運気うなぎ登り!
「和食うなぎ玄白」
を経営する
村井三雄
です。
私は、
相部屋だった
関西弁の男がいなくなり
1人部屋を満喫していました
消灯時間が過ぎて
うとうとしてきた時
留置所入口の扉が開く音で
目が覚めました
小声でのやりとりがあり
手錠を外す音が廊下の奥で
聞こえました
新入りだな
私は目を閉じたまま
耳に神経を集中していました
3人ほどの足音が
奥から近づいてきて
私の部屋の前で止まりました
次に鍵を開ける
金属音が響き
私は身体を起こした
そこには、
担当官2人と
身体の細い若い男が立っていました
担当官に促され
男か低い入口をぐぐって
中に入ってきました
男は鼻水をすすり
泣いているようでした
「今日から宜しく。」
私は、
自分が以前されたように
短い挨拶を交わしました
彼は私を一瞥すると
胡座をかいたまま
再びうつむきました
「もう終わりだ…終わりだ…」
彼はブツブツと
呪文のように繰り返しました
私は布団に横になり
彼に背を向けたまま
無関心を装っていましたが
たまらず声をかけました
「とにかく今日は寝たら?」
彼は、
真っ直ぐに私を見ていいました
「どうやったら死ねますか?」
「おいおい…
死ぬなら他所でやってくれ。
ましてやここでは死ねないよ」
実際、留置所は
壁の角は丸く加工され
ロープを架けれそうな場所もなかった
彼はため息をつくように
大きく息を吐き
逮捕された経緯を話始めた



