自然科学や物質科学、マルクス主義、世俗主義、現代の公立学校におけるヒューマニズムの立場などからすると、人間が死ねば灰となって、人間とは単なる物質でしかない有限なる存在であると信じられています。
しかし多くの宗教では魂の不滅性や永遠性が説かれています。他方で実証的な学問研究からも、実は魂の不滅性を示唆する研究が積み重ねられています。
最近でも大病院の医師がお迎え体験や臨死体験(Near Death Experience)をしている患者のケースを沢山収集していることを報告しています。臨死体験とは肉体の死を体験した人たちが、自分の肉体を空中から眺めてたり、トンネルのようなものを通ってあの世にいきながら、再び自分の肉体に戻るというような話しで万国共通にある実話が集められています。
お迎え体験とは死期が近づいている人にあの世の亡くなった人からお誘いが来ると言うような話しらしいです。
こうした肉体から自分の魂が飛び出して、別な地点や別な異次元の世界に飛翔する話しは、にわかには信じられない空想の話しに聞こえます。
しかし西洋でもスウェーデンボルグがそのような体験をしたことが有名で、ストックホルムの大火を空間を超えて見たというよう話しもあります。カントもそのような幽体離脱の話しを聞いたようです。
日本でも国学者の平田篤胤が、幽体離脱に関する話しを書いています。
その他、前世を記憶する人達の研究も米国の心理学者が集めています。心理療法学者のIan Stevensonの研究は有名で邦訳もされてあます。すでに故人となられました。生まれ変わり(reincarnation)の専門家です。日本にはない真摯な、生まれ変わりの研究者でした。
参照
https://www.near-death.com/reincarnation/research/ian-stevenson.html
幼い子供が前世での記憶を残している場合が世界中であります。
またインドでカーストを超えて、前世の親族と親しく再会した話しがテレビのアンビリバボで放映したこともあります。
前世療法(Past life regression)という心理学的な精神治療の中で、何世代にもわたり、自己の前世の記憶を呼び戻すことで、心の奥底のトラウマを癒す方法も開発されています。これはBrian L. Weiss博士の研究が邦訳(『前世療法』原題”Many Lives Many Masters”)されて日本でも有名です。その研究からは、ソウルメイトといういつも近くにいる魂という考え方が印象的です。何世代にもわたり夫婦であったり、親子や夫婦であったりするのです。会うべくして会う夫婦の魂というものがあるのです。人間関係の縁には不思議な世界が広がっていることをほのめかしています。
『前世療法の奇跡』(萩原優,ダイヤモンド、2014年)では、3000回のガンの外科手術をされた先生が、ガン治療のために西洋医学を超えて、代替医療の素晴らしさを熱心に伝えています。心の大切さ、命の大切さ、そして魂の永遠性もテーマとなっています。
こうした魂の永遠性をほのめかすストーリーからは有限な肉体を超えて永遠性を秘めた人間の魂の実在が浮かび上がってきます。目に見えない魂の実在を信じるか否かで、精神的な安心感、不安感には開きが出来ることでしょう。臨死体験をした人達の多くは死に対する恐怖がなくなったと言います。
ホリエモンが死に対する恐怖から今を精一杯生きてアクティブに活動しています。わからない死をとりあえず諦念して彼は前進すると勇気で生きているようで、多くの若者から共感を勝ち取っています。
魂が永遠にありそうなことは、上記のような心理学的な探求からは否定することがむしろ難しいと思います。しかし世間の目は物質中心の人間観で、なかなか魂の永続性を信じないのです。キリスト教徒のように永遠の命を信じるか、信仰心ゼロの近代的精神が正しいのか、そうした物資主義は限界に来ているのではないでしょうか。
それでは、魂の永遠性は肉体の貸し物借り物の思想からはどのように理解すべきなのでしょうか。生まれ変わりの思想が明確にある、天の理の思想世界を探求していきましょう。