先日行われた松永先生の感染症カンファ
からのご紹介です。今回のテーマは
「人工物・デバイス感染」でした。
人工物やデバイスを植え込む状況は多く
ありますが、感染症的には短期留置型
デバイスと長期留置型デバイスに分けて
考えます。
短期留置型デバイスには
・血管内留置カテーテル
・尿道留置カテーテル
・人工呼吸器関連感染
・脳室ドレナージ
などがあります。
長期留置型デバイスには
・長期留置型血管内留置カテーテル
・心血管系デバイス
心臓植え込み型電子デバイス(CEID)
機会弁
血管グラフト
・整形外科関連
人工関節
・脳神経外科関連
脳室―腹腔シャント
などですね。
さて、日常で多く遭遇するのは使用頻度の
多い血管内留置カテーテル関連菌血症
ですね。短期留置型デバイス感染の代表
です。英語ではCatheter-related Blood
Stream Infectionと言って、CRBSIと
略されます。
このCRBSIは疑うことが大事で、治療には
抜去+抗菌薬の投与が基本です。でも、
患者さんの状態によっては抜けない、
抜きたくない、抜いても次を入れられない
という切羽詰まった状況も出てきます。
つまり、感染でなければ残しておきたい・・・・。
こんな時はどう判断したら良いでしょう?
一つ参考になる方法が松永先生から紹介
されていました。それは、CRBSIを疑った
ら末梢血から血培1セットとカテーテルから
血培を1セットそれぞれ採取します。末梢血
に比べて、カテーテル血の方が2時間以上
速く培養陽性となればCRBSIと判断して
良いだろうとのことでした。
重症患者さんほど判断に悩む時が多いので、
試してみる価値がありそうですね。
(編集長)
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春の合同病院説明会のご案内
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当院も参加しますので、ぜひブースに
お越しください!
茨城県臨床研修病院合同説明会
日時:平成30年3月11日(日) 午後1時~午後5時
場所:イーアスつくば 2Fイーアスホール
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http://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/jinzai/ishikakuho/isei/ishikakuho/mstudent/godosetsumeikai.html
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場所:東京ビックサイト 西1ホール
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病院見学に興味のある方、
参加してみたい方こちらからご連絡ください。
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