第10章 エピローグ
その時、川野新太郎は自宅の三階のベランダから海を見ていた。
川野新太郎の自宅からは駿河湾沖、伊豆半島、三保半島を一望することができた。
新太郎が見る駿河湾沖が一瞬キラキラと不思議な輝きを放った。
それから数分後、最初の揺れがやってきた。
新太郎はびくっととした。
あきらかに地震だった。しかし揺れはそれほど大きくなかったため、新太郎はそのままベランダに置かれたデッキチェアに座っていた。
そして、新太郎がデッキチェアのとなりに置かれた小テーブルから、缶ビールを取ろうとした時、一気に地面が揺れた。揺れたというよりは、一瞬、地面が横にずれた。それほど大きな揺れだった。
缶ビールはテーブルからベランダの床を転がって、フェンスにぶつかり、カランという音をたてた。
新太郎が座っていたデッキチェアが缶ビールと同じ方向に持っていかれる。それとともに新太郎の身体もフェンスのほうに向かっていった。
新太郎がフェンスにぶつかる瞬間、今度はガクッと下に、地面が落ちた。
そして、次は地面がフワッと上がった。
新太郎の身体はまさに何か別の大きな力によって動かされていた。
それが第一波だった。駿河湾沖のプレートがずれたのだ。そのため地震が発生した。
その第一波が静岡市の海べりにある新太郎の自宅に到達した、その瞬間だった。
その瞬間、一階にいた新太郎の息子、川野直樹が叫んだ。
「おーい、親父!大丈夫かあ?」
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小説の練習を3回した。
1回目、一人称。
視点はわたし。筆者=わたしという設定なので書きやすい。
わたしが思ったこと感じたことなので事実と異なるかもしれない。
2回目 3人称。
時空をとんでその場面のある一人に憑依して?世界を描く。まあ書きやすい。
ある人物が思ったこと、感じたことなので、事実とは異なってもよいと自分は思う。
3回目 神の視点
映画を見ている感じか?これは事実と異なってはいけない。事実のみを記述すべき。
うーん、難しい。神の視点になっていないか?
自分が小説を読むとき、これらの視点が明確でないと非常に読みにくい。
ただし小説の構成上、視点は変化しても構わない。
ある章に複数の視点が混ざってしまうことは自分はやるべきではないと思う。
そもそも自分が読者であれば、その時点で読むのをやめる。
ただし、それはぼくのルールであって、小説の決まり事ではない。
海外の小説では視点が入り混じっているのもある。
まあ、それでぼくは海外の小説があまり好きではないんだけれど。。。
今回の小説はプロローグ~エピローグまで10章。視点が一章ごとに変化して進むミステリー小説なのである。