前回の続き、これで最後になります。

 

関西フィルハーモニー管弦楽団

城陽定期演奏会。

 

 

昨日、書き忘れたのですが、

プロコフィエフの第4楽章 フィナーレで印象的だったこと。

 

この曲の具体的な解説を見つけられず

楽譜の指示もわからないため、

亀井さんの演奏、表現で謎が解けずにいます。

 

途中、ものすごい倦怠感、脱力、

ピアノに崩れ落ちるような身体の重みが、

音にズズーンとかぶさってきました。

 

肝臓か膵臓が弱って、身体のだるさで身動き取れない、みたいなwww

或いは、

宇宙から帰還して地球の重力に耐えられずに沈み込む、みたいな。

 

そこから、また復活して突っ走っていったのですが、

この表現の意味するところを、

聴きながら思いをめぐらせてました。

 

ここは絶対音楽として、

意味を考えずに、音のまま受け取るか。

 

ピアノ演奏者の身体の表現

(というか音に反映するための身体の動き)、

今回は

足踏みや体が倒れ込んだり、

クラシックというジャンルの枠を越えた

モダンな広がりを感じて面白かったです。

 

 

休憩を挟んで、

ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 作品92

 

指揮者の藤岡さんの解説があり、

演奏を聴く楽しみが増しています。

 

トークで会場が和やかな雰囲気に包まれました。

 

ベートーヴェンというと堅くて激しいイメージがありましたが、

この作品は、

大恋愛中のウキウキ状態でつくったそうで、

ビートが効いてお花畑(を超えて破茶滅茶?)な傑作とのこと。

 

確かに、途中スキップランランランなスウィングなリズムが多くて、

シューマンのリズムを思い出しましたが、

あれほど揺れが強くはないので

跳ね回って楽しかったです。

 

リズムが全体的にノリノリで

楽しいベートーヴェンでした。

 

第2楽章は葬送行進曲だけれども、悲しみに沈むのではなく、

勇者を讃えるような誇りも伝わるとのことで、その通りでした。

 

第4楽章はフィナーレにふさわしい盛り上がり、スピード感。

クラシックといえども、当時は古典ではなく斬新で、

それが今なお感じられる曲でした。

 

オーケストラ演奏は、

前回聴いたのがポディウム席。

音のバランスや響きに恵まれませんでした。

今回は

真ん中付近で、

心地よくオーケストラの調和を満喫できました。

 

アンコール

 

アンコールはロンドンデリーの歌。

これはいい曲ですよね〜キュンキュンします。

 

オーケストラで聴いたのは初めて。

満ち足りた思いで会場を出ました。

 

サイン会

 

演奏会終了後、サイン会がありました。

初めてなので勝手がわからず、

用件の違う列がいくつかあったので、

見つけるのに手間取りました。

 

かなりの列で、始まるまで時間はかかりましたが、

一旦始まると、スムーズに列は動き出しました。

やはりアラフォー、アラフィフ女性が多数派でしょうか。

 

お友達と来られてる方もいらっしゃって、

サイン会ごとに買ってらっしゃるようで、

このCDは既に何枚も持っているという会話が聞こえてきました。

 

順番が来てCDにサインをしてもらいました。

演奏が素晴らしかったです、

とお伝えすることができました。

 

演奏後にサイン会で

手を酷使されて大変だなぁと思いました。

 

家に帰ってからCDを聴きました。

 

リーフレットには曲の解説はなくて

亀井さんの文のみのシンプルな作り。

 

音楽だから、

言葉よりも聴けばわかる

とにかく聴いてみて

と感じ取れ、

考えすぎずに

聴こうという気持ちになりました。

 

聴き応えのある難曲ばかり。

 

音が素直というか

雑念がないというか、

 

20歳の巨匠を目指すという言葉通りの印象の演奏でした。

 

バラキレフの「イスラメイ」は

アレクサンドル・カントロフ氏の演奏をヘビロテで聴いてましたが、

亀井さんの演奏を聴くのは初めてでした。

 

やはり同じ曲でも演奏者で印象と表現がかなり変わりますね。

丁寧でフワリとした優しさやピュアさが出ていると感じました。

 

まだ21歳ということで、

今の持ち味を更に伸ばしていかれるのか、

それとも激変されるのか、

これからも機会があれば聞かせていただきたいと思いました。

 

 

 

お読みくださりありがとうございました。

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