雑食系の失敗のしかた~小さな失敗を怖れない | mitemoのブログ

■「一勝九敗」でも没落しない


相撲でいえば8勝7敗で勝ち越しです。
事業でいえば、七転び八起きは意味があります。

ご存知の方が多いと思いますが、「一勝九敗」といえば、ファーストリテイリングの柳井正さんの著書名です。
失敗は数々しましたが、失敗を糧にさらに成長したという自伝的な内容です。
当然、小さな失敗だから生き残れたのであり、事業を困難にする大きな失敗はしていません。

1回小さな失敗をして失敗はこりごり、だから次は失敗をしないように萎縮してしまうのが凡人です。
あるいは、大きな失敗をして、立ち上がれなくなるのが、多くの起業家です。
失敗を数々繰り返してできるという点で、柳井さんは、並みの凡人や起業家とは違います。


■「1万回も失敗」をした発明王エジソン


発明王エジソンは、「私は実験に1000回失敗してもムダだと考えない。
1回失敗するごとに1歩前進したことになる。」と言っています。
事実、電球の発明に成功するまで約1万回ほど実験を繰り返しています。

意外かもしれませんが、新商品や新事業の企画は精緻な計画を立案したうえでチャレンジなどしていません。
未知への挑戦は、「何を知っていなければならないか」という点さえ知らないからです。

学校では、記憶力と演繹的な決まった手順を適用するというので評価されているといってよいでしょう。
これに対して、ビジネスの場、特に、新たな挑戦をする場は、何度も失敗を繰り返し学習しカイゼンしていくという能力が求められます。
要は、小さな失敗を恐れず試行錯誤の繰り返しが必要なわけです。


■「小さく産んで大きく育った」グーグル


新商品、新事業など新しいことへのチャレンジは、実は、大きな企画や構想があってというのは幻想です。

史上最速で巨大企業になったグーグルは、当初、図書館の書籍検索で検索結果表示の優先順位をどうするかという些細な問題を解決したところからはじまりました。
巨大企業になろうとは露とも考えていなかったとのことです。
論文の引用数によって論文の価値を決めるというのをネットに利用したのがページランクアルゴリズムです。
このような検索にバナー広告を加えただけのビジネスモデルでした。

その後、グ-グルは特定の検索キーワードで検索した人に合う広告を表示する方式で、一躍売上を伸ばしました。
これは、ライバル会社のしくみを応用したアドワーズという広告です。

ということで、初めから画期的なアイディアでスタートしたわけではなかったのです。
名の知れた企業も、多くは、小さなアイディアでスタートし、小さな失敗を恐れずに試行錯誤を繰り返したのが特徴です。
要は、叩かれても叩かれてもくじけない粘り強さが大事なような感じがします。


以上、押さえるべきところはきちんと押さえて、いざというときに頼もしいのが”雑食系”の失敗のしかたです。



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