秋らしい空気になってきました。
さわやか。
季節にぴったりなピアノ曲。
セシル・シャミナードの「秋」
6つの演奏会用練習曲 Op.35-2
Cécile Chaminade(1857-1944)
Autumne No 2 of Études de concert, Op.35
⬆️この動画の59分47秒から始まります。
サー・ステーヴン・ハフの演奏(5分35秒)、
素晴らしいので
お時間のある方は聴いてみてください。
優しい繊細なタッチで始まります。
穏やかでメロディアス。
そこからの
中盤の激しい展開。
スリリングでスピーディ。
モダンな流れに一転。
そしてまた
最初の穏やかな秋に戻ります。
クラシックというより、
モダンなポピュラーミュージックにも近いですね。
心が清らかになる前半・後半も
劇的な中盤も大好きです。
とくにハフ氏の
アクセントのあるノリの良いリズムに惹きつけられます。
作曲家のセシル・シャミナード、
この曲を聴くまで知りませんでした。
ウィキペディアによると、
経済的に自立した最初の女性作曲家だそうです。
ピティナ・ピアノ曲事典にも解説がありました⬇️
オペラ作曲家のアンブロワーズ・トマはシャミナードを、
作曲をする女性というより、女性の作曲家というべきだ
と評したとのことです。
裕福であったことで家庭で音楽教育を受けられたものの、
裕福な階級であったために音楽の専門教育への道を父に禁止されたという
メリット・デメリットがあったようです。
ピティナのピアノ曲事典を読むと、
作曲家として成功しつつも、
結婚との両立の難しさも語っているようです。
しかし、
性別など全く関係なく、
純粋に「秋」は素晴らしく、
この方の他の曲も聴いてみたくなりました。
シャミナードの「秋」は、
サー・スティーヴン・ハフの「フレンチ・アルバム」に収録されています。
(1曲目のコルトーとハフ氏の編曲
「バッハのトッカータとフーガ ニ短調」も圧巻です)
わたしの〇〇の秋はピアノ音楽の秋になりそうです。
(夏から延長戦)
わたしの秋は…