とても欲張りなんです・・・
一般的にウィンドウウォッシャーといえば電動というのが当たり前なんですが、淑女の純正は手動タイプでした。
ペコペコとポンプのボタンを押すごとにジャバラのポンプによってウォッシャー液が噴射するというものです。
法制化されたのは、1971年(昭和46年)で、窓ふき器(ワイパー)に加えて、洗浄液噴射装置(ウインドウウォッシャー)の備え付けが法的に義務化されました。(1971年12月31日以降に製作された自動車から対象)従って、それ以前のものは無くても良いのです。もちろん装備されていれば機能しなくてはなりませんが。
淑女に関しては、1962年(昭和37年)のSP310のデビュー時点ですでに装備されております。
当初は手動式で、噴射ノズルが真ん中に1つで左右2方向に噴射されるタイプでしたが、マイナーチェンジで左右1つずつの2ノズルになりました。
SP311でもそのまま踏襲され、SR311で電動化されました。
SP310 初期のノズル
さて、我が淑女においては、入手時点ではいわゆるカンガルーバックタイプで電動化されており、純正のタンクも手動ポンプは欠落しており、コンソールのポンプの代わりに配線のされていないシガーライターが穴埋めに付いていましたが、しばらくはそのまま使っていました。
そして、長い年月のうちに探していた純正のタンクとポンプが手に入り、過去に再生作業を行いました。
・タンクの再生
・ポンプの再生。
このような作業をしたかいもあって純正の手動ポンプウォッシャーは復活しました。
しかし、ポンプの中のゴムのジャバラはいつまでもつかわかりません。
既に61年の歳月を経て劣化も必至なのです。
そこで、電動ポンプを併設し、どちらも機能するように思いつきました。
エンジンルーム内の配線は、SR311用なので電動ポンプ取付用の配線はされていますから、それを利用さえすれば容易いことなのです。
と、その前に手動式ウォッシャー装置についてちょっと解説します。
ウォッシャー装置について肝心なのは「逆止弁(ワンウェイバルブ)」なんです。
これがないと肝心な時に噴射されません。洗浄液はタンクに戻ってしまおうとするからです。
逆止弁があれば、逆流しようとする液をそのまま留め置くことができるので、すぐさま噴射できるようになるのです。
キャブオールの整備要領書(1966年)からの引用です。
上記のようにノズルのすぐ手前にバルブ(逆止弁)を付けることでここに洗浄液を待機させるようになっています。
そして実はもう一つバルブがあるのです。
タンクの出口のコネクター内にベアリングが仕込んであり、これがバルブになります。下の図から確認できます。
吸入工程では、タンク内の洗浄液の流れのままにベアリングが浮き上がり洗浄液はポンプに流れていきます。
吐出工程では、ベアリングはタンク側の出口を塞いで洗浄液が逆流しないようになり、ポンプによって洗浄液はノズル方向に流れていきます。このベアリングは、ラムネ飲料のビー玉の作用を思い出していただければわかりやすいかと思います。
つまり、ウォッシャー装置にはバルブが3つ使われています。
電動化するにあたっては、このあたりを良く考える必要があります。
通常の電動ポンプ付きタンクの洗浄液は、タンク下面から行われる仕組みです。
その場合は、ポンプそのものがバルブの働きをしますから別にバルブを必要はありませんが、今回の場合、この図のように上から吸いだすものになるので、ポンプの前にバルブを補助的に付けることにしました。
それは、図のようなベアリング入りのコネクターは見つからず、代用に素通しのコネクターを使っているため、その代用として機能するように、タンク内の吸い口先端に取り付けることにしました。
それで万事うまくいきました。
電動ポンプの取付位置は、手動ポンプとタンクとの間です。
配線はここまで来ています。
用意した電動ポンプに合わせてコネクターを作成します。
ポンプの取付箱の辺りにしました。
ホースを取りまわして完了です。
手動でプシュップシュッとやったり電動でウィーンとやったりどちらも使えるようになりました。
ただ、ポンプの吐出量が多すぎるようなので若干電圧落とす必要はあるかもです。
氣にしなければ何の問題もないのですけれどね。
どちらも使えるなんて、贅沢なことだね~ なぬ?
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参考資料として、車種別ノズルの形状
左から、410ブル用、SP310、SP311用、SR311用 です。
これは友人所有物を撮影させていただいたものです。
因みに、我が淑女は410用を付けています。頭の形状が若干違っていますがよいのです。
元々ワケの分からないのが付いてましたから(笑)













