翌日も寝つきが悪かったので

BBCプロムスの演奏を聴きました。

 

今回がプロムスデビューとなる

イム・ユンチャンさん(20歳)。

 

 

 ベートーヴェン ピアノ協奏曲

 

演奏はこちらから聴けます⬇️(視聴期間は終了しました)

 

ピアノ:イム・ユンチャン

指揮:パーヴォ・ヤルヴィ

BBC交響楽団

 

ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番

通称「皇帝」

 

ソリストのアンコール

ヨハン・セバスティアン・バッハ(と言われる)

シチリアーノ

(オリジナルはフルート・ソナタ第2番 変ホ長調BWV1031)

 

登場
 

イムさんについては

クライバーンでの最年少優勝時から

世界中の大注目となっていますよね。

 

私もラフ3に感動して

来日公演でショパンを聴き、

引き算の美学が見事だと感じました。

 

それにしても演奏前から

登場するだけですごい歓声。

 

プレゼンターの紹介も演奏を期待させる経歴と形容詞が次々と。

(ラフ3はjaw-dropping開いた口が塞がらない感動と)

 

彼の人気と実力と期待がここまですごいとは。。。

 

今回共演のBBC交響楽団のリーダーも

イムさんは自分の演奏に自信を持ち、かつ自然体だと語っていました。

 

ヤルヴィさんは

ベルリン・フィルのヨーロッパツアーでも指揮をされて

好きな指揮でしたので楽しみ。

 

通称の「皇帝」は

ベートーヴェンがつけたわけではなくて

望んだタイトルでもないようなので

昔抱いていたナポレオンのイメージは消して

気持ち新たに聴きました。

 

演奏

 

オーケストラの演奏は重厚で素晴らしく

聞き応えがありました。

 

イムさんのピアノも期待を裏切らず素晴らしかったです。

 

美しい軽やかなきらめく打鍵。

この方の弱音はいつもながら見事です。

 

弱音という表現が良いのか、

脱力というのか、抜け感というのか

自然体の音色ではあるけれども

完全にコントロールされたナチュラルさ、力の抜き加減。

 

プレゼンターのコメントで、

イムさんの素晴らしさは

flexibility しなやかさ

freedom 自由さ

physicality 

が素晴らしいと3Fで揃えておっしゃってました。

 

このフィジカリティの意味に悩んだのですが、

 

全てをエクスタティックなまでに削り落として詩的にする

とのコメントもあったので、“そそる“ような意味あいか、と。

 

このコメントで

「求道者にして誘惑者」とも言われた

バレエ・ダンサーのルジマトフさんを思い出しました。

この方もストイックなまでに美を追求される方。

 

ベートーヴェンのピアノ協奏曲、

イムさんの演奏だけでなく

BBC交響楽団の演奏もとても良かったです。

ラジオなので、ヤルヴィさんの指揮が見られないのが残念。

 

ブラボーの声がフライング気味だったのがちょっと残念でしたが、

BBCプロムスデビュー大成功の熱気でした。

 

アンコール

バッハ(と思われる)のシチリアーノも美しかったです。

弱音で透明感のある音色でした。

 

プレゼンターの方が

イムさんが引用した言葉を紹介していました。

検索するとXにもありました⬇️

 

ショパンに心酔していたらしい

ロシアのピアニスト、ソフロニツキー

(リヒテルよりさらに幻のピアニストだったと今知りました)の言葉

 

真の偉大な芸術は

7層の鎧で覆われた熱く煮えたぎる溶岩

 

なるほど。

 

ソフロニツキーのインタビューを検索してみると

これに関連した話がありました。

 

一番大事なのは

感情を込めて弾けば弾くほど演奏は良くなるということです。

がしかし、

この感情は表に見せないのです。

殻に閉じこもったように隠しておくのです。

私は舞台に立つ時、

タキシードの下に7層の殻を持ちます。

それなのにまるで裸でいるような気分になります。

だから私には14層の殻が必要なんです。

 

この気持ちはきっとピアニストだけでなく

芸術家が

どこかで感じる気持ちではないでしょうか。

 

湧き上がる感情は表にぶちまけると

わざとらしくなったり

自己陶酔のようになりかねない

 

ずっと心の奥底で燃え上がり、

コントロールしながら表現する

 

奥に秘めていても

感情を表現することで自分の内側を人前にさらけ出す恥ずかしさや無防備感が

拭えないから14枚重ねの殻が要る、と。

 

、、、

本線から逸れてしまったので、

この辺で終わりにします。

 

 プロムスデビュー

 

実はイム・ユンチャンさんの演奏を聞いた後、

続いてもう一人

プロムスデビューとなったピアニストの演奏も聴き、

これもまた素晴らしくて2晩連続寝不足になってしまいました。

 

イムさんの話だけで長くなったので、

また後日書きたいと思います。

 

 

お読みくださりありがとうございました。

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