ネコは犬より忠実かも? | 最近の古いモノは!

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「最近の若い者は…」とよく言われますが、
そう言う「古い者」はそんなに立派だったのでしょうか?このブログでは過去の新聞記事等をベースに、「古い者」の昔を検証してみます。
「最近の…」と言われたら、「あなたの時代はもっと悪かった」と言ってやりましょう。



1970年代の事件













飼いネコに…!




飼い犬に手を噛まれるという言葉がある。




飼い犬に手を噛まれるとは、

日頃からかわいがり面倒をみてきた者から
ひどく裏切られたり、害を受けたりすること。 





こういう意味だそうだ。











あんなに面倒を見てきたのに裏切られるとは、
飼い犬に手を噛まれるようなものだ。






こういう使い方をする。










因みに私は実家の犬によく噛まれるが、


私が飼っている訳ではないので、当てはまらない







世話をしていたものから、


災いを受ける。





そういう時は悲しいものだ。

















しかしそれは犬だけではない。






ネコも同様である。
















1975年10月13日の新聞に以下の記事が載った。


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飼いネコが足を引っ張る。隣家に強盗。
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ネコが足を引っ張った?



どういう意味か?







記事によると経緯はこうだ。





東京杉並区で午後3時半ごろ強盗事件が発生した。

若い男が押し入り、A子さん(60)を縛り、

金を要求した。




しかしA子さんが騒いだので、

そのまま何も取らずに逃亡した。






警察が駆け付けると、A子さん宅に


見知らぬネコがいた。







そして離すと、

ネコ隣家に帰って行った。













そう…隣家の男
犯人だったのだ。







男は会社員のK(22)

金に困ってやったことだった。









実はこのネコ隣家の男


「ミケ」と名付け、可愛がっていた。








ネコはKに懐き、
どこに行くにも付いてきた。







そして強盗をするときも付いてきて、




そのまま逃げ遅れた。




そして犯人逮捕につながった。










そういう意味ではこのネコは



飼い主になったといえるだろう。









まさに


飼いネコに足を引っ張られる


ことになった。








新しいにしてもよいくらいだ。




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強盗  引っ張られました

強盗  足を…!

強盗  あんなに可愛がっていたのに、

強盗  アダで返されました。

強盗  よく懐いていたんですがね。

強盗  それなのにあんなことを。

強盗  ネコが逃げ遅れるなんて、

強盗  聞いたことがありません。

強盗  普通人間より速いでしょ。

強盗  それなのになぜ?

強盗  なぜ逃げ遅れたんだ。

強盗  ヘマをするにも程がありますよ。

強盗  もしかしてわざとか?

強盗  そんな訳ないだろうが。

強盗  そう勘繰りたくもなる。

強盗  あのネコがいなければ捕まらなかった。

強盗  大体なぜ付いてきたんだ。

強盗  俺の邪魔になっただけじゃないか。

強盗  あんなに世話をしたのに、

強盗  あんなに可愛がっていたのに、

強盗  もう人間だけじゃなく、

強盗  ネコまで信じられなくなりましたよ。

強盗  嫌な世の中になりましたね。
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と…いう思いで一杯かもしれない。



強盗の胸の内は…!








まあネコがついてくるのは、普通のことだが、
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ネコの思い!





しかしネコは言うだろう。




これは飼い主のためなのだ…と。












飼い主は悪いことをしようとしている。




これは止めなきゃならない。








今回は被害が出ていないが、



次やるときは

人を殺めてしまうかもしれない。











愛するご主人がそうなったら、


大変だ!








そういう気持ちで、

逃げ遅れたのかもしれない。









そういう意味では


忠実ネコだ。









渋谷駅に銅像でも
建てるべきだな。







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ネコ  はい、わざとです

ネコ  わざと逃げ遅れました。

ネコ  理由ご主人のためです。

ネコ  ご主人が犯罪を犯さないように、

ネコ  早く捕まるようにです。

ネコ  それがご主人のためです。

ネコ  犯罪は癖になります。

ネコ  必ずもう一度やります。

ネコ  より大胆に、より過激

ネコ  なっていきます。

ネコ  それはよくありません。

ネコ  今回は何も盗らずに、

ネコ  誰も傷つけずに終わりましたが、

ネコ  次もそうとは限りません

ネコ  その前に止めなければ、

ネコ  ご主人のためにも

ネコ  止めさせなければなりません。

ネコ  そのために逃げ遅れたんです。

ネコ  大体、ネコが逃げ遅れる訳ないでしょ。

ネコ  ネコの方が早いんですよ。

ネコ  人間より

ネコ  むしろご主人を置いて逃げられますよ。

ネコ  それが置去り…って、

ネコ  あり得ないでしょ

ネコ  僕が捕まれば、警察もわかるでしょ。

ネコ  そのまま家に帰るのですから。

ネコ  だから警察が尾行しやすいように

ネコ  優しいルートを使ったんです。

ネコ  スピードも遅かったでしょ。

ネコ  付いてこれないと困るから

ネコ  そうしたんですよ。

ネコ  そこまで気を使ったんです。

ネコ  だからご主人の扱いも

ネコ  寛大にお願いします。

ネコ  犬だけじゃなく

ネコ  僕たちも忠実なんです。

ネコ  ご主人には!
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と…いうことだろうか?






なかなか感動的だ。








ネコは気まぐれなんて言われるが、



実は犬以上に忠実なのかもしれない。









これは「忠犬ハチ公」ではなく、







忠描ミケ物語として




道徳の教科書に載せるべきだな!