こんばんは。本日の夕飯をはシンプルなカレー味スープにしたので(カレーライスではない何か)、しばらく自由時間です。やったね。

 

前編の続きです。読書の話です。

どこかで書いている話もあるかもしれませんが、ご容赦ください。

 

さて、24歳、大学院在籍中に精神科病棟に入院をしてしまった私。その前後の話。

 

まだ健康体な私。大学に入学する前の春休みに、「沈黙の春」を読みました。

専攻の地球環境科学ともも深く関係のある本なので、勉強のためにも読んでよかったのですが、それ以上にこの本は私の文章の書き方に影響を与えています。

そもそも「沈黙の春」というのは、自然のなかでの化学物質の被害(農薬など)を訴えた本で、論文とは違うのだけど、数字や生物の仕組も含めながら論理的に展開されていく読み物だと思っています。そして、人工化学物資が自然界の生きものたちに悪影響を与えたために、春になっても生物活動がおきない、鳥もさえずらない、沈黙の春がやってくるだろう、というメッセージが込められた本です。

その、本の冒頭がいいのです。小説の書き出しみたいな文章で、わくわくゾクゾクさせる。サイエンスや理系の文章も、このくらいの叙情的?なツカミはあっていいよね~。

また、人工化学物質批判とも読めるので、そのような主張が不都合な会社、団体、メディアから著者レイチェルカーソンは”ヒステリックな女性”と呼ばれ、それでも科学者として自然の大切さを訴えてきた姿もすごいなと思っております。そんな一冊。

 

大学生や大学院生の時は、レポート課題でいくつか本を読みました。

それはそれで、学ぶところはあったのですが、特に本の位置づけとか、主張をどう読み、自分の考えに活かしていくかのトレーニングにはなりましたが、内容がキュピーンと胸に刺さったものはなかったような気がします。そういえば独特な課題図書として、恋愛にまつわる本を教職で読んだのは覚えてます。学校というコミュニティーは恋愛に発展しやすい、その理由みたいなのが書かれていていました。要は、受験を経て進学した学校は、同質の者が集まりやすいから価値観が合いやすい、そのため恋愛・結婚に発展しやすいとの話ですね。これは話を広げると、同等の学歴の人たちと気が合いやすい、でもそれによって人付き合いは分断される、それでいいのか?って話なのかなああ?とも読めます。

 

そして24歳の時に精神科病棟に入院します。

私が入院した閉鎖病棟はケータイ持込禁止なのですよね。共有スペースの両端にテレビはありましたが、老若男女のいる病棟で(男女くらい分かれていてほしいよね・・・)、たったの二台のテレビで好きなチャンネルに合わせるのはそんなに簡単ではなく、日中は暇を持て余します。体調も悪いから、読書もじっくりはできない。しかしあまりに暇なので、病棟の本棚から適当に読んだ本は、ジャッキーチェンの自伝。内容は、いかにも中国だなと思える子供時代の苦労とか下積みの大変さについて、決して明るい話ではないのですが粛々と読んでいました。なんだろうね、この本のセレクトしたあの病院は!とはいえ、サモハンキンポー(デブゴン)が面白いなとか、そういうこれまでの自分にない世界には触れました。ジャッキーチェンもサモハンキンポーもユンピョウもめっちゃ苦労してるなあ、私はこれからどんな人生を目指したらいいのだろうか・・・と漠然と考えていました。

 

退院後、地元の図書館で本をぼちぼち読むこともありました。

私の地元は大きな図書館が中心街にあり(微妙に治安が悪いところに図書館があるのね~)でも、そこまで電車に乗って月二回くらい行ってました。きっと頻度は返却期限の関係だと思います。

子どもの時に読んだ絵本を探して読んだり、返却予定の一時置きスペースから本を取って読んだり、適当に背表紙で選んだりして読んだりしました。復学するか迷っていた時期に、学問的な本は刺激が強かったので、小説や児童書など人生がぼんやり分かるかなぐらいの本を読んでいました。

「おひめさまがっこうへいく」という児童書は、湖を渡らないと脱出できない状況下でおひめさまが、湖にゼリーの粉を流し込むことで水を固めて水面(ゼリーの上?)を渡る!というとっても夢のある話です。当時の私は心が荒んでいたので、ぶっ飛ぶくらいのピュアな気持ちがとても懐かしかったです。

「チャーリー・ボーンの冒険」も面白く読めました。こちらハリーポッターの二番煎じのような内容なのですが、シリーズは5冊なので、大長編ではない分、まずはハリーポッターを読む前に読もう(?)と読みました。このくらいの手軽さで読める本は、当時の集中力レベルでありがたかったです。いいですよ。私は好きですね。ハリーポッターほど人間関係ドロドロしてないですし、伏線もほどよく、混乱せずに、さくさく読めました。

「功名が辻」は読破できなかった一冊です。大河ドラマにもなった、司馬遼太郎の歴史小説ですね。これは当時の彼氏(現在の夫)に「まあ、読みなよ!」と言われて、(ふーん、まあ、読まないな)と放置していたら、「なんで読まないの!」と言われ、(読みなよ~程度では読ない)と言ったら「読みなさい!」とさらに言われて7割くらい読みました。7割読んだら最後まで読めそうなのに、読めなかったのです。なんででしょうね。彼の話を聞いていると、どうやら”内助の功”を私に求めているのが分かりました。私はそんなキャラじゃないなと思うのですが、たまに夫のために気の利いた助言はしようと思っています。できてるかな~??本を読破できなかったことについては夫は諦めました。

 

 なんだノロケか?すみません。

 

 

またまた長くなったのでこの辺りで。

 

 

 

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 統合失調症へ
にほんブログ村