知るのもつらいニュースが続く中の子育て。

子どもにどう接すればいいか、

悩まれる現役パパママもいらっしゃるかと。

 

うちの娘たちが幼稚園児の頃、9・11が起こり、

アメリカ出張中の夫がホテルに缶詰め、

帰国の見通しが立たず、

不安で泣きたいのをこらえ、

子どもたちには、

明るく普段通り振る舞うのに必死でした。

 

そして今。

ウクライナでは、子供の犠牲者も多く、

こんな時、

我が子には何を伝えるのがいいのでしょうか。

 

ふと

10年ほど前に読んだENGLISH JOURNAL(2011年5月号)

のインタビュー記事を思い出しました。

 

タイトルは、

「英国名門私立校が未来のエリートに教えること」

 

イギリスのパブリックスクールの校長お2人、

 

卒業生に何を望みますか?

と聞かれた答え、

 

共感し、深く印象に残っています。

 

1人目はジェームズ・アレン女学校校長マリオン・ギブス氏。

 

学校で学んだことが

彼女らにレジリエンス(苦境から立ち直る力)を持たせることを願っています。

人生で何があってもうまく対応できる能力です。

 

今後、時には物事がうまくいかない事もあるでしょう。

 

けれど、幸せで良い時間を過ごし、

自分を高く評価されたことがあれば、

その経験を糧に困難を乗り越えられるのです。

 

まさに。

 

幸せや楽しい記憶は、強い心を育てます。

良い思い出があるからこそ頑張れます。

辛い思い出ばかりだと、

どうせこの先苦しいことばかり、

頑張っても無駄、と投げやりになることもあります。

 

満ち足りた記憶があれば、

幸せが、苦しみを乗り越える力になります。

 

子どもたちには、

家族や友達と過ごす幸せをいっぱい感じてほしい。

 

そして、

大事にされることで、

自分や周りの人を尊重する心が身につくと思います。

 

2人目のダリッジ・カレッジ校長ジョセフ・スペンス氏は、

もう少し、実践的な回答。

 

世界の名門大学に入学する能力と、

柔軟な思考を持つ、

これが21世紀に成功できる人間です。

 

これからはリタイア後の人生も長くなるので、

キャリアも一生に1つだけでなく2、3、4と

いくつも変えていく時代になるでしょう。

 

学校では、

そのためのスキル、能力、熱意を与え続けなければなりません。

 

これも共感。

私自身、キャリアは大学の専攻と全く違う分野で、

大したレベルには達しなかったものの、

2つを少しずつ知っていることで

何度か仕事をもらったことがありました。

 

1つを追求するのも素晴らしいですが、

2つ以上を少しずつかじるのも、

キャリア変更時に役立ちます。

 

 

そして両校長とも卒業生に望むこととして、

 

名門校という恵まれた環境で得た能力を、

社会に還元しなければいけない

 

という使命も伝えてました。

 

ノブレス・オブリージュ。

高貴なるものは義務を負うって言葉ですが、

利他主義でもあります。

 

得た知識は、自分のためだけでなく、

社会をより良くするために使いましょう。

 

社会が良くなれば、

自分も含めて、みんなが暮らしやすくなりますものね。

 

10年以上も前の答えですが、

今も通用する大事な話だなと思いました。

 

そして、

今のような、先が見えにくい時代に、

心に刺さる言葉だとも思いました。

 

春ですね

 

皆さんは、子どもたちに何を伝えたいですか?

 

にほんブログ村 英語ブログ イギリス英語へ
にほんブログ村