1970年代の事件
◎資本主義を作り上げたもの!
戦後の日本を代表する知識人と言えば…
丸山眞男!
戦後の知識人10人を挙げろと言われれば、
間違いなくその名が入ってくる…
偉大な知識人だ!
その丸山が学生たちに
是非読むように勧めた本と言えば
この本だ!
ドイツの社会学者マックスウェーバーが書いた
「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」
この本は国際社会学会が選定した
20世紀の名著10選のうち4位に入っている。
それほど国際的に認められた書物だ。
その中でウェーバーは
資本主義と宗教の関係を論ずる。
ウェーバーが注目したのは
プロテスタントのカルヴァン派だ。
カルヴァン派とは「予定説」にその特徴がある。
「予定説」とは
神に救済(天国行き)される人は
産まれる前から決まっており、
その後の努力によっては覆らない、
という考え。
キリスト教の根本教義の一つは「救済」である。
つまり死後に天国に行くのか地獄に行くのか?
のちに天国に行きたいが故に
一生懸命禁欲的な生活をする。
しかしカルヴァン派の考えは
一生懸命禁欲的な真面目な生活をしても
無意味である。
自堕落な生活をしても
真面目な生活をしても
その人が救済されるかどうかは
神がすでに決めている。
そう予定されているのだ。
それ故に「予定説」という。
この予定説によると、
生後の努力は「救済」に全く関係が無い。
産まれる前から決まっている。
それなら天国に行きたいからと、
真面目に努力することはバカバカしい。
そう思うかもしれない。
しかし…そうはならない。
カルヴァン派の信者たちは
自身が神に選ばれたかどうかわからない
不安な状態に置かれる。
その不安を解消するために、
「神に選ばれているのなら当然する行動」
つまり真面目で禁欲的な生活をする。
そのためしっかり働き、お金を貯え、
そのお金が資本主義発展の源になった。
だからイギリスなどでは資本主義が発展し、
イタリアやスペインなどでは発展が遅れた。
※両国ともカトリック国。
というのだ。
うーむ!
何やら偉い先生たちが言っているので、
そうなのかな?
と思わんでもないが、
しかし間違っている!
資本主義を発展させた理由は
そんな信仰上の問題ではない。
もっと重要なものが
資本主義を発展させた。
それは…
女だ!
男の行動原理とは
全て女にモテるか?否か?
それで決まる!
女にモテるから努力をし、
女にモテるから成果を上げる。
その中で特に女にモテるのが…
金持ちだ!
金を持っていれば美女と結婚できる。
昨今のIT企業の社長と結婚する美女など
それ以外は全く考えていないだろう。
金があるかどうか?
それが女にモテるかどうかだ!
だから商売で成功をするために
真面目に働いた。
それが資本主義を発展に導いたのだ。
信仰など関係ない。
全てはスケベ心からきている。
因みにイタリアやスペインなどは
金に関係なく、女を年中口説いている。
それ故に真面目に働いて
金をためる必要はない。
しかしイギリスなどは真面目だ。
それ故に女にモテるために
金を稼ぐ必要がある。
このように金を儲けることが
女にモテるということ!
それ以外にない(断言)!
しかしそれはある程度の年齢になったらだ。
例えば高校生とかなら
金はそれほど重要ではない。
例えば金持ちの息子でも
必ずしもモテる訳ではない。
学生の時には女性も
まだ恋に夢も希望も持っている。
昔、知人の女性に…
高校時代はスポーツができれば(男は)モテる。
そう言われたことがあるが…
なるほど…と思ったものだ。
まあスポーツに限らず、
頭が良くてもイケメンでも
女性にはモテるだろう。
意外なケースでは不良だ。
例えばこんな証言がある。
不良でもケンカに強ければ、
女性にモテるのだ!
まあ不良と言っても
コイツ等はモテなかったけどな。
そう…不良でも極めれば…
女にモテるのだ!
では…不良ではないが、
この人たちもそうなのか?
1971年10月20日の
新聞夕刊に以下の記事が載った。
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これは色軍派??
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記事によるとこういうことだ。
20日午前10時50分ごろ、
東京都世田谷区のアパートでのこと。
会社員の妻(30)が一人でいるところを
ストッキングをした若者がいきなり入り込み、
会社員妻に抱きついた。
その際侵入者は
「私は赤軍派の者です」
と述べた。
しかし会社員妻が騒いだものから
侵入者は驚いて逃げて行った。
警察では男の行方を捜している。
このように女性に抱きついて、
つまり襲おうとしたので、
赤軍派じゃなく、
”色”軍派だろ?
として、上記の表題になった。
まあ自ら言ったのだから
100%赤軍派じゃないだろう。
ところで赤軍派とは…
学生運動が華やかしき頃の1970年前後、
多くの左翼団体が産まれた。
彼らは革命を夢見て、
暴力的な活動を繰り返していた。
その中で最も暴力的だったのが、
赤軍派だった!
彼らは世界革命を夢見て、
日夜、武装闘争を繰り返していた。
彼らはよど号ハイジャック事件や
あさま山荘事件、山岳ベース事件などを起こし、
世間を震撼とさせていた。
※あさま山荘事件や山岳ベース事件はまだ起きていない。
その恐怖の対象であった赤軍派
襲われた会社員妻は怖かっただろう。
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若者 失礼します。
若者 声を出さないでください。
若者 私は…
若者 赤軍派です。
若者 そう…あの赤軍派で
若者 まあ顔をタオルで隠していないし、
若者 ストッキングで隠しているので、
若者 単なる変態だと思うかもしれませんが、
若者 赤軍派です!
若者 ところで…いきなりですけど。
若者 ヤラしてください!
若者 最近ご無沙汰で
若者 悶々としていたんです。
若者 そこに奥さんが目に入って
若者 この時間に一人でいるのなら
若者 欲求不満じゃないかと思い、
若者 ヤラしてもらおうと参上しました。
若者 もう一度言いますけど
若者 赤軍派です。
若者 あのよど号ハイジャック事件を起こし、
若者 日本中で武装闘争を繰り返し、
若者 来年(1972年)には
若者 あさま山荘事件を起こす
若者 あの赤軍派です。
若者 まあ赤軍派と言っても
若者 色々あるのですが、
若者 難しいから説明しません。
若者 と…いうか…説明できません。
若者 とにもかくにも
若者 ヤラせてください。
奥様 キャーッ!
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と…いうことのようだ。
この若者は相手女性を脅そうとして、
赤軍派…という名を使ったのだろうか?
確かに当時の赤軍派は恐怖の対象だった。
それ故に赤軍派の名を騙ることは
十分考えられる。
◎モテると勘違い!
しかし…そうとばかり言えない。
もしかしたらこの若者は
赤軍派の名を出せば、
モテると思ったのではないか?
先に説明した通り、
昔は不良がモテたこともあった。
当時の赤軍派と言えば、
十分不良である。
むしろ万引きやカツアゲではなく、
ハイジャックなのでより不良であるといえる。
つまりこの若者はこう考えた。
不良がモテるのなら、
より不良である赤軍派ならもっとモテる。
なら赤軍派と騙れば、
ヤラしてくれるかもしれない!
うーむ!
十分あり得ることだ。
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若者 モテるぞ。
若者 不良はモテる
若者 実際にのちのカリスマモデルも、
若者 不良にイチコロだった。
若者 まあコイツは頭悪そうで
若者 すぐにヤラしてくれそうだが、
若者 不良に弱いのは女の真理だ。
若者 まあ金持っていれば苦労しないが、
若者 金はない!
若者 じゃあ他の魅力を付けないと、
若者 スポーツもダメ、
若者 勉強もダメ、
若者 友達も多くない。
若者 そんな俺がどうやったらモテるか?
若者 考えに考え抜いた!
若者 その答えが…
若者 赤軍派だ!
若者 不良はモテる。
若者 それなら不良の中の不良と言えば
若者 赤軍派だ!
若者 この名前を出せば、
若者 頭の悪そうな女が
若者 簡単に引っかかる!
若者 よぉーし!
若者 これだ!
若者 赤軍派だ!
奥様 キャーッ!
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と…いうことのようだ。
この若者がどういう理由で赤軍派を名乗ったのか?
相手を怖がらせようとしたのか?
それともモテようとしたのか?
犯人が捕まっていない以上、
真相はわからないが、
一つだけ言えることは…
全くモテない奴だった
ということ!
モテるのなら、
襲う必要が無いからな!