前回、見る立場からいうと、動画には安心感と面白さのバランスが必要だと言いました。
そこで、このバランスを実現する点で、今回は、ストーリーに着目してみました。
■つながり
楠木建さんの「ストーリーとしての競争戦略」というベストセラー本をご存知でしょうか?
戦略とは「違いをつくって、つなげる」ことであり、その「つながり」に注目します。
楠木さんは、サッカーに例えて、次のように言います。
「個別のパスの良し悪しは、それ自体では評価できません。そのパスの有効性は、他のパスとのつながりの文脈でしか決まらないからです。静止画と動画の分かれ目がパスのつながりです。個々のパスは「静止画」にすぎません。パスが縦横につながり、シュートまで持っていけたとき、戦略は静止画から動画のストーリーになります。」(同書P186)
パスのつながりがシュートまでもっていけたときに、静止画とは質的に違う動画に成長したということでしょうか?そして、そこにストーリーが見えるかどうかが重要だとおっしゃっているわけです。
■部分の和は全体とは違う
同じように、社員教育用の動画の構成もつながりが重要です。
動画の構成は、別々に撮影されたカット(ショット)をつなげてワンシーンになり、数々のシーンをつなげて作品になっています。
ここでも、つながりが重要になります。
カットという部分をいくらつなげても良いシーンになるとは限りません。
また、シーンをいくらつなげても全体としてわかりやすい印象的なストーリーになるとは保証の限りではありません。
まさしく、部分の和は全体とは違うということです。
最大のゴールは、何をねらい・目的とした社員教育用の動画かという点です。それに対して、ストーリーとして感じ取れる動画かどうかという点で評価されます。
■つなぎ目が意識されずストーリーのあるもの
もっとも、良い動画は、逆説的ですが、見る立場から、カットとカットのつなぎ目が気になりません。シーンとシーンの間のつなぎ目も意識されることは少ないと思います。その結果、ストーリーが見えてきます。
逆に、悪い動画では、つなぎ目が見えて、ストーリーの流れに支障が生じています。
例えば、テキストを単純に撮影しただけの知識の羅列の動画にはうんざりとなります。
いずれにしろ、何か演出が必要ですが、つなぎ目を意識させないようなストーリーのある動画という点が核心ではないでしょうか?
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