アトピー咳嗽 その1 | 水戸済生会総合病院 臨床研修ブログ

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今回はアトピー咳嗽についてです。

アトピー咳嗽は遷延性・慢性咳嗽

の原因として咳喘息に続いて比較

的多い疾患とされています。

 

病態としては、中枢気道を炎症の

主座とする非喘息性好酸球性

気道炎症です。好酸球性気道炎症

が中枢気道に限局しているため、

FeNO濃度は正常範囲内となります。

 

臨床像としては、アトピー素因を

有する中年の女性に多く、咽喉頭の

イガイガ感を伴い、気管支拡張薬が

無効な遷延性・慢性咳嗽です。

 

ガイドラインにはアトピー咳嗽の臨床

像として以下の13個が記載されて

います。これを記憶しておくだけでも、

咳嗽患者さん対応のストレスが減り

ます。

 

・8週以上の喉のイガイガ感をとも

 なう持続性乾性咳嗽(喀痰はあった

 としても少量)

・喘鳴、呼吸困難発作を認めたこと

 がない

 

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