今年のショパン国際ピアノ・コンクール 

ヤマハを選んだ演奏者が全員途中で抜け落ち(この表現で良いのかわからないけど)

Twitterがざわついていた 

 

選べるピアノは5台 

スタインウェイSteinway479 、300 

ファツィオリFazioli 

カワイ Kawai 

ヤマハ YAMAHA 

 

前回 2位、前々回 優勝の演奏者がヤマハなので

ショパンと相性が悪いわけではなさそうだ 

 

先月、ショパンの夜想曲全集を出した 

スティーヴン・ハフ Stephen Houghによると 

むしろ ショパンが当時弾いたオリジナルの音に近いという 

 

なんと ハフはこのアルバムに 

ヤマハのグランドピアノを使ってるのだ 

 

というか 

 

ハフの最近のお気に入りがヤマハで 

ロンドンのRoyal Festival Southbank Centre

ロイヤル フェスティバル サウスバンク・センターの

ヤマハをよく利用すると言っていた 

 

それ以外も 

ブラームスやシューマンをヤマハのCFXで演奏してる 

 

世界各地で演奏する時は 

そこにあるピアノを利用するピアニストなので 

それ以外はメインでヤマハのようだ 

 

なんと 

 

灯台もと暗し 

 

調べてみると

2015年のインタビュー時点では

スタインウェイがお気に入りで 

演奏の95%に使用 

 

私が所有するハフのCD20枚足らずを調べると 

全て2015年以前で

全てスタインウェイで演奏になってた 

 

ハフがグリーグのアルバムで 

ヤマハを使用した理由を聞かれてこう答えている  

 

 グリーグと数年前のショパンのワルツのCDも  

 ヤマハで演奏した訳は  

 19世紀後半から20世紀初頭の  

 透明感のあるピアノの音に近いと感じたから  

 

 スタインウェイだと音が豊かで、整い過ぎ、濃厚になる 

 (原文:too rich, too healthy, too meaty)  

 

 ショパンお気に入りの 

 プレイエル Pleyelに近い音がほしかったから 

 

フランスのピアノメーカー、プレイエルは 

2013年に製造を中止しているようだ 

 

ハフはオリジナルの音を追求する目的もあって 

ヤマハを選択 

 

 

ピアノの作り出す音と

ピアニストの出したい音、指との馴染み具合

リスナーの好みの音 

それぞれ違いがあって悩ましいところだ 

 

それを痛感したのは 

ハフのノクターン集を買おうかと 

ハフのお膝元イギリスのAmazonをチェックして

レビューを読んだ時

 

アルバムお薦め度 星⭐️4/5の方

1個足りない理由が

ピアノがヤマハで

高音が明る過ぎる(far too bright)し

これにはスタインウェイが好ましい

作曲当時の音が今より明るいし

ヤマハを使うのはわかるけど

だからと言って心地よいとは限らない

 

というコメント

もちろん一個人の意見で普段の好みとか全然わからないので

これが正しいとか正しくないとか

そうは取っていないけれども

 

結局

音や表現は個人の好みだし

オリジナルだから良いわけでもないし

かといってマジョリティの好みが正しいわけでもない

 

誰が上手いか、勝者かとかより

色々聞いて、自分の好きな演奏を見つければいいんだと

そういう基本を再認識した

 

ていうかね

 

コンサート会場で聞くのと

オンラインで聞くのと(音響調整アリ)

家でCDプレーヤーで聴くのと

ストリーミングで聴くのと

スピーカーの質もあるし

イアフォンで聴くのと

全部聞こえ方違うし

 

メーカーの違いどころか

家事しながらBGMだったりで

所々聴こえなかったり

(特にクラシックは強弱差が大きいから

音量調節難しい)

実際にはいい加減なもんですよ、私の場合

 

だからハフが

ロックダウン時に

オンラインライブやストリーミングばかりになった時に嘆いて

生のコンサートの重要性を説いた気持ちがよくわかる

生の音響

空気感 

観客の心構えからして違う

聴くぞーって集中

 

こうやって調べると

勉強になった

もっと真剣に聴きこめる時間が欲しいし

作りたいと思わされた

 

いや

生で聴きたいんですけどね

 

今 日本 ピアノコンサートって

チケット争奪戦ですよね

 

全国ツアーといっても

ピアノファンが全国一緒に周ってる!?

 

昔はバレエやコンサート

時間前に電話前準備で

砂かぶりの席取る元気ありましたけれど

今はもう戦線離脱

大人しくラジオやCD聴いてますわ

(ハフが来日するなら別)

にほんブログ村 音楽ブログ 音楽のある暮らしへ
にほんブログ村