検査薬を片手に女医先生は、
穏やかな口調で私にこういいました。
「予想通り陽性でしたね。
ここから先、家族も含み他人との接触はなるべく避けてください。薬は口から吸入するタイプを出しますネ。これは1回だけ飲めば4日間効くので、あとは何も飲まなくても良いです。
念のため解熱剤のとん服も出しておきますね。ただ、これは熱が下がらない場合のみ飲んでくださいね。無暗に飲んではいけません。」
私「ありがとうございます。先生、ダメもとでひとつだけ聞いていいですか?」
先生「いいですよ。どうぞ。」
私「実は、私、土曜日に自身の講座があるのです。この講座はキャンセルしなければいけませんか?」
先生「土曜日ですか。またギリギリのところですね。
通常、インフルエンザは、5日間外出禁止です。
ただ、大人の場合、熱が下がって2日間たてば菌はいなくなるといわれています。もし、明日の朝、熱が下がるようでしたら、講座はそのままおやりになっても他の方への感染の可能性は低いと思います」
私「本当ですか?なんとなく私は明日には熱が下がると思うのですが・・」
先生「うふふ。私もそう思いますよ。ただ、あくまでも可能性の問題で、絶対ではないことを忘れないでくださいね。」
かくして、翌朝、熱は下がり、私は講座を・・・延期することを決めました。
続きは次回。今日も最後まで読んでくれてありがとうございます。