ヒーターコックともいう
たまたまであるが、ここには3つの「ヒーターコントロールバルブ」があります。
例によって新品はひとつもありません。
ひとつは、我が淑女に装着されていたもの。あとの2つは某ショップで捨てられたものをもらってきたものです。
当時は日産から新品が出たので簡単に交換されていたのです。
研究用としては、もってこいといった感じの逸材です。
さて、3つの内、一番古いと思われるものが我が淑女のもので、ここでは「A」とします。
そして、「B」は「A」に準じる異形態のものです。67年前期のロウウインドウ車までに採用されています。ただし、「AおよびB」タイプが初期の3シーターのSP310について同様なのかはわかりません。(ヒーターの形状が違うのです。)
「C」は、67年後期以降の「ハイウインドウ車」で採用されたタイプです。
基本的な形状は同じですが、ハイウインドウ車のタイプだけ長いチューブがついています。
チューブの長ささえ都合をつけて細工を施せばどれでも流用可能です。
裏側はこのような形状です。
基本的にOリングで防水する形態ですが、形状変更が行われているということはやはり一番新しい形状の「C」タイプが漏れには強いのかもしれませんね。
実際の金具の取り付けでは「A」および「B」は、Oリングの弾力で、やや浮く感じですがOリングが逃げにくい構造のため「C」はピタリと締まっているように感じました。
また、こちらは、本体の奥の接触面の抵抗を減らす工夫がされる変更がなされています。
「A」では、水路の穴が両面についていますが、実際の稼動時には片方しか機能しません。
これは、組立工場でどのように組んでも方向間違いの不良品を出さないためにとされたものなのかなと思いました。
しかし、「B」、「C」では、穴は片方だけになっています。無駄な加工を無くしてコストを下げたのではないかと、また、不良率のロスよりも加工コストの方が上回るような状況判断だったのではなどと勝手なことを考えました。実際にはどうだったのかなんてわかりませんがね。
同時に、インチ規格からメートル規格に変更されています。
ボディ取付金具に装着したところです。
金具のサイズが全く違います。これは、「ロウウインドウ車」ではエンジンルーム側に取り付けられていましたが、「ハイウインドウ車」では室内側に取り付ける変更があったためです。もちろんヒーター本体の形状も変更になっています。
次に、正面のレバーの機能ですが、「ロウウインドウ車」ではワイヤーが引かれるとバルブが開きヒーター回路に冷却水が流れるようになりますが、「ハイウインドウ車」では逆にワイヤーが引かれるとバルブが閉じるようになっています。
さて、最後に唯一の消耗品である「Oリング」について書いておきます。
2つ買っても200円程度で機能回復するわけですから、自身で修理できるならこんなにメリットのあることはありません。
昨今では、新品部品をかなりのプレミア付で販売されている方もいらっしゃいますからね~
Oリングは、いくつか取り寄せして試し、漸くこのサイズに行き着きました。もちろん純正品ではありませんし、純正部品としては元々供給されていませんので手探りだったわけです。因みにモノタロウで購入しました。Oリングは、固定用、稼動用と種類があります。
恐らくこれで大丈夫かと思いますが、この記事を見て作業される場合は自己責任において行ってくださいませ。
足元が熱くなって甘い臭いがしても、知りませんよ~(笑)
小生自身も試行錯誤の自己責任を貫いて様々な実験めいたことを行っています。失敗ばかりで嫌になることも多々あります。
備忘録的な意味合いもあるのですが、どなたかのお役に立てれば幸いです。
ただし、すべて私見に基づいておりますのでご了承くださいね。
おまけ
参考までに部品番号を載せておきます。
オプション扱いだったのかどうかわかりませんが、通常のパーツカタログにはヒーター関係が載っていません。
名称:コック コントロール 「AおよびB」 27090-12900
「C」 27090-25900






