ミナリ | みっちぇのブログ

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なんのしがらみもない立場で、気にとまったことをだらだらと書いてます。

やっと観れました。


GWに観ようと思ってたら、緊急事態宣言で映画館が閉まっちゃって、今まで見れなかったんです。



ユンヨジョンさんが助演女優賞を獲ったんですもんね。

そうそうブラピ製作の映画で、アメリカ映画なんでしょうね。







ネタバレあると思います。

と言っても、筋立ててストーリーを説明するわけでもなく、私がこう思ったということの中にストーリーも含まれるからです。

結末もいっちゃいますね、多分。



私は何も知らない状態で映画は観たい派なので、同じ考えでまだ観てない人はご注意ください。






ウチの妹と観に行ったんですけど、妹は全く面白くなかったって言いました。


それよくわかります。

私だって、まだ終わらないのかなって思いながら見てましたもん。



「大草原の小さな家」って知ってます?

NHKで放送されてたアメリカの開拓時代の家族ドラマです。

少中学生向けの原作本もあって、私はすごく好きだったんですけど、アメリカの何もない土地を開拓してというところがそのドラマを思い出しました。






奥さん役はハンイェリ。

同窓生でタプ、海霧でユチョン 、スイッチでチャングンソクの相手役をして、なかなかの隙間産業で頑張ってるなと思ってましたけど、今回も不幸感が良い役でしたね。



子供デビッドが可愛かったです。

デビッドはちょっと走ったりすることも禁止されるくらい心臓に問題があるんですけどね。



夫は勝手に周りに何もないところの土地を買って、トレイラーハウスが新しい住処だって連れてくるんですけど、これが奥さんにも相談せず勝手に決めてきてるんですわ。

そういうところ、私には許しがたいですけど。



心臓が悪い息子のデビッドのことは終始みんなが気にかけてるから映画の最初の方でこの子供がデビッドってすぐに知れるんですけど、お姉ちゃんの名前がアンだということは中盤まで誰も名前を呼ばないのでわかりませんでした。

ストーリーとは関係ないけど、なんか気になりましたね。




奥さんは多くを望まず、デビッドに何かあったらすぐに病院に行ける環境や家族支え合って生きていければいいと思っている(と思う)んですけど、旦那は自分で農業で一旗あげたいという野望が捨てられない。

それで、何もないところに連れてこられて、精神的にもキツくなった奥さんは自分の母親を韓国から呼んで一緒に住むことを旦那に承知させるんです。

それが、ユンヨジョンさんですね。



韓国の映画やドラマって、尿とかゲロとかも割とリアルに映像化するじゃないですかゲロー

今回は尿でしたけど、私はもうちょっとオブラートに包んで欲しい派ですわ。

(あ、アメリカ映画でしたっけ)





旦那はアメリカンドリームを夢見て勝手にやりたかった農業を開拓から始めるんですけど、勝手な人と思って見てましたけど、でもその夢のためには身を粉にして働く働き者なんですよね。


夫婦の思いはすれ違うけど、誰が悪いわけではなく、みんな一生懸命に生きてるんですよ。




全部ストーリーをいう意味もないので私の総括を申し上げますが、おばあちゃんは妖精じゃないかと。


ほんとの妖精じゃないけど、自分の家族を守ってくれる存在だったのだろうと。


別の言い方だとバタフライエフェクト、風が吹けば桶屋が儲かる…ですけど、やっぱりこの家族にとっての結果的に良い存在ですもん。


(途中、これまで何の家事もしなかったくせに何してくれとんねんと思いましたよねニヤニヤ)





めでたしめでたし…かはわからないけど、おばあちゃんの存在がこの家族の壊れてしまいそうな絆を繋ぎ止めて良い方向に向けたのは間違いなくないですか。



おばあちゃんが川に植えたミナリ(芹(セリ))は、この土地に根付いて暮らして行くという韓国人一家の象徴ですかね。






旦那の仕事を手伝ってくれたちょっと変な男の人が十字架を運んでる意味も特に回収してくれないままでしたけど、おそらく人からどう思われても馬鹿にされても信じたことを貫くという気持ちを表してるのでしょう。





アメリカンドリームの話だと私は思いましたが、監督さんの自伝的な話らしいので若干地味で、つまらないっていう感想も当然アリだと思います。





パラサイトがアカデミー賞を受賞し、韓国映画の価値が認められて、今回の映画も受け入れられやすくなってるんでしょうねぇ。






妹は全く面白くなかったと言いましたが、(私も退屈だったけど)なんとなく言いたいことはわかった気がするよってことは監督さんに伝えたいと思います。