ビール会社よ。小林与三次の反骨精神を見習え! | 最近の古いモノは!

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「最近の若い者は…」とよく言われますが、
そう言う「古い者」はそんなに立派だったのでしょうか?このブログでは過去の新聞記事等をベースに、「古い者」の昔を検証してみます。
「最近の…」と言われたら、「あなたの時代はもっと悪かった」と言ってやりましょう。




1970年代の事件



ハッキリ言おう!


けない世の中になった。
どうしてこんな日本になった。


今の日本には…反骨精神が足りない!


反骨精神とは

不当な権力に逆らったり、
世論や時代の風潮に反抗したりする。
そういう精神だ!


ところでどうして「反骨」なのかというと、
昔の中国の仙人は、自分の骨をひっくり返すことで
自身の体調を整えていたから。


骨をひっくり返す(反)とはどういうことか
いまいち分からんが…。


つまりそういうことだ!

反骨をすることで仙人が体調を整えていたように、
反骨精神を持つことで社会を整える。


そういう意味からも
反骨精神は必要不可欠なものだ!


つまりもっと言うと…

反骨精神が無い社会はれる


この世の中を良くするためには、
人々は反骨精神を持たなければならない。



だが…今の世の中はどうだ?

反骨精神の欠片もない


何でもかんでも反骨精神を発露する必要は無いが、

必要な時には反骨精神を発露し、

この世の中を健全にしなければならない。


そう…仙人が自身の体調を整えたように…

社会を健全にすること!


それが反骨精神だ!



ところで昨今は時代と称して、
世の中に阿る輩が多い。


最近で言うと…これだ!


アサヒビールが「イメージガール」を廃止した。

これまでビール会社はプロモーション活動の一環で
「イメージガール」を起用してきたが、

大手4社は全てをやめる!

他の3社(キリン、サッポロ、サントリー)は
既に廃止し、アサヒビールも追随した形。


アサヒビールは
総合的な判断で廃止する
と述べている。



なんだ?総合的な判断…って


要は女の水着を出すのはケシカランという
世の中の風潮に合わせたのだろう。



それを証明するように、
近畿大学奥田祥子教授は次のように言う。

「水着で肌を露出する女性がっていうのが、
~略~ そういう時代のなかでそぐわなくなった」





なっ…何だと?


時代がどうした?


時代が何であろうと
男が水着女性を望んでいるのだ。


それは当然のことであるし、
極めて自然なことなのだ!


人は生まれながらに持っているとされる権利を
自然権という!

これは自己保存の権利や自由の権利など
国家権力を持っても奪うことが出来ない権利

そして基本的人権の中でも
もっとも基本的な概念・原理…。

それが自然権だ!


つまり水着美女を見るということは、
基本的人権の中でも自然権に属する
何人たりとも犯すことが出来ない権利なのだ。





しかし先の奥田祥子教授は

「肌を露出した水着は、もう復活はあり得ないと思う。
男性の方々が、本音の部分で期待されていたとしても、
もうそれはあり得ないです」

と述べる。




ふざけるな!


我々には水着美女を見る権利がある!

この国家が成立するより先にできた自然権を
一企業が弾圧するなどあり得ない。





断固戦うべきだ!


そのためにも不当な時代の要請に…

反骨精神で立ち向かうべきだ!





ところが昨今の男どもは情けない。

このような不当な扱いを受けても
声一つ立てることが出来ない。



しかし昔は違った


昔にはそういった世間の風潮に
戦いを挑んだ反骨の士がいた!





19767月24日の新聞夕刊に
以下の記事が載った。

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村上アナの主張に軍配
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記事によるとこういうことだ。


日本テレビ放送網(以下「NTV」)
の女性アナウンサー村上節子アナが
会社側に仮処分申請をした。


その申請の内容は

アナウンス部からの

異動の効力を停止して欲しい

というもの。



NTV側は村上アナに対して、

審査室考査部へ異動するように命じた。

考査部とは番組が放送コードに合っているかを
チェックする部門。

これまで村上アナは「奥様こんにちわ」や
「土曜ワイドニュース」など担当。
17年間のアナウンサー人生を送って来た。

それが全く違う部署への異動となる。


これに不服を持った村上アナは、
東京地裁に仮処分を申請したのだ。



そこで東京地裁が下した判断は…

配転命令に従う必要は無い…というもの。

つまり考査部への異動は差し止めになった。




ところでどうして村上アナは
NTVから異動を求められたのかというと…


それは…容姿が落ちた…からだ。


つまり歳をとってテレビ映りが悪くなったから。

つまり…ババァになったから!


村上アナはこの時39

17年前は22歳だから、
当然ある程度の容姿は落ちるだろう。


しかしそれを理由に異動をするか?


また…それが理由だとしても

ハッキリ言うか?



当時の日本テレビは…

随分思い切ったことを言うなぁ!
 

 

 


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NTV  容姿だよ
 

NTV  容姿が問題だ!
 

NTV  彼女はよくやってくれたよ。
 

NTV  これまで17年間
 

NTV  アナウンス部の第一線で活躍
 

NTV  「奥さまこんにちわ」や
 

NTV  「土曜ワイドニュース」などを担当
 

NTV  それなりの視聴率を得て、
 

NTV  お茶の間でも上場の人気
 

NTV  だから功績は認めるよ。
 

NTV  でも…それも限界だな。
 

NTV  だってもう39だぞ!
 

NTV  テレビで…39歳の…
 

NTV  ババァを流す訳にいかないだろ?
 

NTV  テレビは万人が見るから
 

NTV  老若男女が見ているけど
 

NTV  やはりテレビ映りが良く無ければ
 

NTV  視聴者を不快にさせる
 

NTV  その点若い娘が出れば
 

NTV  視聴者は好感を持つ。
 

NTV  ビジュアルには好き嫌いがあるが、
 

NTV  でも若ければ何とかなる。
 

NTV  でもババァだと…
 

NTV  すぐにチャンネルを変えられる。
 

NTV  そうすれば視聴率にも影響があり、
 

NTV  業績にも跳ね返る。
 

NTV  つまり…
 

NTV  女子アナはババァにやらせない
 

NTV  それがうちの方針だ。
 

NTV  文句あるか?
 

東京地裁 あるぞ!
 

NTV  …………………………!
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と…いうことのようだ。

さすがNTV。素晴らしい反骨精神だ!


世間の風潮をものともせず、
自らの考えを押し通した。


そう…女子アナにババァはいらない。

世の中の建前は…
年齢で差別をするなというけども


ババァはイラナイんだ!



NTVの判断は素晴らしい!




それに引き換え、東京地裁は…

恥を知れ!








反骨の士 小林与三次!


ところでNTVの反骨精神…

それに輪をかけた反骨の士がいた。



それが小林与三次だ!


彼は当時、NTVの社長だった。


彼は東京地裁からの
「配転命令に従う必要は無い」という
仮処分決定に対して、


以下のように言った。



東京地裁の決定は
「考査部への配転命令に従う必要は無い」
と言っているだけで、
アナウンス部に戻せとは言ってない。

そして「アナウンス部には戻さない

と明言した。



これは記者会見の場でそう言ったのだ。


さらにこうも言った。

「裁判所も、いらんものをどうしても使えという
決定は下せないだろう」



いらんもの?


いらんもの??


いらんもの???



スゲェーこというなぁ!


つまり39歳になり、
容姿が落ちた女子アナウンサーは


「いらんもの」なのか?



今なら炎上必至の発言だ!



さすがNTVの社長。

世間の風潮など全く気にしない。

自ら決めた道を堂々と行く。


反骨精神ここに極まれりだ!

 

 


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与三次  いらんよ
 

与三次  いらんものはいらん
 

与三次  だって39だぞ。
 

与三次  入った時は22歳。
 

与三次  それならテレビ映りもいい
 

与三次  女子アナウンサーとしても
 

与三次  十分やっていける
 

与三次  しかし今は39歳
 

与三次  もう無理だろ?
 

与三次  容姿の問題で!
 

与三次  確かにアナウンサーでも
 

与三次  ある程度のビジュアルの差がある。
 

与三次  でも若ければ…何とかなる。
 

与三次  しかし年をとれば…
 

与三次  しかも39歳になれば
 

与三次  もう無理だ。
 

与三次  大体空気をよめよ。
 

与三次  その歳になる前に
 

与三次  身を引くべきだぞ
 

与三次  自ら上司の元に赴いて
 

与三次  そろそろ30歳なので
 

与三次  考査部に異動させてください。
 

与三次  そう言うのが女の嗜みだろ
 

与三次  でもアイツは…
 

与三次  39歳になるまでいやがって
 

与三次  なおかつまだ居つこうとする。
 

与三次  そんなこと許されるのか?
 

与三次  だから会社として
 

与三次  引導を渡したんだ!
 

与三次  むしろそれが優しさだ。
 

与三次  それなのに裁判所に
 

与三次  仮処分の申請を出し
 

与三次  それを認めさせた
 

与三次  ふざけんな!
 

与三次  大体、裁判所も裁判所だ
 

与三次  アイツらは常識が無い。
 

与三次  世間ってモノが分かっていない。
 

与三次  ここは裁判所より、
 

与三次  東京帝国大学法学部を出て
 

与三次  内務省の官僚をやり、
 

与三次  戦後は初代の自治省事務次官をやり
 

与三次  住宅金融公庫の副総裁として天下りをし
 

与三次  退職金をたっぷりもらった後、
 

与三次  読売新聞に入社
 

与三次  すぐに取締役になった後、
 

与三次  NTVの代表取締役社長
 

与三次  民間放送連盟会長
 

与三次  その後、読売新聞に帰り、社長になる
 

与三次  俺の判断の方が正しい。
 

与三次  容姿の落ちた女子アナなど
 

与三次  いらん!
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と…いうことのようだ。


このような小林与三次が今に生きていれば、

ビール会社の対応をどう思うだろうか?



キャンペーンガールがいなければ、
ビール会社ではない!


そのくらい言ってくれそうだ。



それが反骨精神の持ち主
小林与三次だ!



まあコイツは元官僚だから
反骨精神とは変に思うかもしれないが…


女子アナに関しては
言っていることは正しい!



ビール会社にも反骨の士が出てきて欲しいものだ。


そしてキャンペーンガールを
復活させてくれ!