インベーダーに狂わされた人生! | 最近の古いモノは!

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「最近の若い者は…」とよく言われますが、
そう言う「古い者」はそんなに立派だったのでしょうか?このブログでは過去の新聞記事等をベースに、「古い者」の昔を検証してみます。
「最近の…」と言われたら、「あなたの時代はもっと悪かった」と言ってやりましょう。


 
1970の事件
 

 
 
 
現在 66くらい(2016年現在)
 
 
 
 
 
 
 

狂わされた人生!

 

 
 
 
ここのところインベーダーゲームのことを書いた。
 
 
 
 
 

今回もそうである。
 
 
 
 

 
 
インベーダーゲームは1978年の発売以来、
 
 
 
 

爆発的ヒットをした。

 
 
 
 
 
 
 
そのため社会問題化していた。







ゲームをやるために、
 
 
 
 
 

窃盗事件を起こしたり、

 
 
 
 

カツアゲしたり、

 

 
 

少年が非行化したり、

 
 

 
 
挙句の果てに偽造硬貨を使った犯罪まで現れた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
こういった中でインベーダーゲームに、
 
 
 
 
 
 
 
 


人生をわされた人物がいた。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 


ある身代金事件

 

 
 
 
 
 
19795月11日 このような記事が載った。

 
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「誤診被害」と病院脅す。現金を要求
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記事のよると経緯はこうだ。
 
 
 
29歳の男欲しさに、病院を脅すことを考え、
 
「誤診被害」をデッチアゲ、病院に現金を要求した。
 
 
 
 
その後、現金受け渡し場所を転々と移動し、警戒していたが、
 
 
受け渡し場所に現れた犯人を、張り込んでいた警官逮捕
 
 
 
無事に解決したと言う事件である。
 
 
 
 
 
 
 
調べに対して犯人は
 
 
 
 

「病院ならを持っていると思って!」

 
 
 
 
と述べていた。
 
 

 
 
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犯人  どうしてもが要る。

犯人  病院なら持っているだろう。

犯人  よし身代金をとろう。

犯人  でも警察に捕まらないようにしなきゃ。

犯人  そうだドラマのようにたらい回しにしよう。

犯人  そうすれば警察がいてもわかる。

犯人  それに最初の受け渡し現場には現れなければ、

犯人  警察もきっと油断するはずだ。

犯人  これぞ完璧だ。
 
 
 2回目の受け渡し現場
 
 
警察  はいっ!逮捕

犯人  …………………!
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本当に、1回目の現場に現れなければ、
 
2回目は警察も張り込まないと踏んでいたようで、
 
 
 
 
 
 

あっさりまっている。

 
 
 
 
 
 
ちょっとアレ犯人なのかもしれない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

金が必要な理由!

 
 
 
 
ところで・・
 
 
 

どうして彼はが必要なのだろうか?

 
 
 
 
 
 
 
それはインベーダーゲームに
 
 

人生をわされた男の
悲しい境遇があった。

 

 
 
 
 
 
 
 
 
実は彼は…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ゲームセンターの
 オーナーだったのだ。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
つまりこういうことだ。
 
 
 
 
 
近年のインベーダーブームに目をつけ、
 
 
脱サラして、ゲームセンターを開いた。
 
 
 
 
 
そして最初は好調だったが、
 
 
 
 
新型機が出されると店に

閑古鳥が鳴くようになったそうだ。
 
 
 
 
 
彼の店は旧型機しか置いていなかった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そして新型機を入れようにも
 
 
 
 
 
 


がなかった。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そこで思い立ったのが身代金の要求であった。
 
 
 
 
 
 
 
そして完璧な計画を立て、
 
 
 
 
資金を確保するはずだった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ところがそうはいかなかった。
 
 
 


人生は難しいものだ。

 
 
 
 
 
 
 
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店主  そうです。最初はうまくいっていたんです。

店主  この流行に後れちゃいけないと思いまして。

店主  ゲームセンターを開いたんです。

店主  よく客が来ましたよ

店主  中には偽造硬貨を使っていた奴もいましたがね。

店主  結構かりました

店主  でもここまででした。

店主  メーカーが新型機を出したんですよ。

店主  そうすると変わりました。

店主  潮目がです

店主  客が激減したんです。

店主  みんな新型機の方に行きましたし、

店主  俺もそっちで遊んでいました。

店主  でも…売り上げが下がったので、

店主  何とかしないと…と思いましてね。

店主  新型機を入れることにしたのです。

店主  でも…がなかったんです。

店主  最初のけ?開店費用の借金の返済に回りました。

店主  だから金がないんですよ。

店主  そこで…こういうことに。

店主  大体、メーカーいんですよ。

店主  新型機なんて出すから。

店主  誰が望んでいるんですか?

店主  結局、メーカーがかるだけでしょ。

店主  パソコンもみんなバージョンアップして、

店主  得をするのは一部のメーカーです。

店主  だから俺は悪くないですよね。

警察  悪いだろう
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まあ脱サラして、店が軌道に乗る前に新型機が出たのは
 
 
 

が悪かったと言えるだろう。

 
 
 
 
 
 
 
 
そして機械のリース代も結構高かったらしい。
 
 
 
 
 
 
 
 
まあ人気機種だから仕方がないとはいえ、
 
 
 
 
 
確かにメーカーは横暴だと思う。
 
 
 
 
 
まあメーカーも開発費を回収しなくてはならないからな。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
今回のケースは…
 
 
 
 
 
少々可哀そうだと思うし、
 
 
 
 
 
 
誰も傷ついていないので、非難する気にならないが、
 
 
 
 
 
 
当時、インベーダーゲーム
 
これだけ大変な目に遭っている人がいたのだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

やはり社会問題だなぁ!