合格発表を見に行っていた。

そこまでは問題なかった。



しかしその謝礼として

数万円から

数百万円を受け取っていた。



えっ



数百万円?



合格発表を見に行って
受験生に合否を知らせるだけなのに



数百万円?



大体、合格電報の代わりに

サクラサク!

と伝えるだけで数百万円。




これは入学斡旋をしているのではないか?

 

そうわれた!


つまり受験の合否を見に行くだけじゃなく、

「この子を合格させろ!」


そう大学側に圧力をかけているのでは?



うーむ!




それなら数百万円も頷ける。


むしろ安いくらいだ!

 

 

 


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議員  任せてくれ
 

議員  わしは国会議員だ
 

議員  それもただの議員じゃない
 

議員  現職(郵政)大臣だ!
 

議員  1991年11月から1992年12月まで現職
 

議員  つまり1992年1月のこの時点では
 

議員  大臣だ!
 

議員  その私の影響力たるや
 

議員  絶大だ!
 

議員  その私が約束する。
 

議員  絶対合格させる!
 

議員  大学に圧力をかけ
 

議員  学生をじ込む
 

議員  大体、大学には万単位で学生がいる。
 

議員  なら一人くらい
 

議員  どうとでもなる。
 

議員  だから私の任せて
 

議員  大船に乗ったつもりで
 

議員  タイタニック号に乗ったつもりで
 

議員  安心してくれ!
 

議員  いやいやっ
 

議員  気にすることはない
 

議員  別にお礼なんて
 

議員  期待してないから
 

議員  お礼は…
 

議員  気にしないで
 

議員  まあ有権者だし
 

議員  有権者に役立つことをすれば
 

議員  こっちもうれしい
 

議員  ただそれだけなんだが、
 

議員  そうは言ってもそっちの気が済まない
 

議員  そういうこともあるよね。
 

議員  有権者を喜ばせるためにやったことが
 

議員  むしろ苦しめているのなら
 

議員  本末転倒だ。
 

議員  そこまでいうのなら…
 

議員  貰おう!
 

議員  お礼を…!
 

議員  でも…ね。
 

議員  常識の範囲内でね。
 

議員  常識の…ね。

 

議員  まあ常識の範囲内と言っても

 

議員  十分安いでしょ!
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その常識とやらが

数百万円か?



まあ大学に電話一本かけて
圧力をかけたところで

渡辺議員の懐は痛まない。



それで数百万円なら

いい仕事だな!




ところで合格発表の電報は

合格の場合「サクラサク」と書かれている。




渡辺議員は1976年の初当選以来、
連続6回当選だった。


ところがこの件が発覚(1992年)した
次の選挙(1993年)では落選した。

さらにその次の選挙でも落選



もちろん事件と落選の関係は不明だ。


しかし人の合格の心配ばっかりしていたが、

おかげで自分の合格をフイにしたな。



渡辺秀央よ。


サクラチル!