運気鰻登り!
鰻問屋まるじん、
うなぎ玄白、晩酌ちろり
株式会社 出夢
代表取締役 村井 三雄 です!
鰻屋さんやりたい方大募集!
うつわ(器)
何かを受け止め保つもの
同じ料理でも
美しい器に盛り付けられた料理は
数段美味しくなる
とある和食屋さんに訪れた時
料理の説明と共に
器の説明をする主人がいた
「器がお好きなんですね。」
と、私が訪ねると
「食事と言うのは、
食材だけではございません。
この器も料理の一部ですので
ご説明をさせて頂いております。」
なるほど!
そう言えば、
玄関をくぐった時
女将が生けてあった花の名前を
さりげなく説明していた
もてなしは、
そこから既に始まっていると
言うことだろう
肌触りの良い
フワフワのおしぼりに気づき
大将に訪ねると
大将が見習いのような
若い青年を呼び
説明をするように促した
「愛媛県今治のもので毎日手洗いして
自然乾燥しています。」
「こんなにフワフワなおしぼり
初めてだよ!」
若い青年は恥ずかしそうに
私と大将の顔を交互に見返した
「コイツが洗ってるんですよ!」
大将が、
その青年に「良かったな!」
と目で合図をしたように見えた
私は、
大将の器の大きさと優しさにも
感動した
またある日、
美味しいと評判の別の店に行った時のこと
料理が盛られていた
器が欠けていた…
中に盛り付けられた高級食材が
一気に陳腐に見えてしまう
カウンターの中では、
大将が若い板前を叱りつけている…
優秀な板前かもしれないが
彼の器の小ささには
失望した…
鰻屋にも
器に拘った素晴らしい店がある
ここの社長は、
鰻はもちろんのこと器や
提供の仕方にも拘りを持っている
漆器は全て木生地を使った
玄白でも、
本格的な越前漆器を使っていたが
食洗機が使えず効率が悪いと言う
現場の声を優先し
今は樹脂の器を使っている
しかし、
この手間がかかり高価な
越前漆器でしか出来ない
演出がある
私もいつかは
そんな緊張感溢れる
高級鰻屋をやってみたいものだ
器は、
人格を表す例えにも使われる
あの人は、器が大きい!
あの人は、器が小さい…
基本的に、
「器が大きい」= 良いイメージ
「器が小さい」= 悪いイメージ
だが、
見方を変えると
器が大きい人は
なんでも受け止め過ぎて
方向転換が出来無くなる
傷つくことも多かったりする
器が小さい人は
切り替えが早く
何度でもやり直しがきくとも言える
失敗も少ないだろう
大きな器を作るには
当然ながら多くの土と
焼いた時に割れないように
時間をかけて厚みのある作りにする
そう考えると、
人の器の大きさというのは
生まれついて決まっているものではなく
多くの土を集める経験と
割れないように形作る知識が
備わって出来るもの
「自分は、
なんて器が小さい人間なんだ!」
と嘆いているなら
それは経験と知識の無さを
嘆いてるのに等しい
あなたは安全な道ばかり
歩いてきた
冒険が足りないのかも