今週は早めに授業が終わるので、映画を見た。「急に具合が悪くなる」。
授業でさんざん見ろ見ろと言った手前、見ざるを得ないです。
まぁ、時間帯のせいもありますが、観客高齢化率は80%。
3時間超えなので、こっちが急に具合が悪くなる、急にトイレに駆け込むかもと思ったが、なんとかなった。しかし、クーラーの効き過ぎで寒くてしょうがなかった。
映画が終わると、オバサンたちは「なにもわからなかった、半分寝てた」と大声で。エンターテインメントを期待するとそうなるでしょうね。
映画は本の『急に具合が悪くなる』とはほとんど関係がない内容。本は前半の盛り上がりに比べ、後半部はだれるというか、言葉不足になっていく。最後の「死への考察」はなくなってしまう。そこが不満。
映画はまずフランスが舞台というのが見る前から不満。賞取りのためと邪推。
大熊一夫の『精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本』も入っているのか。自閉症、さらには前衛劇を入れてなんとか物語化している。
ユマニチュードを紹介する啓蒙映画、ついでに少子高齢化の歴史的必然を資本主義に焦点を当てて説明する講義映画。会話なしにモノローグで分かり合っている。
モチーフは「境界をなくす不可能な試み」ということなのだろうけれど、不可能な壁のリアリティがないので、何かやすやすと壁がすり抜けられている印象。ディスコミュニケーションのない世界。
医学部受験生はこれを見て、面接の材料にできるだろうか。「終末期は映像化も言語化も難しいと思いました」ぐらいしか出ないかも。