以前にも増してミトモは猫が気になってしょうがないみたいで、姿を見ると目をキラキラさせて口をとがらし「あう!きゃー」と大声で呼んでいる。
もちろん2匹の猫はそんなミトモを無視している。
時々近くに寄ってくると(といってもミトモにでは無く、私や彼に寄ってくるのだが)触りたくて身を乗り出しては両手を伸ばして必死だ。

なので時々は触らせてやろうと近づける。
白猫の方は本当に弱虫ですぐにシャーと怒ったりするので、あまり顔周りは触らせないようにしているが、黒猫はとても利口で優しいので好きに触らせている。
するとミトモは何故か顔が触りたいようで、耳を引っ張ったり鼻を掴んだりとやりたい放題だ。
黒猫は嫌がっているもののじっと目をつぶって耐えている。掴まれても引っ張られても逃げようとはしない。

そんな黒猫にミトモはますます興奮して、とても嬉しそうに触りまくっている。
すると今日はそんなミトモをじっと見ていたかと思うと、ペロッと指を舐めた。ミトモは少し驚いたようだったが、変わらずに鼻や目を掴んでいた。

そろそろ黒猫が可哀想になってきたので、ミトモを引き離し手をしっかりと拭く。
そして「えらいねえ、ありがとうねえ」と黒猫の頭をしっかりと撫でてお礼を言うと、疲れたよという顔をしていつもの居場所の部屋の隅へと戻っていった。
朝から天気も良く日常から離れたくなったので、いきなり友人に電話をして遊びに行くことにした。
すぐに出かけられる準備をしてから連絡したので、電話を切って10分後には電車に乗っていた。途中梅田に寄ってお土産を買う。今日はスリングなのでウメ地下を歩くのも楽ちんだ。梅田となんばだけは、ベビーカーで行くと身動きが取れなくなる。(人の多さではなくてエレベーターの無さに)

マンションに着くと、玄関前で大勢の子ども達とお母さん達に混じって、友人ともうすぐ2才になる娘のYちゃんが遊んでいた。みんな同マンションの人らしい。大きいマンションだとこういうコミュニティができやすいのだなあと感心する。
少しだけその人達と話しをしてから、友人とYちゃんと彼女宅へ。

本当に突然訪ねていったので彼女は沢山やることが有って、私はばたばたと用事を済ませている彼女を横目に、ミトモとのんびりとくつろいでいた。Yちゃんはやっぱりミトモに興味津々で色々と構ってくれようとするのだけれど、まだまだミトモにはその想いは通じないみたいで、すぐに泣き出してはYちゃんを困らせていた。
もうすぐ2才のYちゃんとは会うたびに少しずつだけど言っていることが分かるようになってきて、今日も時々Yちゃんの言葉が分かって返事をすると、とても嬉しそうな顔をしてくれた。

本当は友人ともっと沢山話しをしたかったけれど、子ども2人居るとなかなか話は進まず、それでもお互い授乳をしながら日頃のうっぷんを晴らし合う。
子ども抜きで飲みに行きたいねえと取りあえず計画を立てているうちに、そのうち旅行にだとかレンタカーを借りてだとか話しはどんどんと進んでいく。子どもも連れていけるところでなどと好き勝手な計画を話しながらも、その中に(夫)の姿は入っていないのが面白い。

結局20時過ぎまで居座ってしまう。
今日の夕食は、昨日の残りものと友人からもらったおでん。
随分と頬がふっくらとしてきたミトモだけれど、相変わらず大人顔で男顔のまま。
通りすがりの人にもらう言葉の9割は「しっかりした顔してるねー」だ。体は小さいものの顔を見ると6ヶ月とは思えないと言われる。

一般的なイメージで、赤ん坊はぽやぽやした汚れのない瞳を思うのだが、ミトモはいつも何か考えているような、そして冷めた目つきをしているからだろうか。

最近では
「男の子?」とも聞かれずに最初から男の子として話しかけられる事もしばしば有って、気の弱い(いやただ面倒なだけか)私は「女の子です」とは言えずにそのまま話しをあわせてしまおうと思う。

今日もデパートの店員のおばちゃんに
「男の子はこれからが大変やでー」と言われたので、そのまま適当に返事しようと思ったら、私の微妙な間に気が付いたのか
「あら?女の子?ああ、そうなのーごめんねー」と謝った後に
「そしたらあんた(私のこと)可哀想に髪の毛切ったらんとったりいや。そんなに短く切ったら男の子みたいやんかー」と責め始めた。
「生まれてから切ってないですよ。生えてこないんです」と弁解はしたがその後もおばちゃんは何度も何度も「可哀想に」を繰り返す。何が可哀想なのかがいまいち良く分からないのだが、適当に愛想笑いをしてその場を立ち去った。

こういう人が親戚や近所に居たらと思うと、本当に恐ろしい。今はまだ見あたらないのだけれど。でもこれからは少しは言い返すようにしようか。罰は当たらないと思う。
ベビーマッサージ終了後、欲しかった電化製品を買いにビックカメラまで行ったけれど、ネットで調べた値段よりも4千円も高かったのでやめた。

そのまま帰るのもシャクだったので、なんばパークスまで行くことにした。平日のなんばパークスはいつも空いていて、週に1度くらい通っていたりする。そしてお気に入りのカフェで一息つくのが定例だ。
ここは店員がとても親切で、セルフの店にかかわらず、赤ん坊と一緒だといつも席まで持ってきてくれるし、ベビーカーの時には塞がっている道を通りやすくしてもくれる。
そのせいかこの店の子ども同伴率が、徐々に上がってきている気がする。

それでもファミレスでよく見かけるような賑やかな親子はほとんど見かけない。大抵が私のようにぼうっとコーヒーを飲んで、子どもも大人しくしている。
もちろん時々愚図って泣き出したりする子どももいるけれど、大声で叫んだり店内を走り回ったりするような子どもは居ないので、私も安心してくつろげる。

値段が少し高いせいか、いつも空いているのも理由のひとつでも有るけれど。
先月お試しコースで受講したベビーマッサージの3回コースを受けることにした。
今日はその第1回目。

先週辺りからまたミトモの人見知りは影を薄め、そして家を出る時からご機嫌だったせいか、今日は先生に会ってからも自分から愛嬌を振りまいていた。

全身をするので全裸にする。いつも素肌になると必死に掻き出すのでどうしようかと思ったが、今日は調子がいいのかいつもに比べてあまり掻かないでいてくれたので助かる。
脚のマッサージは前回習って家でもやっていたので、どんどんとマッサージを進めていく。足の指を触るといつもぎゅっと縮めてしまうのだが、生まれてからずっとだったのでこういうものかと思っていたら、どうも嫌がっているらしい。確かに脚を動かして気持ち良くはなさそうだったけれど。
脚が終わると、お腹、腕、と教えてもらう。
ミトモは気持ちが良いと、じっとして私を見つめている。良くない時には全然じっとせずに動き回る。そんなこと言わずにマッサージさせてよと思うけれど、先生は嫌がっている時はさっと諦めて次の工程へ。嫌な時は無理強いしないで、気に入ったものは沢山してあげてくださいとのこと。
大人なら「いやもうちょっとやったら、この良さがわかるから」と説得できるけれど、赤ん坊相手にはやはり無理か。

1時間ほどで全行程が終わり、その後はお茶を頂きながら色んな話しをしたり、先生が使っている赤ん坊の人形とミトモを交流させたりと、長々とくつろがせてもらった。

ベビマ3ベビマ2ベビマ1


ベビーマッサージのことより、子育ての相談より、(松田)聖子ちゃんの話にいちばん興奮してしまったのは、お互い滅多に会わない聖子ちゃんファンを見つけてしまったからなのだろうか。


ベビーマッサージ教室 おひさまくらぶ
他の赤ん坊を知らないので比べようがないのだが、ミトモは多分育てやすい赤ん坊なのだろうと思う。

昼間は大抵ご機嫌で、私の姿が見えないとわめき出すが側にさえいれば一人で遊んでいる時も多い。
夜もお風呂から上がって授乳をして、少し遊んだ後はベッドに置いて部屋を暗くすると、しばらくはぐずっているがそのうち一人で遊びだし気が付くと眠っている。

あやしても泣きやまない時はオッパイを加えさせると泣きやむし(放すと泣き出すが)、何で泣いているかはおおよそ見当が付く(お腹がすいた・眠たいのに眠れない・相手して欲しいのに無視する・落ちたオモチャを取って欲しい・抱っこして・痒いのに掻かせてもらえない・この人(父)イヤ、と今はこれくらいか)。

皮膚疾患とアレルギーは有るけれども、未だ体調を崩したり発熱したことは無い。授乳後のげっぷは病院を退院してからはやったことがないけれど、滅多に吐き戻したりしないし、便秘にもならない。

それなのに、子育てがしんどくて仕方がない私はダメ親なのだろうかと思ってしまう。

昨日参加した4~6ヶ月の母子の集いで、ミトモはもう6ヶ月で最後参加だったので保健師さんに「ミトモちゃんのお母さんが一番先輩ですけれど、子育ては少し楽になりましたか?」と聞かれて「全然。先月の方がまだマシやったなあと毎月思います」と言うと「そんなん言われたら他のお母さん達は希望が無くなるわあ」と笑いながらも少し困った顔をされたが、本当だから仕方がない。
ひとりお座りができるようになった。といってもまだ5~10秒程度。くらんくらんしながらも何とかバランスを保っている。

赤ちゃんのお座りといったら、両手を前に付いて少し猫背気味な姿を思っていたのだが、ミトモは両手を地面に付けるとそのままぐしゃりと二つ折りになってしまう。腕の力が無いのだろうか。その替わりに背筋を直角にピンと伸ばして両手におもちゃを持っているとしばらく安定している。

座っている間はご機嫌だが、嬉しくてはしゃごうとするとバランスを崩してしまう。
なんとか保とうとしている姿は、まるでロデオをしているみたいだ。
天気が良いので朝から3人で公園に行く。途中のコンビニで朝食と新聞を買う。
ミトモと遊ぶ彼を横目に、コーヒーを飲みながら新聞を読む。
好い休日だ。

昼前になると急に、お父さんやおじいちゃんに連れられた子どもが増えてきた。休日の子どもの相手は男の人の仕事らしい。
子どもだらけになった公園に、以前ならイライラが大増量していたけれど、最近はさすがに少しはマシになった。それでも子どもの声にうんざりして帰ることにした。

昼から彼はどこにも出かけたくない様子だったので、一人でまたなんばまで出かける。どこかでゆっくりお茶でもしようと思っていたのに、つい色んなお店を回ってしまいほとんどゆっくりはできないでいた。
ここ何年もはき続けているサンダルやボロボロの財布を新調したいと思っているのだけれど、結局何も買わずに終わってしまう。
19時過ぎに彼から電話があり、ミトモがミルクを飲まないと訴えるので慌てて家に帰る。

そう言えば前回外出した時もミルクを飲まなかったようだ。かゆみ止めの薬も最近はほ乳瓶で飲まなくなったので、練って粘土状にして口の中に放り込んでいる。ほ乳瓶を受け付けなくなったのだろうか。
なんとかしなければ、出かけられなくなるのは困る。すごく困る。
散歩がてら近所の商店街にあるアンティークジュエリーのお店のMさんに、花屋のKちゃんと会いに行く。
Mさんは相変わらずミトモを大絶賛で、普段はさばさばと格好いい雰囲気なのに、ミトモに会うと人が変わってしまう。始終まともに話はできなくて「かわいーかわいーミトモちゃんかわいー」と叫んでいる隣で、彼女の小学6年生の息子と一緒に困ったもんだよとため息をつきながら笑っていた。
「ミトモちゃんに会うと心が浄化されるわ」と喜んでくれるのでまあいいかと思う。

まだ話し足りなかったけれどもうすぐ彼が帰ってくるからと、18時前に家に戻ると「今から出かけてくるわ」と電話が有り、そうだ今日は遊びに行くと言っていたと思い出す。しまった、こんな事ならミトモとどこかに夕食を食べに行けば好かった。

夜初めて彼が居ない時に2人で入浴をする。とても狭い風呂場でミトモを置いておく場所もないので、ずっと胸に抱えたまま、なんとか自分とミトモの体を同時に洗う。来月は彼の職場の慰安旅行で3日間は2人きりになってしまう。だからその練習のつもりだ。
ミトモはずっとご機嫌だったけれど、やはり私はまた明朝にでも入り直すことにしよう。
ここ数日天気が悪いせいか、私の体調が優れない。すぐに息苦しくなってしまう。
その上ミトモも以前のように夜は2,3時間毎に起きるようになってしまう。

一日中布団の上でゴロゴロしていたが、夕方にはそれでも何とか体を起こし、雨の中スーパーへ買い物へ行きお総菜を買って帰る。

鶏の唐揚げを買おうと思ったけれど、材料の「卵」が気になってやめた。いつもならそのくらいはまあいいかと思うのだけれど、弱っている時は気になる度合いが大きくなる。

鶏モモの山椒照り焼きだけ作ることにした。