【民事裁判】 裁判は個人でできるか? | mitosakura-lawのブログ

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水戸さくら法律事務所。相談者からよくある質問や生活で役立つ法律知識・雑学などを簡潔に解説します。

 裁判しなければいけない問題が起こりました。

 でも、弁護士に依頼するお金がない、もしくは惜しい。

 果たして、裁判は個人でも出来るのでしょうか?

 

【結論】

 弁護士に依頼せずとも、裁判することは出来ます。しかし、それなりの法律の知識がないと、裁判で勝つことは難しいです。

 

 弁護士をつけないで裁判をすることは法律で禁止されていませんので個人で訴訟を提起することは可能です。

 弁護士に依頼せず個人で訴訟を提起する場合、「本人訴訟」(ほんにんそしょう)と言います。

 実際、裁判所で本人訴訟をしている方は割と頻繁に拝見いたします。

 割合としては、原告(訴えた側)よりも、被告(訴えられた側)の方が本人訴訟が多い印象です。

 

 ただし、訴訟は、証拠に基づいた法的に意味のある主張立証(しゅちょうりっしょう)をしないと、思うような結果が得られません。

 自分の言い分をいくら力説しても、法的に意味のある主張立証になっていなければ、裁判官を納得させることは出来ません。

 本来は、勝てたはずの裁判なのに、主張立証がきちんと出来ないばかりに負けてしまったという結果になりかねません。

 

 一審で敗訴した方から、控訴(こうそ)したいけど、どうしたらよいかと法律相談を受けることがあります。 

 控訴審になって、弁護士を依頼して挽回することも不可能ではありませんが、正直言って難しいです。

 控訴審は、一審での内容を前提に行いますので、一審で適切な主張立証してなかったことは、不利な事実として残ります。その点について、いくら弁解したとしても、裁判所は、自己責任として取り合ってくれませんえーん

 

 弁護士に依頼しない意思を固めていても、裁判をする前には、一度弁護士に法律相談をすることをお勧めします。

 県や市役所等で実施している弁護士無料法律相談を利用するのもいいと思います。