神話の中に見えるもの | 葛木御歳神社から~宮司がゆったりのんびり綴ります

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1600年以上の歴史を持つ葛木御歳神社の宮司東川優子が日々思うことを書き綴ります。



神話の中に見えるもの。
神社めぐりツアー仕事をしながら、資料を調べて、神職さんのお話を伺い、疑問の点をあぶり出して行くと、ある日、符牒がぴたりとはまることがあります。
なるほど‼️そうだったんだ‼️みたいな瞬間。

見えていなかったことが見えてくる。
あの神話はこういう意味なのかもしれない。
楽しい楽しい瞬間です。

私は神話はすべて事実に基づいて作られたと考えています。かなりの部分、創作で補いつつも真実を語っていると思います。
その前提に立つと、なんと面白いことか。
(否が応でも、その前提に立たない限り、何も見えてこないのです)

一見矛盾だらけに見えるけれど、適当に見かけの整合性に捉われず、そのまま神話にしてくれたからこそ、私たちは、見つけられるのです。
神話の編纂者の誠実さに感謝ですね。
実は、神話は捻じ曲げられているばかりではないのです。
勝者の歴史ではあるけれど、そこを差し引いて考える必要はあるけれど、その先にはちゃんと真実が見える余地がまだあるのです。
面白い。面白い。面白い。
古の日本人世界観を読み解く面白さ👍

*以前Facebookに書いたものを転載