みんな大好き

ラフマニノフのピアノコンチェルト第2番

 

最初にちゃんと聞いたのは

多分、CDで中村紘子さんの演奏

ロマンティックで素敵

 

ひな鳥が卵の殻を割って

最初に見たものをお母さんと慕うように

 

この曲に限らず

最初に聞いた演奏は

その後の好みに影響するような気がする

 

その後聞いたツィマーマンの演奏もすごいが

好みで言えば中村さんかな

 

スティーブン・ハフのファンになってから

同曲の彼の解釈を聞き、

興味が湧き、映像で見てCDを購入した

 

全然タイプが違う

 

リスナーの評価が割れていて興味深い

このテンポは違うとか、ね

 

冒頭の部分

ゆっくりと 

「これから壮大な音楽が始まる」的な演奏が多い中

 

割と早いテンポで

エモーショナル感は少なめで進む

音は大きめかな

 

1番の盛り上がりの和音箇所も

(気持ちの盛り上がりと演奏としての両方で)

ゆっくりロマンティックな思わせぶりもなく

「ここ聞いて〜すごいんだぞ」的な印象はない

 

逆に

「大したことないんだぞ」と、さっさと進むみたいな

 

ラフマニノフ

本人の演奏が残っていて

それを聞くと、割とあっさり

 

メロディアスな部分を大事にしっとり聞かせて

和音連打はパパパッて感じ

 

ハフの演奏はオリジナルに近い感じがする

 

ハフがこの曲について

インタビューで解釈を語っている

 

すごく面白い

 

 

コメント欄に書いてる人もいるように

2:13で、ハフがこの曲の冒頭を弾いてる映像がある

 

右手をクロスして低音を弾いている

 

ラフマニノフは手が大きいことで有名だが

ハフも大きいので

オリジナルに近い形で弾けるのではないだろうか

 

手が小さいと弾きにくい箇所も

そういう意味では特別な配慮や苦労は必要ないのかもしれない

 

ピアノの演奏は思うほど

手が大小あまり関係ないと言われる

小学生が難曲を弾きこなすから

手が小さいのが弾けない理由にできなくなってる

(個人の感想です)

 

この協奏曲、

ハフの解釈によると

 

ラフマニノフはとても緊張する人で

そんな人にこの曲は完璧

 

最初の和音の部分はウォームアップ

指ならし

ここでゆっくり緊張をほぐしていく

 

その後音符をいっぱい弾いてるけど

オーケストラの演奏でほとんど聞こえない

多分意図的にピアノの音を隠して

多少の音の間違いが聞こえない状態が2分ほど続き

ウォーミングアップ十分かなこれでいいかなと自問

 

落ち着いてきたところで

表現豊かに聞かせるメロディアスな部分

 

えぇ〜!?

そうなん???

 

緊張ほぐしが曲の構成と関係してる???

 

いやぁ、目から鱗です

 

ハフはラフマニノフの演奏をしっかり聴いて、

他のピアニストの演奏は聴きすぎないようにしたらしい

 

一旦しっかりラフマニノフの言葉(演奏)を理解したら

そこからは自分の言葉で語らねば

 

といったインタビューでした

 

中村紘子さんの演奏も好きだけど

ハフの演奏もインタープリテーションを聞いた後好きになったのでした

 

皆さんは誰の演奏が好きですか?

 

 

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