1950年代の事件
◎日本人が失ったもの!
昨今、日本人がおかしくなったと思いませんか?
自分のことさえ良ければ…
他人のことなど蔑ろにしてもよい。
そういう人が多くなってきた。
特に若者にはそういう傾向がみられる。
それは間違っている!
我々は一人で生きているのではない。
社会の一員として生きているのだ。
それ故に世間の顰蹙を買わないように
日々精進しなければならない。
ましてや自分の家ならいざ知らず、
他人の家に行ってその他人を蔑ろにする。
そんなことが許されるはずがない!
人に呼ばれたら
呼んだ人に感謝して
その人も気持ち良くなるように
呼ばれた側も気を遣うべきだ。
相手の家族の前で、
「お宅の旦那は役立たずだな」
そんなことは言ってはいけない。
例え事実であっても
絶対に言ってはいけない。
実際に結婚式に呼ばれたら、
上司は新郎のことを褒め称える。
「○○君は優秀な若者で…」
上司や式に招待された同僚は…
「いやいやっ…そうじゃねーよ」
そう思っているかと思うが…
それでも相手を褒める!
それが呼ばれた者の最低限の礼儀だ!
だが…!
昨今はそういう若者も減った。
相手の呼ばれながら、
相手を立てるでもなく
自らが目立とうとしている。
更に相手に迷惑をかけようとする輩が…
例えばサッカーのこれ!
わざわざ招待され、
旅費や宿泊費も出してくれ、
その上1億円ものカネをもらったのに…
相手をコテンパンにした!
相手の地元でコテンパンにして、
相手はエラク恥をかいた!
それだけではなく、
相手の監督はクビになった。
なんという恩知らずな!
相手に招かれたのなら
相手の顔を立てるべきだ!
それなのに恩を仇で返すような真似をする
トンデモナイ!
それではその恥知らずな日本人らをご覧ください。
しかし昔の日本代表は違った!
今と違い、相手への敬意に溢れていた。
このように…!
相手の招待されたのなら、
このくらいの対応は必要だ。
これぞ相手を立てる…ということ。
しかし…土屋伸之じゃないが…
5-0って
立てすぎだろ?
因みに筆者はリアルタイムで見ていたが、
あまりのボロボロな日本に…
あっけにとられた。
特に悲惨だったのは
日本代表の明神智和選手。
と…いうのは…この番組のスポンサーが
富士ゼロックスで、そのCMに出てたのが
明神選手だったのだ。
ボコボコにされる日本代表選手。
明神選手も同様だった。
それなのに流されるCMで明神選手がいう
「まだ、そこにいるの?」
ブチ抜かれているお前が
何を言ってんだ?
そう全視聴者に突っ込まれたことだろう。
そのCMはこちら。
今見ても当時を思い出して…
笑えてくる!
このように日本のサッカー選手は
昔は相手を立てて、相手に気を遣っていたのだが、
今の選手は相手のことなど考えず、
自国が勝つことばかり!
自己中心的な奴らなのだ!
なんというか…
サッカーを30年間見てきた身から言うと
笑いが
止まらんわ!
こんな時代が来るとは思いもしなった。
ましてや20年前ではなく、
45年前には夢にも思わなかっただろう。
強くなったものだ!
ところでその日本の恩知らずは…
ここから始まったのではないか?
三苫の1㎜!
その解説はこちら
このゴールが認められたので、
日本は決勝トーナメントに出場した。
この1点が入らず、引き分けなら
日本は敗退していた。
※順位決定の優先順位は
1.全試合の勝ち点
2.全試合での得失点差
3.全試合での得点
なので、勝ち点はスペイン5、ドイツと日本は4。
得失点差はドイツ+1、日本±0で日本敗退。
そしてグループリーグ敗退となれば、
この大会の日本は失敗と捉えられ、
日本が思い上がることはなかった。
つまりあの1㎜が入っていたか否かで、
その後の日本の態度が決まったのだ。
少しでも入っていたか?否か?
それが日本の運命を変えた。
そして同じようなことが以前あった。
1954年6月4日の新聞に以下の記事が載った。
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会期二日延長を強行
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記事によるとこういうことだ。
1954年の通常国会
この国会が会期末を迎えるにあたり、
ある法案が争点になっていた。
それが警察法である。
警察の組織を定めた法律。
それが警察法であるが、
戦前の警察は軍事独裁体制を支えるものとして
戦後はGHQによって改正されていた。
その改正は警察を2つの組織に分け、
「国家地方警察」と「自治体警察」をつくった。
国家地方警察が中央機関。旧内務省警保局
自治体警察が地方を担う。
一説にはアメリカの制度をイメージしているという。
※国家地方警察がFBI、自治体警察が州警察。
しかし国土の狭い日本では、
犯罪者が隣に逃げると追いかけられないなど
弊害が大きくなっていた。
そのため日本の再独立を機に
元に戻そうとしていた。
それが1954年の警察法改正に繋がった。
しかし戦前回帰への反対を唱える野党は
全面的に反対運動を行っていた。
それが今回の騒乱となる。
野党が狙うのは国会の会期末による廃案。
与党は逆に延長を目指していた。
つまり延長を勝ち取れば与党が、
延長させなければ野党の勝ち。
そういう争いだった!
そこで野党は議長席を占拠して
国会を開けなくして、
延長の採決そのものをさせないようにしていた。
会期末は6月3日。
そして時間は23時55分。
まだ議長は入場していない。
つまりあと5分頑張れば、
会期末を迎え、審議未了の廃案となる。
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野党 もうすぐだ。
野党 もうすぐ会期末。
野党 6月3日23時55分
野党 あと5分で会期末だ。
野党 現在の争点は警察法改正
野党 戦前の中央集権国家を支えた
野党 あの悪名高き警察組織
野党 GHQ支配の下、2つに分割したが、
野党 日本が再独立すると復活しようとする。
野党 それは許せない!
野党 だからこれは廃案にするしかない。
野党 しかし俺たちは数が足りない。
野党 数が足りないから野党であり、
野党 多ければ俺たちは与党になる。
野党 でも数が足りないので、
野党 議事を妨害するしかない。
野党 そのためにはまず議長を入れないこと。
野党 議長が入場し、議長席に着席し、
野党 そして開会を宣言しなければ
野党 議会は開けない。
野党 ならば入場させないはもとより、
野党 議長席に着席させなければ、
野党 開会はできない。
野党 そうすれば会期末になり、
野党 審議未了で廃案
野党 俺たちの勝利だ!
野党 それも無制限にやることはない。
野党 あと5分だ!
野党 勝利は目前だ!
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とは全く言ってないが、
そのような状況だった!
そして残り5分でドラマが起こる!
◎1㎜入ったか?
当時のラスト5分を新聞記事から拾ってみると、
※以下は記者の主観が多分に入っている。
23時55分 議長はまだ入場できず。
議場に警官を導入しているが、
野党議員による暴行を受け、混乱。
23時58分 与党議員による万歳の声
しかし議長はまだ姿を確認できない。
23時59分 議長の頭らしきものを確認。
しかし議長本人かは分からず。
少なくとも議長席には着席せず。
00時00分 与野党双方から万歳の声
与党議員「会期延長成立」
野党議員「時間切れ」
与党議員は退場、野党議員勝鬨
このような状況の中で与党側(自由党、改進党)は
会期延長が成立した、と主張。
他方、野党側(右派社会党、左派社会党等)は
会期延長は無効で成立していない、と主張。
与党側は議長は本会議場に入場していたとし、
野党側はそれも怪しいとしてるが、
議長は本会議場に入場し、
議長席に座って開会を宣言し、
その上で議題(今回は会期延長)を上程し、
採決を行って初めて
会期延長が成立する!
そのほとんどが行われていないことは
与野党ともに確認している。
しかしただ一点
議長が本会議場に入ったか否か?
その点では意見が分かれていた。
議長は入ったのか?否か?
ボールが入っていたか否かで、
日本の決勝トーナメント進出が決まったが如く、
議長が入ったかどうかで
警察法改正の趨勢が決まる!
まさに運命の瞬間だ。
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与党 入ったよ。
与党 議長は入った。
与党 それは確認している。
与党 我々の仲間が
与党 しっかり確認している。
与党 入っていなければダメだけど。
与党 入って開会を宣言し、
与党 その上、採決をしたのだから
与党 採決は有効
与党 つまり会期延長は成った。
与党 問題は本会議場に入ったかどうか?
与党 入っていれば成立
与党 入っていなければ不成立
与党 入っているから採決は有効で
与党 会期延長は成立だ
与党 えっ?見えなかった?
与党 入っているように見えない?
与党 それは素人の考えだ。
与党 三苫もそうだろ?
与党 最初、ボールは出たと思った。
与党 でも…ね!
与党 1㎜残ってたんだ。
与党 だから有効で
与党 だから日本のゴールが認められた。
与党 つまり議長が本会議場に入っていれば、
与党 有効!
与党 わかったか?
野党 不成立だ
野党 会期延長はされていない。
野党 つまり警察法改正は廃案
野党 問題は入ったかどうかではない。
野党 もちろん入っていなかったと思うが、
野党 それだけではない。
野党 議会は議長の宣誓で始まる。
野党 開会を宣言するのだ。
野党 それが無ければ開かれていない。
野党 それも議長席に座ってやる。
野党 それも当然だ。
野党 その上で議題を上程し、
野党 今回で言うと議題は会期延長だな。
野党 それを議員に諮って、採決をし、
野党 賛成多数で決定する。
野党 これら一連の行為が一体となり、
野党 賛否が決定する。
野党 つまり会期延長か否か
野党 それが決まるのだ。
野党 今回は少なくとも議長席に座らない。
野党 それは与野党とも認めている。
野党 そして議題の上程も行われていない。
野党 なら採決などできる訳がない。
野党 つまり会期延長はされていない。
野党 大体、三苫が1㎜残したか否か?
野党 与党はそこを論点にするけど
野党 問題はそこではない。
野党 三苫が1㎜残そうと
野党 その後にゴールを決めなければ
野党 日本の勝利はない。
野党 つまり三苫より褒められるは…
野党 田中碧だ!
野党 同じように議長が入場したかではなく、
野党 採決がされたのか?
野党 そこがポイントだ。
野党 入場に拘る与党はそこを避けている。
野党 わかったか?
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確かに議長が本会議場に入ったかどうかだけで
決めることはできない!
議長が入ったかどうか?
真相は藪の中だが…
結果、会期延長は認められた!
そしてもう一度延長され、
警察法改正案は通過した。
いつもの光景だな!
サッカーではボールが出たかどうかは
非常に大きな問題だが、
政治の場では本会議場に入場していたか否かは
あまり意味はない!
もちろん手続きはしっかりすべきだが、
与党も野党もアホみたいなことをやっていた。
どうやら謙虚さを無くしたのは、
昔からのようだ!
今の日本人じゃなくな!
ところでその三苫選手だが…
今節は2ゴールした!
スゲェ!