ヴォーン・ウィリアムズ | mitosyaのブログ

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ヴォーン・ウィリアムズ - レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ (Ralph Vaughan Williams)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)

レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ (Ralph Vaughan Williams, 1872年10月12日-1958年8月26日) は、イギリスの作曲家である。Vaughan Williams が姓であり、RVW または VW と略される。Ralphは通常「ラルフ」と表記するが、本人が古風な発音の「レイフ」にこだわったという経緯から「レイフ」が用いられる。グロスターシャー州ダウンアンプニーに生まれる。ロンドンの王立音楽大学で作曲を学び、在学中にホルストと知り合い親交を深める。民謡の採集や教会音楽の研究を通して独特の作風を確立し、イギリスの音楽界に於ける復興の礎となった。彼の一面である、イギリスの田園風景を彷彿とさせる牧歌的な作風は、広くイギリス国民に愛されているが、曲によっては「田舎臭く退屈」とも評される。日本ではホルストの『惑星』の様な爆発的な人気を博した作には恵まれていないが、欧米ではホルストよりも評価が高く、生涯に9つの交響曲を遺し、また、イングランドの民謡を題材にした作品も多い。

生涯
1872年 10月12日にグロスターシャー州ダウンアンプニーに生まれる。父は牧師であったが、RVWが3歳の時に他界。
6才頃から叔母に音楽を学ぶ。7才からヴァイオリンを習う。
1890年 王立音楽大学に入学。
1895年 ケンブリッジ大学の文学士を取得。
1897年 アデリーン・フィッシャー(Adeline Fisher)と結婚。翌年よりロンドンに居をかまえる。
1910年 「タリスの主題による幻想曲」、「海の交響曲」(交響曲第1番)初演。
1919年 王立音楽大学で作曲の教授に就任。
1934年 親友グスタフ・ホルスト死去。
1951年 妻アデリーン死去。
1953年 アーシュラ・ウッド(Ursula Wood)と再婚。
1958年 交響曲第9番初演。8月26日にロンドンにて心臓発作のため死去。

主要作品
作品についてはレイフ・ヴォーン・ウィリアムズの楽曲一覧をご覧ください。

交響曲
彼は、ベートーヴェンと同じく9曲の交響曲を遺している。中でも『海の交響曲』は大規模なもので、構成的にはカンタータと見なせるようなものである。また、『田園交響曲』や『南極交響曲』でも声楽を取り入れているが、これには歌詞がなく一つの楽器として扱われている。

海の交響曲(A Sea Symphony、交響曲第1番) 管弦楽、ソプラノ、バリトン、合唱
ロンドン交響曲(A London Symphony、交響曲第2番)
田園交響曲(A Pastral Symphony、交響曲第3番) 管弦楽、ソプラノ
交響曲第6番ホ短調(Symphony No.6 in E minor)
南極交響曲(Symfonia Antartica、交響曲第7番) 管弦楽、ソプラノ、合唱
この作品は、もともとは 映画 『南極のスコット』 のために作曲された音楽を交響曲の形に改作したものである。

管弦楽曲
グリーンスリーヴスによる幻想曲(Fantasia on Greensleeves)
1928年に完成した歌劇『恋するサー・ジョン』(Sir John in Love)の間奏曲(イングランド民謡「グリーンスリーヴズ」に基づく)をラルフ・グリーヴズが編曲したもの。

弦楽合奏曲
トマス・タリスの主題による幻想曲(Fantasia on a Theme by Thomas Tallis)
16世紀イギリスの作曲家トマス・タリスの『大主教パーカーのための詩編曲』の旋律を題材とした作品。

協奏曲
バス・テューバと管弦楽のための協奏曲(Concerto for bass tuba and orchestra、テューバ協奏曲)
これはロンドン交響楽団に捧げられた曲で、RVWの協奏曲作品としては今日、最も演奏の機会に恵まれている1つである。テューバのための協奏曲としては最も有名な作品の1つで、多くの著名な奏者が舞台上や録音でその技巧を披露している。第2楽章(ロマンツァ、Romanza)はチェロやファゴットでも演奏される。
揚げひばり(The Lark Ascending)
ヴァイオリン独奏と管弦楽のための協奏曲的な作品である。

吹奏楽曲
イギリス民謡組曲(English Folksong Suite)
他者の編曲による複数の管弦楽版(特にゴードン・ジェイコブの編曲)も知られている。


アルバム VAUGHAN WILLIAMS: Symphony No. 1, "A Sea Symphony