1980年代の事件
現在 56歳くらい(2016年現在)
◎信じる者は…!
信じる者は救われる!
よく言う言葉である。
人を疑うな、
自分が疑われたくなければ!
立派な言葉である。
ぜひ言ってみたい!
しかし実行したくはない。
そう思わずにはいられない事件が、
以前あった!
1981年5月28日に以下の記事が載った。
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容疑者パトカー乗り逃げ!ぬかった捜査員!
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記事によると経緯はこうだ!
窃盗容疑で逮捕された容疑者S(34)を、
現場検証のため埼玉県狭山署の警察が連れて行った。
現場は東京都世田谷区の容疑者のアパートで、
警察官は3人いた。
アパートの近づくとSは
「知り合いもいるので、手錠を外して欲しい」
と要求。
警察官はその要求を受け入れ、
手錠を外したまま現場検証を行った。
そしてアパートについて本人に確認すると、
警察官1人を見張りにつけ、容疑者を車に返した。
そして2人はアパートの現場検証を行った。
容疑者と警察官が1対1、しかも手錠をしていない。
そこで容疑者Sは新たな要求をする。
「コーラを飲みたい!」
そこで、なんと…見張りの警察官は
買いに行ったのだ。
しかもキーは付けっぱなしで。
ヲイヲイ!
これは逃げろと言っているようなものだろう。
大体、なぜコーラを買いに行く?
飲ませることはないのに、
なんで買いに行く?
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警察官 人を信じなければならない。
警察官 信じる者は救われる!
警察官 なぜ信じられない。
警察官 相手は人間だぞ。
警察官 犬だって、恩は忘れない。
警察官 ましてや人間だ。
警察官 こちらが誠意を示せば、
警察官 必ず応えてくれる。
警察官 応えるはずだ。
警察官 こちらは誠意を示した。
警察官 手錠を外せといえば外すし、
警察官 タバコが吸いたいといえば吸わせるし、
警察官 それなのにコーラだけを断るのか?
警察官 これまでの関係を壊すのか?
警察官 信じよう。
警察官 警官が誰もいなくなるけど信じよう。
警察官 車のキーがつけっぱなしだけど信じよう。
警察官 相手は元タクシー運転手だけど信じよう。
警察官 きっと待っていてくれるさ、
警察官 逃げる訳がない。
警察官 じゃあ行ってきまーす!
容疑者 ピーポーピーポー!
警察官 ………………………………!
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まあ、ここまで信じたかどうか知らないが、
随分マヌケな警察官だ。
おまけにコーラを買いに行った警察官は
上着を車に置き忘れていた。
つまり…
警察手帳を置いたままだったのだ。
容疑者に逃げられただけではなく、
パトカーや警察手帳も盗まれる。
しかも所轄外の東京で事件を起こしている。
こりゃ埼玉県警としては、
針の筵だろう。
信じたばっかりに…、
◎新たな事件
因みにこの時にコーラを買いに行った警察官は
21歳であった。
若いっ!
現場検証をしていたのは28歳の2人!
この警察官の人生は、
大きく変わったことだろう。
そして警察手帳を奪われたので、
新たな犯罪を誘発しかねないとして、
現場は緊張していた。
そして2日後の5月30日、以下の記事が載る。
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警察手帳で誘拐!主婦を脅し、車に監禁!
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犯人は逃げた容疑者Sだった。
警察手帳を使って、
主婦(34)を誘拐したのだ。
もう埼玉県警は、
蜂の巣をついたような状態だったろう。
幸い、この主婦は危害を加えられないで、
解放されたようだが、
そこで済ますわけにはいかない。
ましてやこの主婦は解放された後に、
ナンバーその他を覚えていて、
タクシーを捕まえて、無線で連絡したため、
素早く手配ができた。
警察の失態を、主婦がカバーしたのだ。
市民の協力というが、
市民しか活躍していないぞ。
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署長 無事、犯人が捕まりました。
署長 市民の皆様お騒がせしました。
署長 もう大丈夫です。
記者 ところで警察は何をやっていたんですか?
署長 捜査です。
記者 しかし主婦が誘拐されていますよね。
署長 危害は加えられていません。
記者 それも警察のおかげじゃないでしょ。
記者 主婦の機転じゃないですか?
署長 そういう面もあります。
記者 しかもタクシーを捕まえ、無線連絡もした。
記者 それが迅速な手配に繋がったんでしょ。
署長 それは否定しません。
記者 警察はその段階で犯人の居場所を知らない。
署長 ノーコメントです。
記者 タクシーのおかげで居場所を特定できた?
署長 捜査上の秘密です。
記者 大体、逮捕するときも、
記者 トラックの運転手が協力していますね。
署長 市民の協力はありがたいです。
記者 と…いうより、市民しか活躍していないのでは?
署長 そんなことはありません。
記者 実際に、何をやったのですか?
署長 最終的に逮捕したのは警察です。
記者 でも警視庁の…ですよね。
署長 ……………………………!
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そう…この事件では埼玉県警狭山署の
警察官が容疑者を逃がし、
警視庁の警察官が逮捕している。
最終的にはトラックの運転手が協力してもいる。
埼玉県警は何もやっていないも同然だった。
これは恥ずかしい!
最後に、捕まった犯人Sは、握り飯を食べた後、
「2日間ほとんど寝ていない!」
と言って、取調官の前で居眠りをした。
なっ…なめられているなぁ!
まあ当然だろう。
犯人の口車に乗って、手錠を外すわ、逃げられるわ、
盗まれた警察手帳で主婦を誘拐されるわ。
それで犯人逮捕は民間主導だわ!
全く役に立っていないのだから。
犯人もなめきる訳だ。
そして署長はこういう
「今後、二度と繰り返さない!」
えっ?
本当か?
でも…この5年間で
5回もあっただろう。
そう埼玉県警では容疑者を取り逃がすのが、
1年に1回あったのだ。
なんか年に1回やらなければならない
決まりでもあるのか?
それだけ頻発しているのなら、
コーラを買いに行くな!
ワザとやっているのか?
本当にマヌケな警察官だ!
そんなマヌケな警察官も今は56歳か!
56歳?
まだ警察官をやっているのであれば、
狭山署長になっているんじゃないのか?
そして部下にこう訓辞を垂れるのだろう。
緊張感をもって仕事をしなさい。
お前が言うなぁ!
まあこの警察官が出世したかどうかは知らないが、、
考えを改めたことだろう!
信じる者は
救われない…と!