1970年代の事件
◎神野寺のトラ騒動!
皆さん…ご愁傷様です!
????????
何が?
そう思ったあなた…
逃避してはいけません。
目の前の現実を
しっかり見つめてください。
それがどんなに辛い現実でも!
今は5月最終週。
つまりもうすぐ…
6月だ!
6月とは…
1年間で一番憂鬱な月なのだ。
まあ…梅雨時期でジメジメして
鬱陶しい時期だよな!
違う!
確かに梅雨の時期は鬱陶しいが、
それだけが理由ではない!
6月が憂鬱な時期であるとは、
あの世界のVIPイーロンマスクより、
(日本では)有名な彼がそう言っているのだ。
その彼はこう言う。
6月には休日が一つもない。
夏休みとも冬休みとの関係ない。
日曜日以外は休めない唯一の月。
だから6月は憂鬱なのだ!
なるほど…
小学生には日曜日以外に休みはない。
今では会社員などは週休2日だが、
当時は会社員でも土曜日出勤だった。
それなら6月に憂鬱になるのも
致し方ない!
ところでそのような憂鬱な6月の原因は
単に休日が少ないからだ!
小学生やサラリーマンなどの
日常生活に追われている人なら
休日の有難味がわかる。
しかしそうじゃない人なら
休日などはどうでもイイ。
例えば自由人なら
むしろ平日の方が空いていて良い。
そう考えるかもしれない。
例えばこの人!
彼には平日も休日も関係ない。
毎日が休日だ!
何物にも縛られず、
自由気ままに暮らしている。
だからきっと彼には
6月も1月も関係ないだろう。
ところで最近知ったのだが、
彼の名前「車寅次郎」は
「寅さん」と呼ばれているが、
この「寅」とは
動物の「虎」とは関係ない。
あくまで方向や時刻などを分けるものであり、
発祥の地の中国では動物の意味はない。
※日本では動物の意味が付加された。
例えば「寅」とは
植物がまっすぐ伸びて
成長するという意味がある。
ところで「寅」は「虎」とは関係ないが、
その虎が関係する大きな事件があったことを
ご存じだろうか?
千葉県君津市にある神野寺(じんやじ)。
真言宗智山派の寺院であり、
聖徳太子によって598年に創建されたという。
名刹だ!
この寺ではなぜか虎を飼っていた。
だけじゃなく、館内に動物園が併設され、
多くの動物を飼っていた。
その虎が逃げ出したのだ。
1979年8月2日の夜のことだ。
逃げたのは3頭。
うち1頭はすぐに戻ってきたが、
2頭はそのまま逃亡。
地元の千葉県警は現地対策本部を設置。
警察官や消防団、猟友会など
500人が捜索に当たった。
2日後の4日朝、そのうちの1頭を発見。
即座に射殺をした!
もう1頭はなかなか見つからなかったが、
8月28日に発見。そして処分した。
その間、約1ヶ月間。
地元は恐怖のどん底に叩き込まれた。
ところで虎の捜索に
約1ヶ月かかったとはなぜだろう?
それは最初の虎を射殺した後、
全国から苦情が殺到したのだ。
特に射殺した猟友会の会員の自宅に
電話が殺到して鳴りやまなかったという。
また虎を飼っていた寺の住職も
「可哀想だから射殺するな!」
と捜索関係者に要求。
そのため捜索の士気が下がり、
おかげで遅くなったという。
因みに逃げた虎だが、
体長150㎝、体重90㎏以上で…
こんな感じだ。
うーむ!
こんなデカい虎が徘徊しているのに、
射殺するな!とは…
バカか?バカなのか?
そういえば最近でも
町に降りてきた熊を「射殺するな!」と
電話してくる奴等がいるらしいが、
そういう奴等は一度…
熊に襲われてみろ。
身に染みてわかるから。
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警察 困るよ
警察 本当に困る
警察 虎が逃げ出して対策本部を立てて、
警察 消防や猟友会と連携して捜索している。
警察 そして脱走2日後に虎を発見
警察 射殺!
警察 そこまではよかったが、
警察 その後、全国から苦情が…
警察 殺到!
警察 何でも虎が可哀想…って、
警察 だから射殺するな、というんだ。
警察 でも…そういう訳にはいかない。
警察 射殺しなければ、
警察 平穏は取り戻せない。
警察 だって虎が徘徊しているんだよ。
警察 それも90㎏もある虎が。
警察 それなのに射殺するな?
警察 被害が出たらどうする?
警察 大体、地元の奴等じゃなく、
警察 関係ない奴等が電話してくるのは
警察 ケシカラン!
警察 地元の苦労がわかっていない。
警察 地元の人たちは夏休みなのに
警察 外に出れないのだぞ!
警察 ずっと家に閉じこもって、
警察 買い物とか必要最低限にしか
警察 外に出れない
警察 そういう状況だとわかってんのか?
警察 まあ…無責任な奴等はいつの時代もいる
警察 それはまだ我慢できる
警察 我慢できないのは…
警察 寺の住職だ!
警察 自身が虎を逃がして
警察 周りに迷惑をかけているのに
警察 射殺するな?
警察 ふざけんな!
警察 この事件が終わったら
警察 しょっ引いてやる!
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とは全く言っていないが、
警察らが、寺の住職の無責任な発言に
ムカついていたのは事実だ。
そして無責任な電話に
困っていたのも事実だ。
◎罪の重さは…
ところで虎はどうして逃げたのかというと、
虎が開けたそうだ。
??????????
えっ?虎が?
そう…虎が…
開けた!
どうやら虎の檻は3重に扉があり、
それぞれ施錠されるようになっていたが、
うち2つを施錠し忘れていた。
そしてもう1つのカギが
こんな感じの掛け金だった。
※写真はイメージ
そして虎が扉をガンガン押したら、
掛け金が外れて扉が開いたようだ。
うーむ!
メッチャ簡単な作りなんだな。
ところでこの住職らはどうなったのかというと、
住職と飼育係だった次女が取り調べられた。
しかし当時は虎を飼うことが
違法ではなかった!
※現在では許可なく飼育すれば違法。
それ故に住職らに対して問える罪は…
軽犯罪法だった!
軽犯罪法の第一条十二に
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人畜に害を加える性癖のあることの明らかな犬
その他の鳥獣類を正当な理由がなくて解放し、
又はその監守を怠つてこれを逃がした者
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が処罰の対象になるとあり、
これに違反したという。
しかし…軽犯罪法…か…
軽犯罪法って、
立小便をした時のイメージがあるが、
虎を逃がして1ヶ月も地域を恐怖に陥れ、
地域住民や警察棟に多大な迷惑をかけたのに
立小便と同じ程度しか
処罰されない!
うーむ!
いくら法律とはいえ、
納得できんな!
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住民 できん!
住民 納得できん!
住民 軽犯罪法だと?
住民 納得できる訳がない!
住民 軽犯罪法って
住民 立小便を取り締まる時に使われる。
住民 あの軽犯罪法だ!
住民 しかも刑罰もかなり軽微で、
住民 犯罪の刑罰には6種類があり、上から
住民 「死刑」「懲役」「禁固」
住民 「罰金」「拘留」「科料」だ。
住民 そのうち下から2つが
住民 軽犯罪法の刑罰だ。
住民 しかも「拘留」って30日未満
住民 「科料」は1万円未満の罰金
住民 そうなっている。
住民 事実、この住職らも
住民 20日の拘留で終了
住民 約1ヶ月も地域を騒がして、
住民 警察等に迷惑をかけて
住民 それだけやって拘留20日
住民 これで全てが終了
住民 許せるか?
住民 納得できん!
住民 責任者出てこい!
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と…本当に地域住民は思っていたようだ。
まあ当時は取り締まる法律もなかったし、
どうしようもないんだけど。
納得はいかんわな!
ところで…掛け金を虎が開けたというのは…
本当か?
もしかしたらガセじゃないのか?
と…いうのは…
3つ全部施錠を忘れたら
さすがに責任を問われるから。
多分だが…
全部施錠していなかっただろ。
警察もハッキリとは言わなかったが、
歯切れが悪かったらしいし。