もしも、この世界が
競技場だったら、
私は、一人の選手です。
あなたも、一人の選手です。
私は、沢山の人たちに追い抜かれ
トボトボ、歩いています。
みんな、少なからずとも
ゆっくりでも走っています。
みんな、見えないくらいまで
遠くへ行ってしまいました。
下を向いてたら
自分が、どこから来て、
どこへ行くのかも、
わからなくなっていました。
だけど、
一応歩いては、います。
立ち止まったら
においを嗅ぎ付けて
狼たちが
どこからともなく現れて
おそわれるから。
立ち止まったら
ラクだと思っていたけれど
それは無知なだけだ。
この競技場で、
技を争うことが
できたなら
楽しいのだろうか?
この競技場で
一番を取ったなら
どうなるのだろうか?
見えていない。
なにも見えていない。
自分は今、何番なんだろう。