先日、
ベートーヴェンの「エリーゼのために」のエリーゼは、
友人の作曲家フンメルの妻となった女性、
エリーザベト・レッケル説が有力らしいと書いた⬇️
音楽性の違いから、友情は消えかけた時期もあったが、
ベートーヴェンが病の床についた時には和解し、
妻エリーザベトと弟子のヒラーと一緒に
お見舞いに何度か行ったとのこと。
エリーザベトとベートーヴェンとフンメル
3人の関係性と想いはどんなだったか。
特に、
愛する人が友人の妻になるとわかり、
「エリーゼのために」を作曲した時は?
死の床についたベートーヴェンと
彼の世話をするエリーザベトは?
前のブログを書いた時は思いが浮かばなかった。
が、
今朝、
なぜか映画「ラブ・アクチュアリー」を思い出して、
これだ!と思った。
イギリスのクリスマス映画 love actually(リチャード・カーティス監督)
19人の男女の9通りの様々な愛の形。
その中の、
親友ピーターの婚約者ジュリエット(キーラ・ナイトレイ)を愛してしまう
マーク(アンドリュー・リンカーン)
マークは片思いに苦しみながらも、
2人に最高の結婚式のサプライズや撮影をする。
隠していた恋心がジュリエットにバレてしまったあと、
決心してマークがしたこと⬇️
自分の想いをジュリエットにユーモアを交えながら
きちんと伝え、けじめをつける。
そして前を向く。
ピーターがフンメル、
ジュリエットがエリーザベト、
そしてマークがベートーヴェンに重なった。
「エリーゼのために」で
ベートーヴェンが気持ちにけじめをつけた。
愛するエリーゼに語りかけるように始まり、
楽しく過ごした日々を思い返す。
けれど、
彼女の気持ちは友人にあった。
心の葛藤、苦しみながらも、
自分に納得させる。
友人との結婚を祝福し、
悲しいけれど、想いは封印する。
ググって見つけた内藤 晃さんのnote⬇️を拝読し、なるほどと思ったのが
曲の冒頭、
ミレ♯ミレ♯ミ♪…の音に託されたメッセージ。
内藤さんは
ドイツ音名レ♯(DIS)を異名同音のミ♭(ES)に変換されたが、
私は
そのままレ♯(DIS)のままで読んでみた。
ミレ♯ミレ♯ミ…
E DIS E DIS E…
エ・ディース・エ・ディースエ…
リエゾンして繰り返し言うと、
エディ(リ)ーセ、エリーゼ、って聞こえませんか?
韻を踏んでます。
ベートーヴェンが、
エリーゼ、エリーゼとつぶやくように。
そして終わり方。
とてもベートーヴェンらしい音の移行に感じるのだけれど、
それまでは
ミレミレミシレドラ♪ ドミラシ♪ ミドシラ♪
と繰り返すのが
ミドシラをレドシラで終える。
(追記:楽譜によって、全てレ、全てミもあるそうです(2023.09.26))
このレの音にベートーヴェンが
想いを封印して、けじめをつけたように感じた。
いやもうこれは、私が勝手に感じるだけなんだけど、
レの音が、
心の奥の深いところに刺さる。
そんな風にこの曲を考えてたら、
子どもがピアノを始めて、
最初に曲らしい曲を弾くのが
「エリーゼのために」あたりだろうけど、
大人が弾くにもぴったりな曲。
子供の頃は深く考えずに、
キレイな曲だなぁと速く弾いていた。
ベートーヴェンの気持ちを考えながら弾くと、
ペースはゆっくりめ、
切なく、手に届かぬ人への想いを音へと紡いでゆく。
実際には、
エリーゼが100%エリーザベトとわかったわけではないし、
もつれた恋愛でもなかったかもしれない。
でも、こうやって曲について背景を考えるのは
面白い作業。
みんなそれぞれ自分なりの解釈を持って
演奏に違いが出るのも興味深い。
皆さまの解釈はいかがでしょうか?


