前編はこちら
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50キロ部門のスタート地点(特別支援学校)でトイレを借り、しばらく走っていると、50キロのトップ選手が追い越していきます。
おお〜!カッコいい!
私まで身体が軽くなる気がします。
補給のモンスターのおかげか、実際少し足も軽い。
気持ち良く走っていたところ・・・
お腹痛い!
ここまでも痛みは感じてはいましたが、
意識しなければ動けていました。
ところが、この57キロ地点では、
もう座り込みたいくらい痛い。
でも座ると立ち上がれなくなりそう。
本当は横になりたい(>_<)
立ち止まったまま膝に両手を付き、
痛みが去るのを待ちます。
頭を上げるとめまいがします。
やばい。
普段もレース中も痛み止めは飲まないので、
今回も薬は何も持っていませんでした。
フラフラしながらしばらく歩き、
痛くなったら立ち止まってやり過ごす。
これを繰り返していると、
横に車が止まり、大会スタッフが3人降りてきました。
「大丈夫ですか」と女性の方に声をかけられます。同年代くらいの方だったので、事情を話し、もう少し歩いて様子を見たいと伝えます。
スタッフと離れた後、ひとりで歩いていると
涙が出てきます。
こんなに準備してきたのに。
悔しい。
2年前の初100キロから、今日までのこと。
そしてこれから先のこと。
いろんなものが込み上げてきます。
しばらく泣きながら、歩いたり立ち止まったり。
50キロ部門のチームメイトも先に行きました。
50キロ過ぎに調子良く抜いた、ご近所のトライアスリートA嶺さんが「よんな〜よんな〜で」(ゆっくりゆっくり)と声をかけてくれたのにも、じーんとします。
このまま痛みで走れなかったら
どこでリタイヤしよう。
さっきみたいな回収車に拾ってもらう?
でも歩けてる。時間もある。
それなら倒れたり止められたりしない限り、
行けるところまで行こう。
なんとか気持ちを立て直し、
歩き続けます。
ウルトラだから、きっと復活できる。
私の身体は復活する。
私は私を信じる。
補給しながら1時間ほど歩いていると、
お腹の痛みが抜けてきました。
復活、きたー!!
やっぱりきた!
私の身体、えらい!!
嬉しくて笑いが止まりません。
さあ、ここ60キロからが再スタート。
お腹に用心して固形物とコーラは控えることにし、痛くなったらスピードを落として。
そしてトイレを見つけたら、とりあえず入る。
次の目標は72キロ付近の、友達の私設エイドです。
ここまでも来られないかと思ってました。
ホットレモネードが身体と心に染みます。
古くからの友人の笑顔に力をもらいました。
75キロで、東平安名崎の灯台に向かって左折します。
そこで50キロ部門のチームメイトに追いつきました。
ヘタれていた私を見て心配していたはず。
復活したよ!と声をかけ、少しおしゃべりした後、先を急ぎます。
その先に、一緒に練習した友人が!
足を痛め、時計も止まってしまったそう。
痛くて走れない気持ち、分かる。
祈るような思いで灯台を折り返し、
80キロ関門を目指します。
当日は矢印のところにエイドがありました。
80キロ関門通過は9時間50分。
予定よりは遅いのだけど、
前回よりは、かろうじて20分早い。
前回はここで心折れ、泣きながら10キロ歩きました。
今回はこの20キロが、自分との勝負。
絶対走り通すと決めていました。
数えたら、ゴールまで18ヶ所の坂がありました。
小さい坂を入れたらもっとかな笑
ここまでペースを押さえていたせいか、
(1時間歩いたし)
坂も思ったほど苦しまずに走れます。
いつも坂で感じる脚の痛みもありません。
それでも最後はさすがにペースも落ち、
下り坂でもあまり走れませんでしたが、
登り坂は全部走り通すことができました。
そしてゴール。
ゴールしてまた泣きました。
ゴールできて良かったー。
きつかったー。
この後、身体が冷えて更衣室からしばらく動けず。
でも後夜祭にはしっかり参加しました。
その後の宿の打ち上げも♫
翌日も思ったほどのダメージなく、伊良部島観光しました。何ならまだ走れる笑
女子問題は仕方ないとして。
胃腸問題はもう少しどうにかできたかもしれないと思います。
胃腸が弱っている感じがあったのに、
前日夜と当日朝のご飯を食べすぎたかな、
というのが一つ。
いつもはロードの長距離では固形物を食べないのに、今回は何度かバナナを食べていたことも。
5月のロングトレイルを意識して、ちょっと実験してみたかったのですが、何もこのレース中にやらなくても良かったかもしれない。笑
それと、序盤からエイドのコーラを飲んでいたので、胃が張りがちだったこと。
食事と補給の量とタイミング、いろいろ失敗してみないと分からないので、今回はいい経験になりました。
良かったことは、胃腸以外、筋肉や関節などダメージがほぼなかったこと。
ちゃんと練習ができていたってことだと思います。これは大きな自信になりました。
次は120キロトレイルに向けて。
2月から再始動しますよ♫





