俺 以前木工をしてた

子供の頃から木が好きで

きっと海と同じぐらいかな

長年の夢だった工房

それを十数年前に持った


その後の俺は無我夢中に木と向き合った

時間を忘れる程に


でも

有る出来事で全てを止めた

木工を捨てた


この数年 原木を触る事は許さず

年内には工房をたたもうと


俺って子供の頃から飽き性で

何しても持続出来ず

一つだけ飽きてなかったのは

木だった


今でも木々を見ると愛おしく

目を閉じてその木の香りが有れば

樹種はわかる


時々不思議な夢を見る

何十メートルもの横幅で

何百メートルもの高さの木

きっと雲までとどいてる程の巨木に

霧に包まれた森の中で出会う

とても圧巻で壮観で 引き込まれるよう

枝や草をかき分けながら近付いて行く

大木にたどり着くと

ゆっくりと見上げる

胸の鼓動は静まりはじめ

何かに包まれたような安心と

幸せな気分に満たされる


人も物も自然も 好きだけでは

そばにいられない


今日は何故だか急にそんな気持ちを

書きたくなって

馬鹿みたいだけど少し涙が出たので

もう終わり