ヤマハ主催の

サー・スティーヴン・ハフ ピアノリサイタル。

 

初めての生演奏

 

ファンになってから長いですが、

(20年以上?いつも数字は忘れてしまう)

CDや動画、ラジオで愛聴しながらも、

生演奏を聴くのは今回が初めて。

 

聴き始めた頃は娘たちが小学生で子育て真っ盛り。

コンサートのために遠出するなんて

時間的にも金銭的にも全くの想定外。

 

子どもたちが大学に入学し、

東京で暮らし始めてから

東京も身近になりました。

 

教育費や仕送りも終了し、

余暇を楽しめる年齢になった今、

ようやくタイミングが合いました。

 

自伝 ENOUGH

今年出版されたサー・スティーヴンの

「ENOUGH 」

(イナフ、“充分“の意。姓のHough“ハフ“と韻を踏ませている)

 

ピアノに興味を持った幼い頃からデビューするまでの自伝で、

出版した理由の1つが、

 

自分のような、

クラシック音楽のバックグラウンドを

全く持たないような人間でも、

このようにしてピアニストになれるんだ、と

同様な環境の若い人たちに励ましになれば。

 

と、あるインタビューでおっしゃってました。

 

書く予定なのは、

1楽しみにしていたこと

2プログラムについて

3登場

4曲について

5ピアノの音

6ペダリング

7全体の感想

 

番号通りにならず、混在するかもしれません。

 

ここでは1、2と5にします。

 

 

楽しみにしていたこと

やはり、ライブですから、

 

・生演奏はどんな感じか。

・ヤマハCFXの音色はどんなだろう?

・“リアル“ サー・スティーヴンはイメージ通りだろうか。

 

 

生演奏。

 

もちろん生の醍醐味を感じました。

かつ、

サー・スティーブンの演奏のイメージ通りでした。

 

いい意味で、アルバムをそのまま聴くように乱れのなさ

緻密な構成

 

かつ

 

戦前のピアニストの持つ、

粋で、洗練されたフレーズ、間の取り方などを彷彿させる

(サー・スティーヴンお気に入りの

ラフマニノフ演奏のラフマニノフ編曲

クライスラーの「愛の悲しみ」に通じる

洒落た感じが近いと思いました)

 

ちょっと懐かしいようで、

クラシック過ぎない近現代風のモダンさもある。

 

プラス

 

リズム感。

 

ネイガウス著のピアノ演奏芸術にあった一文、

 

リヒテルの演奏はリズムが素晴らしくて、身体が動き出してしまう

 

これを思い出しました。

 

サー・スティーヴンの演奏もそのパターン

 

特にプログラム後半はリズムにつられて体が動かずにはおれない。

私だけかと思ったら前席の方も体が動いていたので、

 

そーだよねぇ、動くよねぇ、この躍動感。。。

 

と、お仲間を見つけて安心しました。

 

特に自作のパルティータはリズムを含め曲が素晴らしかった!

 

まさかのクラシックでジャズのようなリズムの嵐。

 

 

ヤマハCFXはどうだったか。

 

トッパンホールが初めてで、

ここ最近行ったホールはここより広いホールでスタインウェイだったので、

(そして演奏者も席の位置もバラバラ)

素人の私には

場所とピアノ本体、演奏者の違いによるものかを

明確に区別できず、、。

 

言えるのは、

和音の響きの一体感を感じました。

打鍵の違いが音として反映されていて、

様々な音色を味わえました。

低音の響き、高音の鋭さ、軽やかさ。

(軽さは恐ろしく軽い。触れたかどうかで音がするような。)

 

かなり前の席だったので、

バランス的に、

音が大きく聞こえたかもしれません。

 

音の深さは

スタインウェイの方がズドンと深いような気もしますが、

よくわかりません。

 

音のイメージでは

スタインウェイは垂直に深く

ヤマハは横広がり的な感じがしたんですが、

これはプロの方のご意見とご感想を教えていただきたいところです。

 

最後に

“リアル“サー・スティーヴンはイメージ通りだったか。

 

イメージ通りでした。

これについては、続きで、織り交ぜて書こうと思います。

そして、

演奏についての意外な点もありました。

 

ペダリングは、わたし的には、すごく感動しました。

バッチリ見えたので感無量です。

これも後ほど。

(ちゃんと説明できる語彙はあるのか、、、)

 

お読みくださりありがとうございました。

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