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山形駅を目前に、北山形で13分ほど停車して、2本の列車を待避する1985.03.14改正 奥羽本線426レの話題です。
時刻表で426レが36Mを北山形で待避するのは読み取れたのですが、2本待避に気づきませんでした。36Mが山形を発車しても、426レが北山形を出発しないのはなぜだろうと思っていたのですが・・・
時刻表を切り貼りしてみました。426レは36Mの他に、仙山線7831Mの後続となって山形に到着しています。
実は、ダイヤを見て2本待避に気づきました。ダイヤをご覧ください。
1989年3月の北山形駅配線略図(KASAさんご提供)に、待避する426レと先行する36M、7831Mの進路を示しました。
426レは北山形で、下り本線をまたいで、(下1)に着発しています。
426レの利用客としては、山形にさっさと到着してくれれば、と感じるでしょう。ダイヤを見ていても、426レを山形に先着させてしまえば・・・と思います。ダイヤを設定する「中の人」も同じことを思っていたはず。
それでも、そうできなかった何かがあるだろうと、色々考えました。
単線区間の多い新庄~山形なので、この区間の426レの設定時刻を変えづらいのは承知なのですが、山形駅構内の都合もあるのかなと思いました。この時間帯の山形構内を見てみましょう。
なるほど! 426レを36Mより先に山形に到着させようとすると、着発線に空きがないのです。
山形周辺は、北山形で左沢線、羽前千歳で仙山線の分岐があって、各々山形まで乗り入れるので、列車本数が多くなります。山形駅はホームのある着発線が5本ありましたが、山形折返しや「山形車両基地」の入区出区、客車列車の機関車付け替え(板谷峠用のEF71、ED78とED75の交換)もあって、426レを先に到着させることは難しかったようです。426レ自身もED75からEF71orED78に付け替えを行っていたはずです。
もうひとつ、仙山線7831Mから奥羽本線1811D(新潟ゆき急行べにばな1号)の乗り換え時間を確保するために、7831Mを少しでも早く山形へ到着させたかったこともあるかなと思いました。1985.03.14改正前は、1811Dは仙台から新潟に直通していた列車でした。
山形構内の都合もあっての北山形で2本待避。訳を探ってみると、色々見えてきて、おもしろいです。
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