昨年、電機メーカーのシャープがマスクを発売すると話題になりました。シャープ以外にもトヨタ、日清紡ホールディングス、DMM、ハイブランドなどもどんどん参入しております。
つまり異業種参入です。国の危機に様々な企業が立ち上がってくれるのは本当に頼もしいですね。人工呼吸器やアルコール関連など当時不足していたものが供給されるのは非常に面白いですね。
シャープのマスクは50枚で2980円ですが、当時のネットなどで見ますと同価格帯でもそれなりに出回っています。(納期が遅いとか様々な理由あり商品もありますが)しかし、なぜシャープのマスクは話題になったのでしょうか?ちょっと見てみましょう。
例えばシャープにどんなイメージを持たれていますか?
シャープは認知度が高いですし、技術力があるイメージもあります。
シャープのロゴが入っているだけで不思議と安心感があります。無記名のメーカーと同じ価格、同じ枚数で並んでいたらほとんどの方がシャープを選ばれるでしょう。
これがブランドイメージです。
ブランド・イメージとは、ブランド連想をもとに消費者がブランドに対して抱く知覚のことです。 ブランド=高いもの というわけではありません。例えばジレット=カミソリみたいなイメージの定着がブランドです。しかもそれらは信用力などを兼ね備えます。
私の実績の中でも、大手居酒屋チェーン店で大手エステがプロデュースしたメニューを作ったことがあります。居酒屋チェーンでありながら大手エステのブランド力を使い、エステコラボメニュー=ヘルシー のイメージ戦略に成功して女性客増に貢献した実績になっています。つまり自社の商品が売れるか売れないかの単純判断だけではなく、ブランド力を向上していくことこそが自社の勝利に近づきます。逆にブランド力がそれなりにあるところは、そのブランド力を生かして異業種に参入するべきです。富士フィルムのサプリなどはわかりやすい例です。まだブランド力もなくブランディングを行う力がない企業はすでにブランド力のある企業とコラボをして販売してみるという選択肢もあります。弊社では多くを実現させていますが公表できませんので、他社例ですが、コカコーラのリップクリームなどは分かりやすいですね。ブランド価値と消費行動心理学につきまして、また近いうちに記載したいと思います。