■ドッグイヤーでみる時間~なぜかイヌの1年は人間の7年
最近のITの変化が激しい例えとして、ドッグイヤーという言葉が一般的に使われています。イヌの1年は、人間の7年に相当すると言われているからです。
もっとも、科学的根拠に基づいたものではなく必ずしも正確ではありません。
ペットショップの人によると、小型犬は生後1年で人間の約17歳、生後2年で約24歳。それ以降は1年につき人間の4歳程度分、歳をとるとの話でした。
■体重で考える時間~4㎏の小型犬は64㎏の人間の2倍時間が早い
ところで、本川達雄さんのロングセラー「ゾウの時間ネズミの時間」によると、動物の時間はサイズに関係するといいます。
具体的には、時間は、体重の4分の1乗に比例するとのことです。
また、心臓が打つ間隔、息をする間隔など日常活動の時間も体重の4分の1乗に比例します。
例えば、小型犬4キログラムと人間64キログラムを比較しますと、1:16です。
この場合、4分の1条は平方根の平方根ですから、体重が16倍ということは時間が2倍ということです。トイプードルを抱いた飼い主に比べ2倍時間が早く過ぎているといってよいでしょう。
■加齢による時間~ジャネーの法則
人間の時間感覚も、よく言われるように歳を重ねると早く感じると言います。
自分自身を振り返っても、歳をとると本当に時間が早く過ぎるなと思います。
上記の体重で考える時間によれば、子どもよりも大人のほうがサイズが大きいですから、大人の時間のほうが早く過ぎる(=時間が短く感じる)という説明になります。
あるいは、「ジャネーの法則」というのをご存知でしょうか?
フランスの心理学者ポール・ジャネーが提唱した説だそうです。
生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する、というのです。
例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、10歳の人間にとっては10分の1に相当するというものです。
したがって、50歳の人間にとっての5年間は10歳の人間にとっての1年間にあたり、10歳の人間の1日が50歳の人間の5日にあたることになります。
ということで、時計が刻む物理的な時間とは違う世界で時間の大切さを問いかけてみました。
以上、押さえるべきところはきちんと押さえて、いざというときに頼もしいのが”雑食系”の時間の読み方です。
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