週末のブログネタがあるのですが筑西市のお話が残っていましたので😅
「みうらじゅんFes〜」を見る約30分前に遡ります
順番は逆ですが、美術館鑑賞の前に訪れたのは板谷波山記念館でした。
波山先生、お久しぶりです
いつ訪れても立派な入り口
入館料を支払って、入場。
すっかり見慣れた波山の生家。また拝見させていただきます
茨城県指定文化財に認定されている板谷波山生家。
江戸時代中期の建築で、波山先生が17歳で東京美術学校に入学するまで住んでいました
何度訪れても、ここはいい。。。
昔日を思わせる、純日本家屋です。
外部からの見学のみで、住宅に上がることはできないので覗き見する格好での見学ね
今回は台所も失礼
これまで何度か訪れた板谷波山記念館。
ですが、今回の主役は波山先生ではありません
展示館で開催中の企画展を観にやってきました。
「昭和モダーン、モザイクのいろどり」特別展:板谷梅樹の世界
板谷梅樹(1907-1963)氏は、波山先生の御子息であります
波山記念館ですが、暫くの間主役はこの方。
梅樹氏が遺されたモザイク画の展示が行われています。
父:波山が砕いた陶器の破片に魅了され20代半ば頃から陶片を利用したモザイク画の製作を行ってこられました
そのモザイク画は額縁の作品に留まらず、たばこ入れや灰皿、ランプシェードにベルトのバックルとかいった日用品にも施されました。
この中には、父である波山先生が打ち砕いた作品の陶片も使用されているのでしょうか。。。
なんて想像してしまう
本当に、「昭和」って雰囲気するねえ。。。
今の季節にぴったり
で、極めつけがコレ
梅樹先生の、現存する作品中最大のモザイク壁画だそうです。
「三井用水取入所風景」昭和29年の作品です
この画は近代水道発祥の地・横浜市からの依頼で製作し、第10回日展に出品された後横浜市水道局に収められたとのことです。
昭和62年には近代水道100周年を記念して開館した「横浜水道記念館」1階のロビーに展示されていましたが、令和3年に同館が閉館することになり、それに伴って板谷波山記念館に寄贈されることになりました
今一度
梅樹先生は、帝国美術院展覧会を中心にモザイク作品を発表して父である波山先生同様に精力的に創作活動を続けられましたが。。時代が悪かったか、「戦争」という時代に翻弄されることとなりました
モザイクアートはとにかく、作業が細かい上時間がかかります。ましてや当時は戦争の混乱期。
それゆえ、残された作品は多くありません。
どれもこれも、ここに展示された作品はみな貴重なものです。
今、見なければ損?!
キリンも
孔雀も。
ランプシェードですね
ステンドグラスだね
「昭和モダン」とはまさしく、梅樹作品の為にある言葉でしょうか。。。
どことなく懐かしく、どことなく斬新で。。。とにかく魅力ある作品がいっぱい!
当初、6/23(日)で終了する予定だったこの企画展、8/12(月祝)まで延長となりました
関連イベントの方は全て終了してしまいましたが、展示作品は8/12まで見ることができます
「昭和モダン」な世界に触れてみませんか?
最後に作業所(跡)を訪れると、梅樹氏を含む波山先生のファミリー写真が展示されていました。
大正13年の撮影。
この当時、梅樹先生は7歳だということですので写真一番右のおそらく、着物を着た直立不動の男の子がそうなのかな
何の変哲もない、普通の家族写真。
この中に偉大な美術家が2人、出ることになろうとは。。。
本日も御訪問・御閲覧誠にありがとうございました!
ブログランキングエントリー中!
いつも励みにさせていただいております♪ (バナーをクリックしてね☆)