どっちも坂ばっかりの土地。
スイス人夫婦がドコで調べてきたか定かではないが、
この辺りで外国人らしき観光客などほとんど見ることの無い一応観光地。
日本人でも大林宣彦作品ファンじゃなきゃそうは訪れることないだろ…。
昨夜の状況を考えれば、
水分補給に『水』『お茶』をチョイスする夫婦では無いのは昨夜で学習済み。
この日も暇そうなY次クンを運転手ご招待。
尾道。
当然、ロープウェーで眼下に尾道の街を眺めながら千光寺を目指すかことを
提案する私が居る一方で、Pディーもスイス人夫婦も
「NO!NO!」
『情緒』を楽しみたいはずの外国人達は当たり前のように缶ビール片手に
途中途中の古びた民家や景色を楽しんでいる。
「あのさ~この坂を転げ落ちると男女の中身が入れ替わるんだぞ!」
という日本人でも若い子は知らないような言葉は誰からもリアクションが無い。
「Mits!見てみろよ!あんなお婆ちゃんだって普通に歩いてるぞ!」
こんな感じであろう、嫌みを言われながらも欲しくも無いビールを飲み干す。
恐らくビールさえ飲まなければ
天気の良い日の尾道の街を楽しめたことであろう。
下りは「先に行っててくれ!トイレ寄って来るから・・・」
と言う言葉を残し、ロープウェーで一足先に彼らの到着を待った。
呉の街に入る頃、
彼らが街の至る所に立つ『幟』に反応する。
どうやら映画『海猿』の映画化がまたまたまた決定したらしく、
海保や過去ロケ地である海岸や施設周辺は既に告知で躍起。
つたない私の英語をつたない日本語のPディーが通訳する。
それじゃなくても夫婦の公用語はドイツ語(もちろん英語もいける)、
雰囲気で乗り切っていた私の表現では細かい会話が成り立つはずもない。
Pディーだって日本に10年以上居る割に私と同タイプ、
「パードゥン?」に対しても本来の意味を伝えてくれてるかどうか?
最早どうでもイイ。
尾道であれほどの坂を登ったはずの外国人達は
途中、“道の駅”で『海猿』案内での訓練風景ロケ地が気になったらしい。
訓練生たちが30kg相当の酸素ボンベを担いでダッシュする登り階段。
映画イメージ↓

実物↓250段くらい??

Aルバンが言う
「誰が最初にゴールするか勝負しよう!」
乗りやすいPディーが
「今晩の食事代金でどうだ!」
一番若いY次が更に調子に乗る
「じゃあ、オレも参加。」
仕方ない。尻尾を見せる訳にはいかん!
「OK!じゃあハンデ戦ね!」
Eマスタート…10秒後年長のMits,
更に10秒後私より5歳若いけど100kg級のAルバン,
その10秒後に私より2歳若いPディー
更に10秒後Y次。
スタート30秒ほどで3段跳びの私がEマを抜き去る。
「はいこれで晩飯タダ確定~♪」
と思いきや、
直後にスピードダウンする私を平然とEマが抜き返す。
・・・・・・。
ヘトヘトで車に乗り込み
息絶え絶えにY次に今夜のDinnerの行き先を告げ
1分後には助手席で熟睡。
店に着いたところでマスターに“つけ”をお願いし、
食事もすることなく自宅へ帰る。
どうやら5時間寝たらしい。
ただ、体中が軋むような音すら聞こえる。
負けるはずがなかったのだが・・・・
それも惨敗するとは。
それも100㎏あるAルバンにまで
ハンデとは言え♀のEマにまで
Pディーなんて運動してるはずも無いのに。
Y次!お前も気を使えよ!
まあイイ。
途中で投げ出さず、完走したオレはえらい!!
それに
オレは海猿になるつもりはないんだから。
こういう状態を
広島弁では『はぶてる』といいます。
」