真面目に遊んで飯を喰う(2nd season) -22ページ目
尾道&呉。
どっちも坂ばっかりの土地。

スイス人夫婦がドコで調べてきたか定かではないが、
この辺りで外国人らしき観光客などほとんど見ることの無い一応観光地。
日本人でも大林宣彦作品ファンじゃなきゃそうは訪れることないだろ…。

昨夜の状況を考えれば、
水分補給に『水』『お茶』をチョイスする夫婦では無いのは昨夜で学習済み。
この日も暇そうなY次クンを運転手ご招待。


尾道。
当然、ロープウェーで眼下に尾道の街を眺めながら千光寺を目指すかことを
提案する私が居る一方で、Pディーもスイス人夫婦も
「NO!NO!」
『情緒』を楽しみたいはずの外国人達は当たり前のように缶ビール片手に
途中途中の古びた民家や景色を楽しんでいる。

「あのさ~この坂を転げ落ちると男女の中身が入れ替わるんだぞ!」
という日本人でも若い子は知らないような言葉は誰からもリアクションが無い。


「Mits!見てみろよ!あんなお婆ちゃんだって普通に歩いてるぞ!」
こんな感じであろう、嫌みを言われながらも欲しくも無いビールを飲み干す。

恐らくビールさえ飲まなければ
天気の良い日の尾道の街を楽しめたことであろう。

下りは「先に行っててくれ!トイレ寄って来るから・・・」
と言う言葉を残し、ロープウェーで一足先に彼らの到着を待った。



呉の街に入る頃、
彼らが街の至る所に立つ『幟』に反応する。

どうやら映画『海猿』の映画化がまたまたまた決定したらしく、
海保や過去ロケ地である海岸や施設周辺は既に告知で躍起。

つたない私の英語をつたない日本語のPディーが通訳する。

それじゃなくても夫婦の公用語はドイツ語(もちろん英語もいける)、
雰囲気で乗り切っていた私の表現では細かい会話が成り立つはずもない。
Pディーだって日本に10年以上居る割に私と同タイプ、
「パードゥン?」に対しても本来の意味を伝えてくれてるかどうか?

最早どうでもイイ。

尾道であれほどの坂を登ったはずの外国人達は
途中、“道の駅”で『海猿』案内での訓練風景ロケ地が気になったらしい。

訓練生たちが30kg相当の酸素ボンベを担いでダッシュする登り階段。


映画イメージ↓
真面目に遊んで飯を喰う(2nd season)

実物↓250段くらい??
$真面目に遊んで飯を喰う(2nd season)


Aルバンが言う
「誰が最初にゴールするか勝負しよう!」
乗りやすいPディーが
「今晩の食事代金でどうだ!」
一番若いY次が更に調子に乗る
「じゃあ、オレも参加。」

仕方ない。尻尾を見せる訳にはいかん!
「OK!じゃあハンデ戦ね!」

Eマスタート…10秒後年長のMits,
更に10秒後私より5歳若いけど100kg級のAルバン,
その10秒後に私より2歳若いPディー
更に10秒後Y次。



スタート30秒ほどで3段跳びの私がEマを抜き去る。
「はいこれで晩飯タダ確定~♪」

と思いきや、
直後にスピードダウンする私を平然とEマが抜き返す。


・・・・・・。


ヘトヘトで車に乗り込み
息絶え絶えにY次に今夜のDinnerの行き先を告げ
1分後には助手席で熟睡。

店に着いたところでマスターに“つけ”をお願いし、
食事もすることなく自宅へ帰る。



どうやら5時間寝たらしい。
ただ、体中が軋むような音すら聞こえる。

負けるはずがなかったのだが・・・・
それも惨敗するとは。

それも100㎏あるAルバンにまで
ハンデとは言え♀のEマにまで
Pディーなんて運動してるはずも無いのに。
Y次!お前も気を使えよ!


まあイイ。
途中で投げ出さず、完走したオレはえらい!!

それに
オレは海猿になるつもりはないんだから。




こういう状態を
広島弁では『はぶてる』といいます。

新婚旅行で会社を2カ月休んでアジア各国を旅してるAルバン君が
嫁のAマと一緒に旅の最後を日本2週間の予定でやって来た。

もともと彼らとは
私がPディーとBackpackerでロシア西側国境あたりブリャンスク(だったか?)の街で
立ち往生してる時に知り合った。

北海道で2泊、東北で宮城&岩手に各1泊、東京は5泊したがほぼ秋葉原に入り浸り
京都に2泊、残りをろ広島で過ごすと言う歪な旅行程。

広島駅まで彼らを迎え、その日は我が家に宿泊。
当然、Pディー他そこら辺に転がってるEU人を呼び集め簡易WelcomeParty。
Y次を呼ぶと躊躇なく10分後には我が家に来たが、
当日にオーナーから怒鳴られたばかりの社長ユウ君はメールで不参加を伝えてきた。

いつもは付き合いの良いユウ君だが“一体彼に何が起こったのだろう??”

その我儘気ままなオーナーだって、初めて社長ユウ君には声を荒げたらしい。
(きっとそのオーナーだって心が痛いんだよ。)

取りあえず会社だから・・・。



さて、WelcomeParty。
Aルバン&Eマの興味の先は311。
今回自分の眼で岩手宮城の現状確認している彼らだが、
彼らが発生時に自国で見たニュースのそれはまさに地獄絵だったという。
もちろん我々日本人がニュースで見たそれと海外メディアのあるがままの報道には
大き過ぎる隔たりがある。

どっちが良いものか?私には分からない。


Pディーと言えば当日には被災地入りしているものだから自慢げに喋りまくる。
おまけにこの男ったら、自らSDファイル持参して一枚一枚丁寧に説明。

「もういいよ!その位にしておけよ!」と自制を促す私に
「いや、俺たちは称賛されるべき事をしたんだ!」と反論される。

他EU人達もその話をまだまだ欲している。

「じゃあ、いっか・・・。」


(中略)

こんな真面目の議論も繰り広げながら、
酒量が増えてくれば間違いなく下世話な話に自然派生する。

Eマの酒豪ぶりに引き気味になりながら先に寝たことだけ覚えてる。



朝起きれば
ビール大瓶3ダースとそれぞれが持ち寄った500ml缶が20数本。
商売用ストックしていた南ア産ワイン5本。
見せびらかしただけのはずの“森伊蔵”“村尾”だけに留まらず
30年もののインテリア用スコッチまでもが空に。

12人居たはず。

ただ、リビングもキッチンも始まる前より整然と片付いている。
Eマが寝る前に片づけてくれたらしい。

日本人より良妻なスイス人・・・実にイイ女である。


彼女に感心しながら
私は毎朝のルーティン“朝のお務め”に向かう。
朝一番に出さなきゃならないから。

ただ
リビングもキッチンも見違えるほど綺麗な状態である半面、
今まさに“出さなきゃならないモノ”を受け入れるその場所は

一歩たりとも人間を寄せ付けてはならないような状態。

この場所で一体何が起こったんだ!!と思うほど。
しかも、いろんなモノが溢れそうだし。


直ぐに“出さなきゃならない”私。

頭を爆発させたまま
パジャマ代わりの“裸の大将”のような格好で
トイレットペーパー片手に

100mほど向こうの公園のトイレを目指した。
世間は出勤時間だというのに。



スイス人夫婦はまだ寝てるようだ。

彼らへの朝食作りが先か?
トイレ掃除が先か?

知らん顔してもう一寝入りしようか?




午後から尾道・呉へ観光に向かう。





恐るべし・・・。

カレログって。

こんなアプリ考えた奴がエライ。

制作者には違法性は無く、
金払ってダウンロードする利用者には違法の可能性あり。


今ドコに居るか?こんなGPS機能はあたりまえ。
通話履歴・メール送受信履歴、いま誰と話してるか?まで分かるらしい。

今日現在、ダウンロード件数は数千らしいが
あっという間に飛躍的増加は明らかだね!



ただ、
こんなアプリがあると

「なんでロックしてんの???」って言われても
ロックする大義名分ができちゃったことは確か。

カレログ
続き。

取りあえず日本代表。
一言で言えば「あ~すいませ~ん。おじゃましま~す…」
と言った感じの『不慣れな』『余所行きの』『へたっぴな』見応えないゲーム。
心ある優しい言葉で言えば『アウェイだもんね!仕方ないよ!』ってところか?


この試合、広島で一番COOLな店でこのゲームを見ようと思い、
22時過ぎに賑やかな地域に出掛けたところ コンビニで買い物中のR美ママに遭遇。

レジに並び、季節先取りの大して旨くも無いコンビニおでんを容器に移すR美ママを
後ろから抱きしめるとか“膝カックン”でもしてやろうかと思っていると

「わっ!久しぶり過ぎるじゃないの。」

「どんだけ喰うんだよ!」

「アタシじゃないよ!○○○○の社長が腹減ったって言うからさ~」
「それとね!ちょうどお客さんが来たからね!」


「誰っ?オレ知ってる人?」

「知るわけないじゃないの・・・“女の子”の日。。。」

「あ~~~そうなん・・・。あせる

自慢げに女の子用商品を見せびらかすR美ママ。


最悪である。
全く気のきいた洒落たリアクション展開図が描けない。
残念ながら天才的なお洒落トークを真髄とする私だが、
きっと50時間ぶりの人との会話に思考が付いていけてないんだ。
と思いたいが、
こういうダイレクトな表現にはクールに対応できない弱点を露呈しただけだった。

これも一つの『アウェイ』感。自分の土俵外の不慣れな出来事。



試合開始まで時間もあることからラウンジの様子を見て、
すこしだけ業務上の真面目な話を終えてBARへ到着。

ドアを開けると、なんとなく空気感の違う店内。

飲みながらのサッカー観戦にはちょうど良い時間、賑わってるのは申し分ないが
どう見ても日本人占有率が高い。

さらにいつもの店内に流れるBGMも明らかに曲調が違う。

奥の方で控えめにビールを飲んでるKビン君が居るのを発見したところで
勝手知ったるカウンターのビールサーバーで生ビールを注いでると

「何やってんだよ?」
と言う声が後ろの方から聞こえた。

B-boy風ファッションの男。
その“ちぇけらっちょ男”は私に対して「何やってんだよ?」と問いかけたらしい。

この私に。

画像は完全なイメージです。
彼らは当店とは一切の関係ない“ちぇけらっちょ”です。
真面目に遊んで飯を喰う(2nd season)
ちなみに“ちぇけらっちょ”とは私が勝手にB-boy風の連中他を
一括りにして悪意を持って呼んでるだけ



私「あのさ~びっち君!」
 「何やってんの?じゃねえよ!っつ~か君だれ?」
 「*◆$・#$・・・・」

汚い言葉で罵っていると、見知らぬ客が
客A「▲▲くん、この人ココのオーナーだよ・・・。」

それを見ていた他の客が私に近寄る。
客B「へえ~マジっすか~!いつもお世話になってま~す。チぃ~っす

なんて言いながらこの客Bは、

ジャンケンノような・・・
互いの掌をコネコネするような・・・
TVとかで良く見る黒人同士がBrotherと互いを呼びながら
最後にハイタッチして、ハグするような・・・・

変な握手を求めてきた。(皆さんわかります?どう表現すればいいか?難しいんだけど…)

同時にその他大勢の“ちぇけらっちょ”達が


「FU~FU~FU~FU~♪」
「YO~YO~YO~YO~♪」の大合唱。(これまた分かります?この状況?この雰囲気?)

“ちぇけらっちょ”達の私を迎え入れる表現らしいが
うれしくも無ければ楽しいはずもない。
イライラすることはあっても・・・。



私自身が・・・
私の為に・・・
居心地良さだけを追求した店が・・・


私の知らない・・・
居心地劣悪な・・・
絶対に立ち寄らないであろう世界感の


変なBARになっていた。



完全なるAWAY。



顔をひきつらせる私に対しKビンが言う。何度も何度も・・・・。

「calm down Mits!」「オコッチャダメよ~」


Kビンとその友人を連れ、速攻で店を出る。
歩いて10分の自宅までタクシー走らせ帰る。


急遽、いつも月末予定のスタッフミーティングを明日に変更。
BARは今週一杯お休みに決定。
沁み付きかけた変な空気感を一掃しなくてはならない。

「何やってんだよ?」と私に吐いた
名前も知らない“ちぇけらっちょ君”は・・・


残念ですが。



一昨日あれほど簡単に酔いが回った私だが
昨夜ばかりはビールもワインも焼酎も・・・

どんだけ飲んでも回ることは無かったわけで



今日はcalm downの日に決定。

自宅から一歩も外に出なければアウェイ感を味わうことは無いだろうから・・・
昼前に眼ざめてから数時間、このボヤ~っと感が労働意欲の減退を導く。
反面、窓からの心地よい風がまどろみの一時には丁度いい。

折角だから今日は読書&お勉強の日に設定する。

その前に『腹ごしらえ』と意気込んで冷蔵庫を開けるものの
冷蔵庫には取り急ぎの食材すらも無い。
コーヒーの豆すら在庫が無い。
ミネラルウォーターもかよ!!

まだまだ答えの出ていないスーツ着用の理由は解明できないまま
一人なのに「コンビニでも行きますか。」と口にする。


右に曲がってローソンにしようか?左のファミマにしようか?
エレベーターの中で考えてみたものの結論が出ない。
7to11は私の頭の中では この世に存在しないものとなってる。

エントランスのソファーに意味無く座り、自分の欲しいものを考えるが
特にほしいものは無い。
要するに腹が減ってないんだと気づく。

「じゃあ止めときますか!」意味無く口にして、ソファーから立ちあがる。



結局、
来たる11月16日を目指して只管お勉強の日として過ごす。



ただ、良く考えれば昨日から丸二日間、50時間以上

誰とも喋ってないことに気付いた。



『いかんいかん!』
『これじゃ~折角お洒落なトークを繰り出すオレの“脳”も“口”も退化しちまうぜ!』
『こんな唯一無二な才能を潰す訳には行かんぜよ!!』

『マジで病気になっちまうぜ!』

とばかりに外出を決め込む。

『折角だから2カ月ぶりに広島で一番COOLなBARにでも顔出して見ようか!』

ちょうどこれから代表戦だし。


行ってきます。