昨夜、広島ローカル放送のスポーツ番組で

「田中広輔」選手を特集していた。

 

<広島東洋カープ公式サイト>

 

2016~2018の三連覇に大きく貢献したトップバッターであり、

内野守備の要、遊撃手である。

 

ところがその翌年から急激に成績を落とし、

ここ数年は打率2割前後を推移するようになってしまった。

 

私も熱心なカープファンなので負けが込んでくると機嫌が悪くなる。

田中選手の成績にも目を覆いたくなるような気持だった。

 

しかし田中選手にはその不満は向かわなかった。

家族と観戦していても、一つ一つのプレーには一喜一憂しても

選手、人間としての佇まいには敬意を払っていることを話していた。

 

 

選手の中には調子のよい時は機嫌よくしているが、

自分が打ち損ねたり、チームが負けたりすると不貞腐れるような態度をする人がいる。

 

失敗したときに自分に怒ったり悔しがるのは良い。

しかし怒りをを他者やモノにぶつけるのは選手としてよりも人としてどうかと思う。

 

そのあたり、田中選手はミスしてもおかしな態度は見せない。

レギュラーを外されても、不貞腐れたような態度は微塵も見せない。

 

去年はとうとう二軍に落とされだが、

そこでも黙々と練習や試合に取り組んでいたという記事を読んだ。

 

そして今年度の年俸は1億5千万円から3千万円まで大減俸されたが、

キャンプを観ていても不貞腐れたり、怒りを他者やモノにぶつけるような態度は一切ない。

 

 

今年初ホームランを打った瞬間は、胸が熱くなった。

 

現在も打率は上がっていないが、本当の復調を願っている。

また、それ以上に将来の指導者としての大きな期待をしている。

 

 

 

私も会社のスタッフにはいつも、

 

「良い時に機嫌良くしているのは当たり前。

人間の真価が問われるのは困難に直面した時の振る舞いだ。」

 

と指導している。