1970年代の事件
現在 66歳くらい(2016年現在)
◎狂わされた人生!
ここのところインベーダーゲームのことを書いた。
今回もそうである。
インベーダーゲームは1978年の発売以来、
爆発的なヒットをした。
そのため社会問題化していた。
ゲームをやるために、
ゲームをやるために、
窃盗事件を起こしたり、
カツアゲしたり、
少年が非行化したり、
挙句の果てに偽造硬貨を使った犯罪まで現れた。
こういった中でインベーダーゲームに、
人生を狂わされた人物がいた。
◎ある身代金事件
1979年5月11日 このような記事が載った。
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「誤診被害」と病院脅す。現金を要求
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記事のよると経緯はこうだ。
29歳の男が金欲しさに、病院を脅すことを考え、
「誤診被害」をデッチアゲ、病院に現金を要求した。
その後、現金受け渡し場所を転々と移動し、警戒していたが、
受け渡し場所に現れた犯人を、張り込んでいた警官が逮捕。
無事に解決したと言う事件である。
調べに対して犯人は
「病院なら金を持っていると思って!」
と述べていた。
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犯人 どうしても金が要る。
犯人 病院なら持っているだろう。
犯人 よし身代金をとろう。
犯人 でも警察に捕まらないようにしなきゃ。
犯人 そうだ。ドラマのようにたらい回しにしよう。
犯人 そうすれば警察がいてもわかる。
犯人 それに最初の受け渡し現場には現れなければ、
犯人 警察もきっと油断するはずだ。
犯人 これぞ完璧だ。
2回目の受け渡し現場
警察 はいっ!逮捕!
犯人 …………………!
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本当に、1回目の現場に現れなければ、
2回目は警察も張り込まないと踏んでいたようで、
あっさり捕まっている。
ちょっとアレな犯人なのかもしれない。
◎金が必要な理由!
ところで・・
どうして彼は金が必要なのだろうか?
それはインベーダーゲームに
人生を狂わされた男の
悲しい境遇があった。
実は彼は…
ゲームセンターの
オーナーだったのだ。
つまりこういうことだ。
近年のインベーダーブームに目をつけ、
脱サラして、ゲームセンターを開いた。
そして最初は好調だったが、
新型機が出されると店に
閑古鳥が鳴くようになったそうだ。
閑古鳥が鳴くようになったそうだ。
彼の店は旧型機しか置いていなかった。
そして新型機を入れようにも
金がなかった。
そこで思い立ったのが身代金の要求であった。
そして完璧?な計画を立て、
資金を確保するはずだった。
ところがそうはいかなかった。
人生は難しいものだ。
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店主 そうです。最初はうまくいっていたんです。
店主 この流行に後れちゃいけないと思いまして。
店主 ゲームセンターを開いたんです。
店主 よく客が来ましたよ。
店主 中には偽造硬貨を使っていた奴もいましたがね。
店主 結構儲かりました。
店主 でもここまででした。
店主 メーカーが新型機を出したんですよ。
店主 そうすると変わりました。
店主 潮目がです。
店主 客が激減したんです。
店主 みんな新型機の方に行きましたし、
店主 俺もそっちで遊んでいました。
店主 でも…売り上げが下がったので、
店主 何とかしないと…と思いましてね。
店主 新型機を入れることにしたのです。
店主 でも…金がなかったんです。
店主 最初の儲け?開店費用の借金の返済に回りました。
店主 だから金がないんですよ。
店主 そこで…こういうことに。
店主 大体、メーカーが悪いんですよ。
店主 新型機なんて出すから。
店主 誰が望んでいるんですか?
店主 結局、メーカーが儲かるだけでしょ。
店主 パソコンもみんなバージョンアップして、
店主 得をするのは一部のメーカーです。
店主 だから俺は悪くないですよね。
警察 悪いだろう(怒)。
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まあ脱サラして、店が軌道に乗る前に新型機が出たのは
運が悪かったと言えるだろう。
そして機械のリース代も結構高かったらしい。
まあ人気機種だから仕方がないとはいえ、
確かにメーカーは横暴だと思う。
まあメーカーも開発費を回収しなくてはならないからな。
今回のケースは…
少々可哀そうだと思うし、
誰も傷ついていないので、非難する気にならないが、
当時、インベーダーゲームで
これだけ大変な目に遭っている人がいたのだ。
やはり社会問題だなぁ!