さてさて、前回記事からだいぶ間が空きましたが笑
続きを書こうと思います。

実は企業会計の担当から異動してわずか一年、令和2年度からまた異動で、システム担当に変わってしまったのです。
システム担当になったと思ったら、コロナ騒ぎでてんやわんやです。
分散勤務でこっちの部屋に回線引けとか、あっちの部屋に印刷できるようにしろとか、ウェブ会議、テレワーク、、、そこに追い討ちをかけるように特別定額給付金!!
例のオンライン申請の関係からまんまとチームの中心を任され、それはそれは大変でした笑

でも、もともと手抜きとか、効率化とか大好きですからね。ようやくオンライン化が進んだかって感じです。






、、、、、、で、ここまでを書いたのが令和2年の初夏のこと。
その後、紆余曲折あって、公務員を退職。

そして令和3年の春から、会計事務所で働いております。


担当業務は、「公営企業会計支援」笑
経験有りという強みで中途採用していただきました!


働き始めて分かったこと。
まあなんとなくはわかってましたが、会計のプロである会計事務所側からみても、公営企業会計って特殊なんですよね。

公認会計士・税理士とかって、当然会計のプロだし、税のことをものすごく勉強してるし、表現できないくらい詳しいです。

けれど、やはり公営企業について詳しい税理士・公認会計士って多くはないんだと思います。

というか、公営企業なんて民間企業の数に比べれば超少ないし、おまけに会計自体が特殊だから、相手にしてらんないんだと思います笑


あのまま役所にいても、また公営企業の部局に戻るかもわからなかったし、今はある意味公営企業会計のことばかり考えて働けているのは楽しいです!
さらに深く勉強もできて、学んだ事をあちこちの自治体職員さんに還元出来たらいいな、と思っております。



さてさて、企業会計について書くブログなので話を戻します。

企業会計の担当にはじめてなって、必ずぶつかる壁の一つが、「減価償却費の理解」かと思います。

お金の出ていかない支出?価値の減少??

役所の一般会計しかやってないと、特にわけがわからなくなりそうです。


まず、減価償却とは何かと言うと、
「持ってる資産が古くなった分だけ、価値が下がったことを費用(コスト)として認識すること」
です。

え?もういきなり意味がわからないって?

具体例で表現しましょう。

100万円の車を買いました。10年で価値が0円になるとします。じゃあ、1年あたり、価値はいくら下がるでしょうか?

簡単ですね。10万円です。


お金の動きはどうでしょうか?

買ったときには、100万円が支出されます。

1年間乗ったら、お金は払いませんが、車の価値は下がっています。
この価値の目減りを、コストとしてみるのが減価償却です。


まだよくわからないって?


「10年で価値0ってどうやって決まってんだよ。10年以上乗れるかもしれないじゃないか!!」ですか?


今回は「車」で「10年」としましたが、このあたりについては、地方公営企業法施行規則に「有形固定資産の耐用年数」として定められてます。
いわゆる法定耐用年数です。
法定なので、実際に何年使えるのかとは関係ないです。


この減価償却費がどのような役割を果たすか、超簡単な会社として説明してみます。

この100万円で買った車で、一人で運送業を始めるとします。
毎月の給料は10万円。ガソリン代月1万円。かかるコストはこれだけだとして、年間でどれだけ売上を出せばトントンになるでしょうか?
まずは減価償却費を無視して考えてみます。


売上をXとすると、
X-(10万+1万)×12月=0でトントンです。

X-11万×12=0
X-132万=0
X=132万円

さあ、毎年132万円の売上で10年間やってきました。赤字にもならず、これからもこの仕事を続けていこうと思ったら、車が急に壊れて動かなくなってしまいました。
新しい車を買おうにも、手持ちはゼロ。仕事は続けられなくなってしまいました。困りましたね。



では今度は減価償却費を毎年コストとして含めた場合です。
同じく収支がトントンになる年間売上はいくらでしょうか?

年間のコストが10万円余分に掛かるので、
X-132万-10万=0
X=142万円

となります。
これで10年間続けてきました。これからも続けていこうと思った矢先、車が壊れてしまいました。
10年間収支はトントンでやってきたので、利益は0です。
しかし、減価償却費の分は実際には現金を払ったわけではありませんので、手元に100万円があります。
良かった〜!これで新しい車を買って、これからも仕事を続けられます‼️




と、こんな感じで減価償却費をコストに含めると、将来に備える事ができるんです。

他にも、142万円の売り上げにするためには、お客さん1人からいくら貰えばいいか(価格設定)も計算できるし、減価償却の計算のために、この車を固定資産台帳で管理するので、どのくらい老朽化してるかが、数値的にわかります。

例えば5年たったところでクルマだけをみて、どのくらいあと使えるかを判断できるでしょうか。
車に詳しい人ならわかるかもしれませんが、その判断は人によるでしょう。
固定資産台帳では、最初の購入額、今までの減価償却費の累計を管理しているので、金額ベースで「あと5年くらいは使えるだろう」という判断ができますし、そこからいつごろ買い替えるかや、その時までにどのくらいお金を確保しておかなきゃいけないかがわかるのです。




いかがでしたか?
減価償却って、聞いたことあるしお金は出てかないってのも分かってるけど、なんの意味があるの??って初めは思うんじゃないしょうか?

公営企業は、水道や下水道、市営バスなど、住民生活のための重要なインフラです。
そんな公営企業に求められているのは、第一に安定的な運営、第二が適切な料金設定と言っていいと思います。


この2つに、減価償却の考え方はとても役立つのです。

冒頭は個人的な話から始まりましたが、今回はこんなところで。

また気が向いた頃に次回を書きたいと思いまーす♪