１９７０年代の事件
◎日本昔話！
子供の頃の思い出というと
何を思い浮かべるだろうか？
誕生日、運動会、遠足、家族旅行
色々な思い出があるだろう。
しかし子供の頃の思い出と言えば、
何と言っても…
昔話（断言）！
「桃太郎」「金太郎」「浦島太郎」「一寸法師」
誰でも聞いたことがあるだろう。
こういう話を両親や祖父母から聞く。
これらは我々日本人の
特に子供の頃の共通の思い出だ。
そして昔話と言えば…
昔「まんが日本昔ばなし」というアニメがあり、
土曜日の夜7時から7時半までやっていた。
その名の通り、日本の昔話をアニメ化し、
毎週放映するもの。
その中には定番の昔話もあったが、
あまり知られていない物語もあった。
例えば「牛鬼淵（うしおにぶち）」
これはあまり知られていないが、
結構怖い話で子供の時に最後まで見られなかった
因みに大人になった今見ても
結構怖かった！
だから決して一人では見ないでください。
決して…決して一人では見ないでください。
※それでも見たい人はこちらをクリック。
そして定番の話と言えば、
先に挙げた話…
「桃太郎」「金太郎」「浦島太郎」
「一寸法師」など多数あるが、
この話も負けず劣らず定番である。
「枯れ木に花を咲かせましょう」
そう…花咲か爺さんである。
この話のクライマックスは
爺さんが枯れ木に灰を振りかけると、
見事に花が咲くというシーン。
それを見ていた殿様からご褒美をもらう。
メデタシメデタシ！
なかなか考えさせられる物語だ！
ところでこの話…
実話だと聞くと驚くだろうか？
そしてもっと驚くことに…
花咲か爺さんはアメリカ出身だったのだ！
それはどういうことか？
1974年10月4日の新聞夕刊に
以下の記事が載った。
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サクラ狂い咲き
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記事によるとこういうことだ。
季節外れに花が咲くことを狂い咲きという。
その狂い咲きが東京都の周辺の
世田谷区、八王子市、ひばりが丘団地
などいくつか起きた。
狂い咲きは植物が勘違いすることから起きる。
例えば季節外れに温かくなると、
もう春か？
と思って花をつけることがある。
この時期も数日寒い日が続いて、
その後に急に春先のような温かさを示していた。
それが原因と思われた。
しかし気候が原因なら
東京都全体で起きるはずだが、
東京の一部だけで起きている。
そのため原因は何か？
もしかしたら…
これは花咲か爺さんの仕業ではないか？
そう思われた！
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剣持 どうしてだ？
剣持 何が起きたんだ？
剣持 今は10月！
剣持 このところめっきり冷えて、
剣持 少し前までビールを飲んでいたが、
剣持 熱燗がうまい時期になった。
剣持 まあ確かにここ数日は暖かいが、
剣持 それでも秋たけなわだ。
剣持 それなのになぜ？
剣持 なぜ桜が咲いたんだ？
剣持 まあ花が咲くのは嬉しいが、
剣持 それでも違和感は拭えない。
剣持 世間ではこれを…
剣持 狂い咲きというらしい。
剣持 確かに狂っている。
剣持 桜だけではなく人間も
剣持 狂うこともある。
剣持 例えば酒をしこたま飲んで
剣持 体が熱くなってくると
剣持 全裸になる！
剣持 これはほとんどの男性であることだが、
剣持 これと同じかもしれない。
剣持 つまり人間も桜も…
剣持 狂う時は狂う！
剣持 そういうことか？
剣持 どうやら違うらしい。
剣持 何でも寒い日が続いた後に、
剣持 急に暖かくなると
剣持 植物は春と勘違いして
剣持 狂い咲きが起きるようだ。
剣持 でも…おかしいなぁ…
剣持 なら東京中で起きてないと
剣持 気候条件は、東京なら同じだろ？
剣持 でも起きているのは一部で
剣持 ほとんどではそうじゃない。
剣持 どうしてだ？
少年 簡単なことだ。
少年 謎は全て解けた
少年 この真相は…
少年 花咲か爺さんだ。
少年 花咲か爺さんが現れて、桜が開花した。
少年 だからこの時期に桜が開花したし、
少年 一部だけ開花したんだ。
少年 （花咲かの）じっちゃんの名に懸けて、
少年 断言する！
剣持 さすがだ、金田一！
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ということのようだ。
しかし狂い咲きの原因は何だろう？
本当に花咲か爺さんが出て来たのか？
◎狂い咲きの原因！
ところで狂い咲きの原因だが、
それは意外なモノであった。
それは…
蛾だった！
狂い咲きをした樹には
大量の蛾の幼虫が発生していた。
この蛾とはアメリカシロヒトリであり、
この幼虫がたかることで狂い咲きが起きた。
アメリカシロヒトリ
それはどういうことかというと、
蛾の幼虫がたかることで葉を食べ、
それによって狂い咲きが起きる。
葉が無くなると冬になったと勘違いし、
その後暖かい日が続くと春になったと思って
花をつける。
また台風などで葉が落ちても
同じような現象が起きるが、
今回のように一部だけというのは
蛾の幼虫が葉を食べることによって起きた。
つまりこういうことだ。
1.蛾の幼虫や台風などで葉が落ちる（冬と錯覚）
2.数日間冷え込んだ日が続く（さらに冬と錯覚）
3.その後数日暖かい日が続く（春と錯覚）
そうすると狂い咲きが起きることとなる。
だから蛾の幼虫がたかればたかるほど
見事な狂い咲きが起きる！
因みに分かっていると思うが蛾の幼虫とは…
毛虫だ！
毛虫がびっしりいる樹こそ
狂い咲きが起きる！
つまり現代の花咲か爺さんとは
毛虫だったのだ！
何だかなぁ？
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毛虫 美しい桜？
毛虫 見たいのなら俺たちに任せろ
毛虫 春まで待つ必要は無い
毛虫 俺たちに任せれば
毛虫 秋だって花見ができる
毛虫 まあ東京全体とかは無理だけど
毛虫 特定の樹木だけを咲かせることは
毛虫 簡単にできる！
毛虫 なぜ？
毛虫 それは狂い咲きを起こす。
毛虫 狂い咲きとは季節外れの開花
毛虫 植物は自然のモノだから
毛虫 自然の摂理によって開花する。
毛虫 だから普通は起きないけど
毛虫 俺たちには起こせる！
毛虫 狂い咲きを！
毛虫 どうして？
毛虫 葉を落とす！
毛虫 俺たちがたかって葉を食べつくす。
毛虫 そうすると植物が冬と勘違いする。
毛虫 そこに季節外れの暖かい気候になると
毛虫 狂い咲きが起きる！
毛虫 つまり美しい花を見たければ
毛虫 俺たちに頼めば
毛虫 いつでも見れる！
毛虫 ご要望をお待ちしております。
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と…いうことのようだ。
毛虫がたかればたかるほど
美しい花を咲かせるというのは…
何だかなぁ？
ところでこの蛾の名前は
アメリカシロヒトリというが、
その名の通り、アメリカから来た。
元々は日本にはおらず、
第二次大戦後、
アメリカ軍の軍需物資について渡来したという。
つまりアメリカシロヒトリの幼虫は
現代の花咲か爺さんであり、
それはアメリカ出身だった！
日本昔話なのに…
何だかなぁ？