下部尿路障害 その3 | 水戸済生会総合病院 臨床研修ブログ

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今回もアラレちゃんの

下部尿路障害の解説です。

いよいよ下部尿路障害の話です。

 

<下部尿路障害>

蓄尿障害:

膀胱に尿がためられない

 → 尿失禁・頻尿・尿意切迫感

 

排尿障害:

膀胱から尿が出せない

 → 排尿困難・尿勢低下・尿閉

 

障害の原因は、神経性非神経性

の二つがある。言い換えると、

指令系統の異常か、尿路器官の異常

 

神経性は脳卒中後やParkinson病、

水頭症、脊髄損傷、ヘルニア、糖尿病

などが挙げられ、どこのレベルの

神経障害かで症状は変わってくる。

 

非神経性は前立腺肥大症や

骨盤臓器脱、尿道狭窄、尿道

過活動などが挙げられる。

 

 

<評 価>

主観的評価

問診、既往歴、内服歴、

質問票(IPSS、OABSS、ICIQ、etc)

 

尿のトラブルは羞恥心を伴っている

ことも多く、問診に加え質問票を

うまく使用するとよい。

 

内服薬は、感冒薬・鎮咳薬・

抗ヒスタミン薬・抗コリン薬・

抗うつ薬、利尿剤を服用して

いないか確認することに加え、

アルコールやカフェインの摂取

状況も忘れず聞き出す。

 

客観的評価

排尿日誌

超音波検査(残尿量・前立腺体積)

尿流測定 etc

 

排尿日誌          

24時間の排尿量と排尿回数

そして飲水量を確認できる

ただし大変なので2-3日分で十分。

 

超音波検査

残尿量・前立腺体積は 

(長径+短径+前後径)÷2で計算。

残尿は100mlを超えないことが理想。

残尿はブラダースキャンでも測定可能。

前立腺体積は≧20mlで軽度肥大。

(アラレちゃん)

 

PICC挿入前にエコーで練習中

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