今日はクララ・シューマン関連の本を読んだ感想

特に日記と手紙に出てきた人物についての印象、感想を

書いていこうと思います。

 

個人の感想、印象で、

想像も入ってますので

軽く読み流していただければ幸いです。

 

参考文献は主にこの3冊となります。

Clara Schumann: 
An Artist's Life Based on Material Found in Diaries and Letters
(Berthold Litzmann編集・著)

Johannes Brahms LIFE AND LETTERS 
(Selected and annotated by Styra Avins
Josef Eisinger and Styra Avins英訳)

The Schumanns and Johannes Brahms: 
The Memoirs of Eugenie Schumann (English Edition)
(Eugenie Schumann著・編集)

 

そして

最近読み始めたロベルト・シューマンの伝記

(これはまだ1831年ごろまでしか読んでいません)

Robert Schumann:Life and death of a musician 

(John Worthen)

 

 

思いつくままの順です

 

*クララ・シューマン

 

忍耐強い、まじめ。親孝行。優しい。

しつけに関しては厳しそう。

派手なことは嫌い。

信念は曲げない。

 

*フランツ・リスト

 

クララが10代のピアニストだった時は

いい関係だったよう。

 

リストとロベルト・シューマンが20代から30代はじめは

親友。

 

リストとロベルトは音楽的に合っていたと思う。

 

リストはクララとロベルトをずっと好きだったと思う。

 

けれどシューマン夫妻の気持ちは次第に離れ

ある日を境に元に戻ることはなかった。

 

他の重要な用事がある中に

リストが来ると突然連絡してきたので、

最優先にして歓迎の準備を必死でしたのに、

時間になっても現れず、何時間も待たされ

会は台無しになってしまった上に、

やっと現れても、

夫妻の親友であるメンデルスゾーンの悪口を言い放題のリストに耐えられなかったから。

 

リストの派手な生活、上流社会重視、

時間のルーズさ、

テクニックを見せつける演奏や作品が

クララには我慢がならなかった。

 

リスト側から見れば、また別の感想が出ると思う。

 

クララ・シューマンが生前は夫より有名で人気だったのに、

その後音楽史であまり表に出てこなかったのは

作品が少なかったり、女性だったということも大きいと思いつつも、

反リスト、反ワーグナー派だったのも大きかったのではないか。

 

彼らの作品に対する評価が極端に低く、

はっきりと批判、

将来消えて歴史に残らないと強く考えていたから。

 

彼女の予言が大きく外れたことで、

彼女の才能に疑問が湧いたり、信頼性に傷がついたかもしれない。

 

*ショパン

 

ショパンはもしかしたら

恋愛までいかないにしても

クララのことをちょっぴり好きだったのじゃないかなぁ。

 

ショパンが両親宅訪問からの帰りに寄り道した家は

クララともう1人はそれをきっかけに婚約者となったマリア。

この2人は同い年。

ショパンの好みのタイプの女の子宅を訪問していったのかしら、、、な〜んて。

 

クララのピアノを絶賛してくれたらしい。

 

だから余計にクララの恋人のロベルトを音楽だけでなく本人も気に入らなかったのかなぁ。

ロベルトはショパンを称賛していたのに。

 

*メンデルスゾーン

 

クララにとってとても大事な人。

老いてもなお、ロベルトの残した書にメンデルスゾーンの名を見つけて

心がざわつく、と日記に書いている。

 

リスト、ショパン、メンデルスゾーンは

クララが天才ピアニスト少女でデビューした頃から

同じ演奏会で顔を合わして楽屋が一緒になったりしたと日記にある

 

20代の3人は、

 

クララちゃんかわいいなぁ、ピアノも上手だし

作曲もできてすごい

でもあの父親が頑固で口が悪くて怖いから

手は出せないよな

 

なんて話してたんじゃないかと(笑)

 

メンデルスゾーンはクララが結婚した後も、

助けてくれた人。

ロベルトの体調や細々した悩みに

相談にのって世話を焼いてくれ、

ピアニストとしても舞台でスポットライトが当たるよう気遣ってくれた。

 

もし、、、

 

などと、ありえないことをいっても仕方ないけれど、

もし、

ロベルトが精神科の病院へ行く頃まで

メンデルスゾーンが生きていたら、

 

クララが頼ったのはブラームスではなく

メンデルスゾーンだったと思う。

ブラームスはかなり若い上、この頃はまだ親交が始まって間もなかったから。

 

そうなったら、

ブラームスの悲恋は失恋ですぐに終了し、

新しい恋愛相手を見つけて結婚していたかもしれない。

ブラームスの作風も随分違ったものとなっただろう。

 

*オイゲーニエ・シューマン

 

回想録も残したクララの娘。

 

シューマン家では末っ子のフェリックスが

文才があり音楽の才能もあって

ヴァイオリニストの道に進む半ばで亡くなってしまった。

 

彼が父の才能を受け継いでいると書いたのは

オイゲーニエだったように記憶する。

クララもだったかもしれない(うろ覚え)

 

でも、実はオイゲーニエ自身もそうなのだ。

彼女の文章は心をつかむ。

凝った表現はないかもしれないが、

彼女の書く手紙にそれを感じた。

もちろん彼女の回想記も。

 

クララの伝記には

クララ自身だけでなく、

ブラームス、ヨアヒム、長女マリー、オイゲーニエらの手紙もある。

 

コンサートの様子などをクララに代わって報告する

マリー、オイゲーニエの手紙を読むと、

オイゲーニエの表現は生き生きしていて

その場面が目の前に広がるよう。

書き方がひとり飛び抜けて上手いと感じる。

 

ピアノも

ヨアヒムがオイゲーニエに才能があると書いていたり、

クララもそう感じていたよう。

本人は

母が偉大すぎて、才能がないと思い込んでいたようだけど。

 

どうしてピアニストにならなかったんだろう、と思ったりもした。

クララの孫娘ユーリエの日記を読むと

「おばあちゃんからの手紙 クラーラ・シューマンから孫娘ユーリエへ」ディーツ・リューディガー・モーザー著・編集 伊藤はに子訳

 

オイゲーニエが風邪をひいたり体調を崩して寝込んでいるという記述が結構ある。

 

クララの日記にも

オイゲーニエの体が丈夫ならピアニストになれるのに書かれていたので、

体はあまり強くなかったのかもしれない。

 

*ロベルト・シューマン

 

伝記を読む前後で印象が変わった。

 

メンタルの問題を抱えている印象が強かったけれど、

隠れた心の問題があったのではなく、

(双極性障害はあったと思われるが)

梅毒感染で脳に異常が現れたのが幻覚・幻聴の原因とみられ、

辛かったろうと想像する。

 

当時作曲家はピアニストで自演する形が多かったらしいけれど、

クララという最愛にして最高の理解者のピアニストが

指の故障でピアニストを諦めたロベルトの代わりに

作品を演奏してくれたからこそ、

シューマンの名がこれほどまで世に残ったのではないかと思う。

(指の故障は梅毒や梅毒治療の水銀、ヒ素などの影響説もあるが

感染前から機械で無理な練習をして痛めたのが先と考えられるようだ)

 

今ではシューマンの苦手意識が取れてきて好きな曲も増えた。

 

とはいえ、また新たにシューマンの伝記を読むと

甘えたお坊ちゃん的なところがあって

浪費したりお酒に溺れたり、

すぐ女性といい雰囲気になったり(独身時代)して

軽くて、あらあら、、、という感じ。

 

女性とのことも日記に事細かに書いてるようで

伝記にその抜粋を見たけれど、そこまで書く?みたいな。

死後読んだであろうクララは、気分を害さなかったのだろうか。

 

家計簿にもクララとのことを暗号のような文字で記録。

ロベルトの入院後、

シューマン家のやりくりを担当していたブラームスは

家計簿に目を通していたのだから、それに気づいていたはず

と伝記作家の1人もBBCラジオ番組のインタビューで笑いながら語っていたので

(いやはやブラームスにとっては全く笑い事ではない

超ショックだわ)

ロベルトのメモ魔は

後世の研究家にとってはありがたいが

関係者にとっては複雑な心境だったろう。

よくクララが破棄せず発表となったなぁと思う。

 

雑談にお付き合いくださりありがとうございました。

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