ゴールデンウィーク後半は、昔からの釣友二人が山の家へ遊びに来るというので単独で出発です。
日付が変わる少し前、渋滞を避けて深夜のドライブ。
急ぐわけではないので、一般道で山の家に向かいます。
山の家に到着したのは午前2時過ぎ。
ウイスキーのロックを少し飲んで寝ます。
5月3日、起きたのは午前7時少し前。
快晴の空が広がっています。
楽しい2日間になりそうです。
(でも、釣りには少し天気が良すぎるかも?)
簡単に朝食をとってから、部屋を掃除しゲストの到着を待ちます。
午前9時頃、ゲストが到着。
・・・車に貼ってあるステッカーがアウトドア好きと釣り好きを象徴しています。
鎌倉から昨夜出発して、名古屋でもう一人のゲストをピックアップ。
彼は私よりも10歳ちょっと若いのですが、それでも50代。
長距離を走って来て、すぐ釣りに出かけるパワーの持ち主です。
2年ぶりの挨拶もそこそこに、釣り支度。
(昨年は母の入院等があり、招くことができなかったので)
今日はマイホーム谷の右谷をエサ釣りの人が上がって行ったので、ゲスト2人には奥の深い左谷を上流域と下流域に分かれて釣ってもらいます。
私は車で本流に行ってみることに。
適当に空いている区間を見つけて入渓します。
時間は午前10時を過ぎたころ。
河原に降りると、待ちに待った水生昆虫の羽化があります。
オオクママダラ、ミドリカワゲラ、、、そしてなんとオオマダラまで出ています。
やはり今年は約2週間遅れで本格的な春?がきました。
そして、春を通り越して初夏のような陽気が続いたので、順番に羽化するはずの虫たちが一辺に出てしまったという感じです。
そんな状況なので、釣り始めて間もなく、、、
元気のよいイワナが釣れます。
次のポイントでも同サイズのイワナ。
でも、見るからに良いポイントでは無反応です。
魚も確認できません。
やはり、大場所は釣り人に釣られてしまっているようです。
それでも竿抜けになっているような場所からはしっかり魚が出ます。
そして、、、
深い淵の流れ込みにある反転流にフライを浮かべると、出た瞬間にドスンという手ごたえ。
大物に違いありません!!
それから強烈に走り出します。
何とか寄せてくると大きなイワナで、尺ぐらいありそうです。
・・・ところが、
ネットの端に魚の口が少し引っ掛かり、痛恨のフックアウト!!
思わず「ア゛ー !!」と叫びます。
今シーズン初の尺物を逃がしてがっくり、、、
でも、がっくりは、、、そこで終わりませんでした。
何とか気を取り直して釣り上がり始めると、なぜか前方に釣り人が、、、
それもフライマンのようです。
あっ!! 思い出しました。
入渓点のちょっと手前(上流)に車が一台とまっていました。
普段川に入る場所ではないので、てっきり観光客か山菜取りかと思っていました。
どうもそこから強引に降りられたようです。
(険しい急斜面をよく降りられたなと感心するほど)
しかたないので、川沿いに降りてきたポイントまで戻って終了。
山の家に戻ったのは正午を少し過ぎた頃。
ゲストたちはまだ帰ってこないので、簡単に昼食を済ませます。
がっくりきていたので、早々にビールも飲んでしまいました。
ゲスト二人が戻ってきたのは午後2時頃。
3人でビールを飲みながら状況を聞くと、やはり複合ハッチがあったようで谷でもライズする魚が見られたとのこと。
大物は出なかったそうですが、きれいなアマゴやイワナが釣れて満足してくれたようです。
ヨカッタ!!
若いころなら、少し休憩して真っ暗になるまでまた釣りをしたのですが、、、
なんせ、全員初老に入ってます。
そこに酒が入れば、、、
まだ辺りは明るいですが、野外宴会へと突入です。
まずは私が持参したスペアリブとエリンギ。
K君はバラエティーに富んだ食材を持ってきてくれました。
スペアリブの横に並んでいるのは、自作のサヨリの干物です。
どんどんビールがススミマス。
お次は、、、
甘いトウモロコシに巨大な真鯛のカマ。
今の話~昔話に花が咲きます。
そして、とっぷりと日が暮れた頃の〆は、、、
ジビエの焼きビーフン。
お肉はエゾシカです。
これが、全く臭みもなく柔らかく、まるでラムを食べているようでした。
さてさて、満天の星空の下で宴会は続きます。
最後は冷えてきたので部屋に入って、お酒タイム。
私が一番先にダウン。
早々にベットに入らせてもらいました。
5月4日、本日も快晴というか、、、天気が良すぎます。
真夏日になるようです。
この天気なら午前8時頃から釣りになるようなので、ゲストのお二人には昨日釣らなかった区間に入ってもらうことにします。
私は今日も本流へと下ります。
まだ時間が少し早いので、下呂市内に入って馬瀬の集落へ。
集落では名産の「馬瀬ひかり」のために、田植え準備の真っ最中です。
そのまま走って、昨日「釣り大会」があった場所を覗いてみることに。
会場付近の橋から川を見ると、、、
えっ、釣り大会は今日だったのかと一瞬思うほど釣り人であふれかえっています。
500mほどの区間に50人以上はいるでしょう。
皆さん、釣り大会のおこぼれを狙っているようです。
とんでもない状況なので、早々に上流に戻ります。
しかし、本流筋で川に入る場所には車が止まっています。
釣りをする区間が見つからないまま、結局昨日入った場所まで来てしまいました。
今日も車は止まってませんが、昨日の事があるので少し上流まで走って確認します。
どうやら今日は大丈夫なようです。
準備を整えて、ちょっと深い谷を慎重に下りていき、午前9時半頃に河原に立ちます。
今日は昨日よりもハッチは少なそうですが、魚のスイッチは完全に入ってると思われるので丁寧に釣り始めます。
昨日釣れたポイントでは出ませんでしたが、ほどなく、、、
元気なイワナが飛び出しくれました。
同サイズを追加して、、、
いよいよ、昨日大物をネットイン寸前でばらしてしまったポイントへ!!
そう、ココです。
流れ込みの対岸、反転流になっているポイントです。
かなり狭いポイントなので、エサ釣りでは攻めにくいと思われます。
2度フライを投げますが、無反応。
やはり、昨日の今日では無理かと思いましたが、、、
ちょっとした予感があって13番のヒグマスベントパラシュートをしつこく投げてみると、、、
フライを吸い込むように出ました!!
引きから昨日の魚に匹敵する強さです。
~昨日と同じ魚かどうかはわかりませんが。
ちょっと慎重なやり取りになりましたが、今日は無事にネットイン!!
今日の雄たけびは「ヨォーシ!!!!!!」でした。
尺イワナ、、、31㎝です。
尾びれの大きさが強いファイトを物語っています。
良い魚が出てくれて、感謝です。
この一匹で満足しましたが、出渓点までは2時間ほどあるので、ゆっくりと釣り上がります。
白い瀬の中を探っていると、、、
白っぽいイワナが釣れます。
たまにアマゴも釣れますが、20㎝に届かないようなサイズが多いです。
そして、本日最大のドラマが、、、
対岸の倒木がある辺りが反転流になっています。
先ほどの尺イワナポイントよりはエサ釣りに狙われやすいので、正直あまり期待はしてませんでした。
フライを投げ入れ、すぐにメンディングで流れをかわしていると、、、
大きな白い影が浮いてきて、一瞬フライを追いかけ、また沈んでいきました。
これは!!!
すぐに投げたいところですが、警戒心を持ってしまうと釣れないので、まず5分ほどポイントを休ませます。
その間にフライ交換。
ポディの色の異なった同じヒグマスベントパターンですが、魚が大きそうなので11番にサイズアップしてみました。
・・・一発で出ました。
今度はフライを上から押さえ込むような出方をしました。
しっかりアワセを入れた途端、すごい勢いで下流に走ります。
ティペットは5Xなので強度はありますが、なんせ引きが強烈なので、魚に合わせて下流へ30メートルほど移動します。
なんとか浮かせてネットイン!!
すごい雄イワナです。
37㎝ありました。
ファイトに感謝してリリースすると、疲れていたのでしょうか?
しばらくたるみでじっとした後に、ゆっくり泳いでいきました。
いやいや今日は出来すぎです。
そして、出渓点の手前にある瀬の中で、、、
今年一番のアマゴ。
尺には少し届きませんが、この体高を見てください!!
フライリールの内径に匹敵するほど太いです。
最後に素晴らしいアマゴが釣れて、まさに「ゴールデンウィーク」となりました。
出渓点から20分ほど歩いて車に戻りますが、途中でツーリング中のバイク事故に遭遇。
ちょうど救急車が到着したので、救急隊にお任せしましたが大惨事です。
(緩いカーブを曲がり切れずに側溝に車輪が入ってしまったようでした)
「せせらぎ街道」はツーリングのバイクが本当に多いので、注意してください。
そんなこんなで、山の家に到着したのは12時半頃。
ゲストも帰ってきたのでお昼から宴会突入です。
鹿肉に真鯛、、、コゴミも採ってきてくれました。
そして、お昼のビール。
最高のひと時です。
そして今日は、、、
こごみ入りの焼きビーフンでお腹を満たします。
お二人も楽しそうで何より。
私は出来すぎで、少し申し訳ないほど、、、。
ゆっくりお昼休憩の後、大物がいる少し下流のポイントを何か所か教えて、イブニングタイムに狙ってもらいます。
私は二人が出かけた後で、少し林道散歩。
収穫は、、、
コシアブラを少し取りました。
~実は、気軽にサンダルで出かけたのですが、コシアブラを取った後に林道に降りようとして転倒。何か所かに痛みがあり、しばらく林道の上に倒れてました。
確認すると、右ひざの下をすりむき、左の手のひらを打撲し、左足の人差し指の爪の下から出血。
サンダルで出かけたことを大いに反省。
(完治しないと、ウェーディングシューズがはけません)
・・・幸運も不運も紙一重の一日となりました。
ゲストが戻ったのが日が暮れかけた午後6時頃。
イブニングで大物を狙うには少し季節が早かったようです。
帰り支度をして、午後7時にお別れです。
「8月にまた再会しましょう」と、、、いうことで。
そして、なんとK君は明日、鈴鹿方面にジギングに行くそうで、、、。
若くて ? 体力があるのは素晴らしいです。
お二人が帰った後、お風呂を入れてゆっくり傷をいやします。
(本当は温泉ですが、まだアルコールが抜けていないようなので)
夕食は簡単に済ませます。
今日は鶏チャーシュー&卵入りの親子味噌ラーメンです。
5月5日、午前5時前に山の家を出発。
(あちらこちらで渋滞予測が出ているので)
高速を使わずに帰ったのですが、さすがに早朝はスイスイ走れました。
自宅に戻ったのは午前7時過ぎ。
ちょっと休憩してから、妻とニトリで買い物して「冷やしたぬきそば」を食べに。
午後は、フライのプロショップ「ラストホープ」へ尺上報告に行きました。
夕食は、、、
釣りの最中に収穫したもの等を使って、、、
天ぷらパーティとなりました。
(イワナは家族分だけキープしてフライにしてみました)
さて、ゴールデンウィークのスケジュールも終了です。
ようやく本格的なドライフライシーズンに突入したようで、これから楽しみになってきました。
ただ、今年も熊が多いようなので注意が必要ですが。
でも、秘策がありますので、、、。
おっと、その前にけがを治さなければ(泣)。