あなたが研修医外来に出ていると、
消化器外科からのコンサルトが
回ってきました。
70歳台の男性で約半年前に
消化器外科で大腸の手術を行い、
本日は定期外来のための受診
でした。本人は特に症状もなかった
のですが、ルーチンの血液検査で
CRPが8.6㎎/dlと上昇していました。
外科の担当医からは「CRPが
上がっているので感染だと思う
んだけど、どの診療科にお願い
したらいいのか分からないし、
抗菌薬は何にしたらいいのかな?」
ということで研修医外来に回って
来たようです。
こんな時は外科の先生よりも、
各科をローテーションしている
研修医が力を発揮できる場面
ですが、あなたならどうしますか?
ちょっと考えてみてください。
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先日開催された松永先生の感染
症レクチャーのテーマが「感染症
診療の基本」でしたが、この中で
松永先生は「感染症診療を学ぶ
時は、抗菌薬の使い方よりも
感染症診療の流れを把握する
ことが重要」と繰り返されていました。
松永先生の言う「感染症診療
の流れ」とは、以下の6つのポイ
ントです。
①感染症? 感染症以外?
②診断の2つの軸
③治療の2つの軸
④抗菌薬
⑤経過観察の2つの軸
⑥投与期間の決定