北上! | ときには真珠のように

ときには真珠のように

思考は光速を越える

8月9日台風11号が接近する中、名古屋、岐阜、滋賀を通って日本海に抜けた。
名神高速道路を走っている時は、白いキャンパスに墨汁をぶっかけたような絶望的に暗い空から、やばいくらい大粒の雨が大量に降り注いで、ぼくのBMWのフロントウィンドウが粉々に砕け散るのではないかと感じたりもした。
時々、道路の水膜の上にタイヤが乗って、一瞬ステアリングの手応えがなくなるのがわかる。ハイドロプレーニングというやつだ。BMWのステアリングは重く、路面の状況を直接伝えてくる。ぼくは少し速度を落として慎重に運転し、日本海に抜けた。
photo:01


福井県につくと雨はやんでいたが、空は相変わらず暗かった。外は涼しそうだったが、車から外に出ると、粘りつくような湿気を含んだ空気がぼくの肌に絡んできた。
敦賀のイオンで長袖のシャツと小さなバッグを買い、ケンタッキーでチキンを食べた。そういえば食事をまったくしていなかった。

19時ごろ敦賀港のフェリー乗り場についた。まだまだ出港は23時予定。本当は10日の1時30分予定だったが、台風11号のおかげで早まった。台風で海が荒れる前に北海道に行ってしまおうというのか?
そう、ぼくはこの夏、片道20時間もかかるフェリーで北海道に行くのだ。
いきなり台風で出鼻をくじかれた感じだが、ぼくと愛車のBMWを載せたフェリー・スズランは無事敦賀港を出港した。8月9日23時50分のことだった。
photo:02